里芋の栄養素と効能は?ぬめりが大切?成分を逃さない食べ方・下処理を解説!
【管理栄養士監修】里芋に含まれる栄養素を知っていますか?今回は、里芋の栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。里芋のぬめり成分は何かなどについても記事内で紹介していくので、栄養素が気になる方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
カリウムを摂取すると、体内のナトリウム量を調節してくれる働きが期待できます。余分なナトリウムが排出されれば高血圧の防止にもなりますし、必要以上に水分を蓄えにくくなるのでむくみの解消や防止にも効果があるでしょう。(※4)
④シュウ酸
里芋には「シュウ酸」という成分も含まれています。しかし、シュウ酸は栄養成分ではなくえぐみの素にもなっている成分なので注意しましょう。里芋に触るとかゆみを感じる場合がありますが、これもシュウ酸によるものです。ただ、最近日本で栽培されている品種はそれ程アクも強くなく、アク抜きしなくても美味しく食べられるとも言われています。(※6)
⑤リグナン
リグナンは里芋の皮付近に含まれているファイトケミカルで、ポリフェノールの一種です。リグナンは抗酸化力が高く、動脈硬化や体の酸化を防ぐ働きがあります。きぬかつぎは里芋を皮ごと調理する食べ方なので、リグナンも効率よく摂取できるでしょう。(※5)
里芋の栄養成分を逃さない調理法・食べ方は?
里芋に含まれる栄養成分を逃さず摂取するには、どういった食べ方が良いのでしょうか?
皮を剥きすぎない
里芋には外皮と皮層とがありますが、包丁で他の野菜と同じ様に皮を剥いてしまうとどちらも剥く事になってしまいます。含まれている栄養成分やうまみ成分も一緒に捨てることになるので、皮は剥きすぎない様に注意しましょう。
里芋の皮むきでおすすめの方法は、丸めたアルミホイルを使用するやり方です。里芋を持って優しくアルミホイルでこすれば、外皮だけが綺麗に剥けるので栄養成分を残すことができます。
住吉彩
管理栄養士
里芋には独特のぬめりがありますが、これが吹きこぼれや味が染み込みにくいと言った原因にもなるので、ぬめりは取り除いてから料理しましょう。また、素手で皮を剥くと痒くなることもありますが、手に酢や塩をつけることで和らげる事ができます。
里芋は栄養豊富な野菜
里芋は様々な栄養素が含まれている野菜です。塩分を多く摂りがちな人や妊婦さんにおすすめの栄養素も入っているので、日々の献立に取り入れてみてください。皮付近に含まれる栄養素もあるので、皮は剥きすぎない様に注意しましょう。