みかんの食べ過ぎはNG?下痢・腹痛の原因に?1日何個までかも解説!
【管理栄養士監修】みかんを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?皮がむきや安く食べやすい果物ですが、今回は、みかんの食べ過ぎによる〈肌の色・腹痛・頭痛〉など悪影響の例を原因とともに紹介します。みかんの食べ過ぎにならない量は1日何個までが目安かも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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みかんの食べ過ぎに注意?
冬に旬を迎えるみかんは、甘酸っぱく美味しいので何個でも食べられる果物です。近年、ビニール栽培が盛んになり、冬だけでなく年中楽しめるようになったみかんですが、食べ過ぎると身体にどんな影響を及ぼすのでしょうか。みかんを食べ過ぎるとどうなるのか、また食べる量の目安や食べ過ぎで起きた症状の対処法などを紹介します。
みかんを食べ過ぎるとどうなる?
みかんには、ビタミン類やミネラル、ポリフェノール類等、栄養素が豊富で美容や健康に良いイメージがありますが、みかんの食べ過ぎで起こる影響を、栄養素と併せて解説します。
①肌が黄色くなる「柑皮症」になる
みかんに含まれるβ-カロテンが含まれるカロテノイド色素を過剰に摂取すると、皮膚がみかんのように黄色くなる「柑皮症」になります。柑皮症は、手のひらや足裏、鼻などに症状が出やすく、痛みなどはありません。β−カロテンの摂取量を減らせば元の色に戻るので、食べ過ぎないように注意しましょう。(※1、2)
②肝臓に負担がかかり下痢・腹痛の原因になる
みかんに豊富に含まれているビタミンCは、摂取すると一旦肝臓で処理されます。ビタミンCを過剰に摂取すると肝臓の稼働が多くなり、肝臓が過労気味になってしまいます。その影響で消化不良を起こし、下痢や腹痛の原因になるので気を付けましょう。(※3)
③糖分が多く含まれているので太る
糖質 | カロリー | |
みかん(1個:75g) | 8.3g | 34kcal |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
みかん1個あたり糖質8.3gと表示されていますが、みかんに含まれる糖質は果糖という糖分で、活動量が多いとエネルギーへの変換が早いと言われています。活動量が減る前にみかんをたくさん食べると、エネルギーが消費される前に脂肪になって体内に蓄積されてしまい、肥満へと繋がる原因になるので注意が必要です。(※4、5)
④酸によって歯が溶ける
歯は酸に非常に弱く、歯のエナメル質からリン酸カルシウムの結晶が溶け出してしまう現象が起こります。これを酸蝕歯といい、最悪の場合、歯を失ってしまうこともあります。みかんは酸性度が高く、だらだらと食べ続けると歯が溶けてしまう原因になるので、食べたら口をゆすいで口腔内のphを中和したり、歯磨きをしましょう。(※6)
みかんの食べ過ぎにならない量の目安は?
みかんを食べ過ぎると身体に悪影響だということが分かりました。では、みかんの食べ過ぎにならない量の目安はどれくらいなのか、確認しましょう。
みかんは1日に3個までにする
果物は、1日に200g以上摂取することが目標だと設定されています。みかんは1個あたり約75gなので、3個が目安とされており、それ以上食べると身体に負担をかけることもあるので、1日に3個までに控えたほうがいいでしょう。