長芋の栄養素と効能は?加熱NG?成分が取れる食べ方・調理法も解説!
【管理栄養士監修】長芋に含まれる栄養素を知っていますか?食べる機会も多い長芋ですが、詳しい栄養成分については知らない方も多いでしょう。今回は、長芋の栄養成分・効能に加え、栄養素を逃さない調理法・食べ方を紹介します。山芋との違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
長芋には、消化酵素であるアミラーゼも含まれています。アミラーゼにはデンプン質を分解する働きがあり、食後の胃のもたれを起こしにくくしてくれます。お米などデンプン質を多く含む食品をたくさん食べたい時、長芋を一緒に摂取すると効果的でしょう。(※3)
④ビタミン類
長芋には、ビタミンEやビタミンCなども豊富に含まれています。どちらも抗酸化作用が高い栄養素で、体の抵抗力を高める効果が期待できます。これに加えて、長芋にはコリンというビタミン様物質も含まれています。コリンはアセチルコリンの素となる成分で、記憶力の向上にも役立ちます。
鈴木真美
管理栄養士
コリンは細胞膜を構成するレシチンの材料にもなり、高血圧や動脈硬化を予防すると言われています。
⑤アルギニン
アルギニンはスポーツドリンクやシャンプーなどにも含まれる成分で、成長ホルモンの生成を促してくれる成分です。体内で作られる非必須アミノ酸ですが、年齢が高くなると体内でアルギニンが作られにくくなるため意識して摂取しておくことが大切です。
効果はこれだけでなく、体の抵抗力を高めて免疫力を上げたり、エネルギー産生の効率を高め疲労回復を早める働きもあります。
鈴木真美
管理栄養士
高齢者だけでなく、まだ十分に体内で合成出来ない乳幼児や子供、大きな怪我や体力を消耗した大人も意識して摂取したい栄養素です。
長芋の栄養成分を摂取できる食べ方は?加熱NG?
続いて、長芋の栄養成分を摂取できる食べ方を紹介します。加熱しても、栄養成分は減らないのでしょうか?
①すりおろして生とろろで食べる
長芋は、すりおろして生とろろで食べるのがおすすめです。長芋のネバネバ成分は熱に弱い性質があり、加熱すると栄養価が減ってしまいます。粘りが苦手な方にとっては良い食べ方でもありますが、長芋に含まれる栄養成分をしっかり摂取したいなら生で頂くようにしましょう。
②食べ合わせを考える
とろろを食べる時は、食べ合わせにも気を付けましょう。例えば長芋と鮭を一緒に食べることで消化を促し腸を活発にする効果が期待できますし、とろろそばはとろろの体を温める効果によって、そばの体を冷やすデメリットをカバーしてくれる組み合わせとなっています。
長芋は栄養豊富な野菜
長芋とは山芋の一種であり、様々な健康効果も期待できる野菜です。栄養成分でもある粘りを減らさない様調理法に気を付けながら、長芋を毎日の調理に活用してみてはいかがでしょうか?