アルコールとカフェインの飲み合わせは危険?最適なタイミングはいつ?

【管理栄養士監修】アルコールとカフェインの飲み合わせは良い・悪いどっちか知っていますか?今回は、アルコールとカフェインの飲み合わせが危険視される理由や、アルコールを飲んだ後のコーヒーが良い・悪いどっちなのかを紹介します。妊娠初期など、アルコールとカフェインの飲み合わせに注意すべき場合も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 川目ゆか
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管理栄養士/鉄ミネラルアドバイザー/DNAダイエットプランナー/腸内ケアフードアドバイザー。 介護老人保健施設・特定保健指導に従事してきました。一人一人に寄り添う健康法で遺伝子検査を用いたアドバイス・栄養講座を開講しています。また栄養と環境に興味をもち、管理栄養士の私にできることは沢山あるのかもしれないと思い、鉄ミネラルおはなし会・酵素料理教室を開講しています。たくさんの人の心と身体を大切にするお手伝いがしたいと思っています。宜しくお願い致します。

目次

  1. アルコールとカフェインの飲み合わせは大丈夫?危険?
  2. アルコールとカフェインの飲み合わせが危険視される理由
  3. ①カフェインの代謝が遅れ中毒症状を引き起こした事例がある
  4. ②酔いを感じにくくさせる
  5. アルコールを飲んだ後のコーヒーは良い?悪い?
  6. アルコールを飲んだ直後のコーヒーは逆効果になりうる
  7. アルコールを飲んだ翌日のコーヒーは二日酔いにメリットも
  8. アルコールとカフェインの飲み合わせに要注意すべき場合は?
  9. 妊娠初期の場合はアルコール・カフェインの摂取自体を避けるべき
  10. アルコールとカフェインの飲み合わせは要注意!

アルコールとカフェインの飲み合わせは大丈夫?危険?

アルコールとカフェインの組み合わせには、以下のようなものが挙げられます。

・カクテルとエナジードリンク
・ビールと紅茶
・ウイスキーとレッドブル
・日本酒とコーヒー
・ワインと緑茶


カクテルやビールなどのアルコールを含む飲料とエナジードリンクやコーヒーのようなカフェインを含む飲み物を同時に飲むと、危険性があると感じる人も多いようです。一方で、アルコールを摂取した後にカフェインを摂ると体によいといった意見もあります。アルコールとカフェインは同時に摂取しても問題ないのでしょうか。

アルコールとカフェインの飲み合わせが危険視される理由

アルコールとカフェインの飲み合わせが危険だと言われるのは、なぜなのでしょうか。アルコールとカフェインの飲み合わせの危険性について解説します。

①カフェインの代謝が遅れ中毒症状を引き起こした事例がある

カフェインの含有量が多いエナジードリンクとアルコールを同時に飲んだことが原因で、中毒症状を発症した事例があります。カフェインとアルコールにはいずれも致死量が存在し、摂取しすぎると中毒症状を引き起こして最悪の場合は死に至るケースもあります。特に、カフェインを多く含むエナジードリンクや玉露などは注意が必要です。

アルコールとカフェインを一度に飲むと中毒症状のリスクが高まるのは、肝臓の代謝機能に関係があります。大量に飲酒すると肝臓がアルコールの分解に働きかけることでカフェインの代謝が遅れ、その結果カフェインが体内に蓄積されて中毒症状を引き起こすといったメカニズムです。

また、アルコールとカフェインが中枢神経に働きかける作用によって急性アルコール中毒を発症することもあります。アルコールには中枢神経を抑制する作用がある一方で、カフェインには中枢神経を刺激する働きをもつのが特徴です。両者によるこれらの相互作用によって、急性アルコール中毒が発症しやすくなると言われています。

川目ゆか

管理栄養士

カフェイン含有量は、100mlあたりコーヒー60mgに対して、エナジードリンク32~300mg・玉露160mgのため多いことが分かります。過剰摂取すると、中枢神経が刺激され、めまい・心拍数の増加・興奮・不安・不眠症・吐き気など起こす事があります。

②酔いを感じにくくさせる

アメリカで実施された実験によると、アルコールとカフェインを同時または同日に摂取すると飲酒量が増えやすくなることが判明しました。これは、アルコールの分解速度がカフェインよりも遅いことが関係しているようです。

アルコールとカフェインを同時に飲むとカフェインが先に分解されてアルコールが体内に留まり、脳の機能を鈍化させます。そのため、アルコールの作用が優勢となって酔いにくさを感じると言われています。また、脳の機能を低下させるアルコールと脳の働きを活性化させるカフェインが互いに打ち消しあうことも、酔いにくさを感じる原因のひとつです。

酔いにくいと感じるとアルコールを飲み過ぎる傾向があり、その結果短時間でアルコールを摂取した時に起こる急性アルコール中毒の原因に繋がります。(※1)

アルコールを飲んだ後のコーヒーは良い?悪い?

アルコールを飲んだ後にコーヒーを飲むと酔い覚ましに効くといった説がありますが、これは本当なのでしょうか。飲酒した後にコーヒーを飲むメリットやデメリットについて解説します。

アルコールを飲んだ直後のコーヒーは逆効果になりうる

アルコールを飲んだ直後にカフェインが含まれるコーヒーを飲むと、二日酔いを沈めるどころか頭痛や吐き気などの二日酔いの症状を悪化させることがあるようです。

アルコールが代謝される際に発生するアセトアルデヒドと呼ばれる物質は脳の血管を膨張させ、カフェインには脳内の血管を収縮する働きがあるのが特徴です。アルコールとカフェインを同時に飲むと、両者の相互作用によって頭痛が悪化する恐れがあります。

また、アセトアルデヒドがカフェインとともに脳内の延髄に働きかけることでアセトアルデヒドが嘔吐中枢を刺激して、吐き気をもよおすこともあると言われています。このような理由から、アルコールを飲んだ直後にコーヒーを飲むことは避けた方が良いでしょう。

アルコールを飲んだ翌日のコーヒーは二日酔いにメリットも

アルコールを摂取した翌日にコーヒーを飲むと、二日酔いの解消に役立つこともあるようです。アルコールが分解される際に発生するアセトアルデヒドが体内に留まると、脳の血管が膨張することで神経を刺激して頭痛などの二日酔いを引き起こす場合があります。

二日酔いによる頭痛を感じた時にコーヒーを飲むと、コーヒーに含まれるカフェインが膨張した脳の血管を収縮して頭痛を和らげるのに効果的と言われています。また、脱水症状をともなう二日酔いの場合は、水分補給としてコーヒーを飲むと症状が改善することもあるようです。

二日酔いを解消する目的でコーヒーを飲む場合は、飲酒した直後ではなく翌日に飲むようにしましょう。

アルコールとカフェインの飲み合わせに要注意すべき場合は?

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