エスプレッソのカフェイン含有量は?アメリカンコーヒーとどっちが多いか比較して紹介!
【管理栄養士監修】エスプレッソのカフェイン量はどれくらいか知っていますか?今回は、エスプレッソのカフェイン含有量をアメリカンコーヒーと比較して紹介します。妊娠中などエスプレッソのカフェイン摂取する際の注意点も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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エスプレッソのカフェイン量はどれくらい?少ない?
小さなカップで提供されるエスプレッソは、その苦さからカフェイン量が多いと思い込んでいる人が少なくないようです。しかし苦味の強い味わいだからといって、カフェインが多いとは限りません。ここでは、エスプレッソのカフェイン含有量について説明します。
そもそもエスプレッソとは
そもそもエスプレッソとはイタリア語で「急行」を意味する言葉で、深煎りしてから微細になるまで挽いたコーヒー粉に圧力をかけたお湯を注ぐことで短時間に抽出するものをさします。そのためエスプレッソを入れるためには、専用のマシンが必要です。コーヒー粉にお湯をそそいで抽出するドリップコーヒーとは、作り方が違うのです。
エスプレッソのカフェイン含有量をアメリカンコーヒーと比較!
小さめのカップで提供されるエスプレッソより、色の薄いアメリカンコーヒーの方がカフェインの含有量が少ないと思い込んでいる人もいることでしょう。ここでは、エスプレッソとアメリカンコーヒーのカフェイン含有量について説明します。
1杯あたりの場合はエスプレッソの方がカフェイン量は少ない
エスプレッソとアメリカンコーヒーの1杯当たりの容量の目安は、以下の通りです。
・エスプレッソ:20~30ml
・アメリカンコーヒー:250ml
エスプレッソは味が濃くて苦く、アメリカンコーヒーは薄めなのでエスプレッソの方がカフェイン量が多いと予測する人も多いかもしれません。しかし実際には、1杯のエスプレッソのカフェイン含有量は40mg、一方のアメリカンコーヒーは150mgとアメリカンコーヒーの方が4倍近いカフェインの含有量となります。
この違いは量の違いに起因する部分も大きいですが、アメリカンコーヒーには浅煎りの豆を使っていることも理由の一つです。カフェインは高熱に弱い性質を持っているため長時間焙煎した深煎りの豆の方がカフェインは少なくなります。ただし、エスプレッソも抽出時間の違いなどによってはよりカフェイン量が多くなることに注意しましょう。
同じ分量の場合はエスプレッソの方がカフェイン量は多い
エスプレッソとアメリカンコーヒーを同じ分量飲んだ場合のカフェイン量は、以下の通りです。
【100mlあたりのカフェイン量】
・エスプレッソ:212mg
・アメリカンコーヒー:60mg
1杯あたりの場合で比較するとアメリカンコーヒーの方がカフェイン量が多かったですが、同じ分量に換算するとエスプレッソの方が多めです。しかし実際には濃くて苦いエスプレッソを、アメリカンコーヒーと同量飲むことはあまり現実的ではないため、カフェイン量を減らしたいのであればエスプレッソの方がおすすめです。(※2)
エスプレッソのカフェインを摂取する際の注意点は?
エスプレッソは手早く飲めることもあり、休憩時間に刺激が欲しい時などにおすすめの飲み物です。しかしカフェインの含有量は決して低くないので、飲み方には注意が必要です。ここでは、エスプレッソからカフェインを摂取するにあたっての注意点を紹介します。
①カフェインの過剰摂取を避ける
エスプレッソからカフェインを摂取する際には過剰摂取を避けることが大切ですが、カフェインの摂取量の目安と過剰摂取することで起こる症状は以下の通りです。
【摂取量の目安】
・成人男性/400mg未満
・成人女性/400mg未満
【過剰摂取による症状】
・めまい
・心拍数の増加
・興奮
・震え
・不眠症
・下痢
・吐き気
カフェインは中枢神経や胃腸を刺激を与える成分なので、摂り過ぎると体調を崩す原因になりかねません。エスプレッソは1ショットこそ量は少ないですが、1日に何杯も飲んでいる場合はカフェインを摂り過ぎているかもしれません。
飲みきりやすいサイズではあるものの、カフェインの過剰摂取にならないよう、コーヒー豆もカフェインレスやデカフェのものを併用することをおすすめします。
朋実
管理栄養士
1回飲むと立て続けではなく半日程度時間を空けた方がいいと言われています!
②妊娠中・授乳中の人や幼児は特に摂取量を控える
妊娠中もしくは授乳中の女性と子供は、1日のカフェイン摂取量の目安が以下のように少なく設定されています。
・妊娠中の女性/200mg未満
・授乳中の女性/200mg未満
・子供(4~6歳)/45mg未満
・子供(7~9歳)/62.5mg未満
・子供(10~12歳)/85mg未満
・子供(13~19歳)/2.5mg/体重kgで算出可能
上記のように子供の摂取量の目安が少なく設定されているのは、消化・吸収の機能が十分に発達していないことから中枢神経の症状が出易く、鉄などの栄養吸収が妨げられたり脳の成長に影響する可能性があるためです。妊娠中並びに授乳中の女性も、胎児や赤ちゃんにカフェインが移行することで脳の成長などが妨げられる可能性があることから、摂取量には細心の注意が必要です。(※1)