焼酎のカロリー・糖質は?太る?太らない?ダイエット向きの飲み方や理由を紹介!
【管理栄養士監修】焼酎のカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、焼酎(甲類・乙類)のカロリー・糖質量を〈焼酎の割り方別〉や他の酒類と比較しながら「ビールとどっちが太るのか」についても紹介します。焼酎がダイエット向きな理由・飲み方にくわえ、おつまみ選びのポイントも紹介するので、参考にしてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
焼酎の種類とは?
焼酎のカロリー・糖質について紹介する前に、まずは焼酎の種類について紹介します。焼酎は蒸留方法によって乙類、甲類の2種類に分けられ、味や飲み方が違います。その違いについて紹介します。
①乙類焼酎
乙類焼酎は、芋焼酎、米焼酎、麦焼酎などの焼酎です。製法は単式蒸留で、アルコール度数は45%以下です。アルコール以外の香味成分も抽出されるため、原料独特の風味や味わいが楽しめます。飲み方はストレートやロック、お湯割り、水割りといったものがおすすめです。本格焼酎とも呼ばれています。
②甲類焼酎
甲類焼酎は、「〇〇割」や「〇〇ハイ」に使われる、無色透明でクセのない味わいが特徴の焼酎です。製法は連続式蒸留法で、アルコール度数は36%未満です。クセがないため飲み方も酎ハイやサワー、お湯割り、カクテル、果実酒、薬用酒とさまざまです。
焼酎のカロリー・糖質量は高い?太る?
それでは、焼酎のカロリー・糖質量について紹介します。焼酎の飲み方別の比較だけでなく、他の酒類とも比較します。ダイエット中の方はしっかりと見てください。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
焼酎(甲・乙)1杯のカロリー・糖質量【割り方別】
カロリー | 糖質 | |
焼酎(甲類) | 206kcal | 0g |
焼酎(甲類/お茶割) | 114kcal | 0g |
焼酎(甲類/お湯割り) | 114kcal | 0g |
焼酎(甲類/ソーダ割り) | 114kcal | 0g |
焼酎(乙類) | 146kcal | 0g |
焼酎(乙類/お茶割) | 81kcal | 0g |
焼酎(乙類/お湯割り) | 81kcal | 0g |
焼酎(乙類/ソーダ割り) | 81kcal | 0g |
上の表は、焼酎の100mlあたりのカロリー・糖質の比較です。基本的にカロリーのないもので割っているので、飲み方でカロリーは変わりません。また、焼酎は糖質を含まないため、糖質も飲み方によって変わりません。ただし、カロリー・糖質を含む飲み物で割ると、その数値は上がるので注意が必要です。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
焼酎のカロリー・糖質量を他の酒類と比較
カロリー | 糖質 | |
焼酎(甲類) | 206kcal | 0g |
焼酎(乙類) | 146kcal | 0g |
ビール | 40kcal | 3.1g |
日本酒 | 109kcal | 4.9g |
ウイスキー | 237kcal | 0g |
ハイボール | 73kcal | 0g |
赤白ワイン | 73kcal | 0.1g |
上の表は、100mlあたりのカロリー・糖質の比較です。これを見ると、焼酎は糖質は低いけどカロリーは高いと感じられます。しかし、お酒は種類によってアルコール度数や飲む量も違うため、一概に焼酎の方がビールより高カロリーとはいえません。
例えばですが、ビールはジョッキ500mlで飲む人は多いですが、ウイスキーの場合、500mlでは飲みませんよね。次では、焼酎・ビールを1杯単位で比較し、どちらが太りやすいのか考察しているので、参考にしてみてください。
(*お酒のカロリーについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ビールと焼酎は結局どっちが太る?
カロリー | 糖質 | |
焼酎(甲類/90ml) | 185kcal | 0g |
焼酎(乙類/90ml) | 131kcal | 0g |
ビール(中ジョッキ:500g) | 140kcal | 10.9g |
焼酎とビールのカロリー・糖質を1杯の量で比較すると、ビールは糖質を多く含むことがわかります。一方の焼酎は、甲類はカロリーが高めですが、乙類のカロリーはビールより低いです。また、ビールはプリン体を多く含むのに対し、焼酎はほとんど含みません。そのため、糖質とプリン体を多く含むビールの方が、焼酎より太るといえるでしょう。
また、これらの事実にくわえ、焼酎・ビールの度数は3~4倍以上違い、一度の酒の席で飲む量・飲みやすさを考えると、ビールの飲み過ぎには要注意ですね。
焼酎がダイエットに向いてる理由とは?
では次に、焼酎がダイエットに向いている理由について解説します。焼酎は糖質とカロリーの面から、ダイエットに向いている2つの理由があります。では、詳しく見ていきましょう。
①糖質・糖分を含んでいないため
まず1つ目の理由は、糖質・糖分を含んでいないことです。焼酎は蒸留の際にアルコールと香り成分だけを抽出するため、糖質・糖分を含んでいません。ダイエット中の方は糖質が気になると思いますが、焼酎には含まれていないので、安心して飲めます。
②エンプティーカロリーとされるため
2つ目の理由は、焼酎に含まれるアルコールのカロリーが「エンプティカロリー」だからです。エンプティカロリーは体に蓄積されず、カロリーのうちに脂肪などの栄養素が含まれていません。優先的に消費されるカロリーであるため体に残らず、肥満に繋がらないので、ダイエット向きといえます。
ただし、飲み過ぎると、脂肪よりアルコールの分解が優先されるため、中性脂肪が蓄積されやすい体質になってしまうので要注意です。
鈴木真美
管理栄養士
「エンプティカロリー」とは、カロリーはあるが体のためになる栄養素が含まれていないという意味です。 アルコールそのもののカロリーはすぐに消費されますが、その分割ったジュースやおつまみの消費が後回しになり体に蓄積されやすくなります。
焼酎のダイエット向きの飲み方は?
焼酎は、飲み方がさまざまです。ロック、水割り、芋焼酎、米焼酎、麦焼酎などさまざまですが、ダイエットにはどんな飲み方がいいのでしょう。
①水割りでカサ増しする
1つ目の飲み方は、水割りです。水はカロリー・糖質を含まないので、水割りはダイエット向きの飲み方の代表です。カサ増しすることでさらにカロリー・糖質を減らせるので、ダイエットには効果的な飲み方といえます。
②チェーサーを多めに飲む
チェーサーを多めに飲むことも、ダイエット向きの飲み方の1つです。チェーサーとは、お酒の後に飲む水やジュースといった、口直しの飲み物です。チェーサーはカロリー・糖質を考えて、水やお茶を選び、焼酎と同量を飲むようにしましょう。チェーサーを飲むことでアルコールの代謝を促進し、体への負担をやわらげてくれます。
鈴木真美
管理栄養士
お酒はたくさん飲んでも水分補給にはならず、むしろ体内の水分量のバランスを崩し脱水状態となってしまいます。 ダイエットに限らず、お酒を飲んでる最中や乾杯前、就寝前など意識して水分補給すると二日酔いの予防にもなりますよ。
③焼酎の乙類を選ぶ
焼酎を甲類と乙類で比較すると、乙類の方が低カロリーとなっています。これは、甲類の方が蒸留回数が多く、純度の高いアルコールが生成されるためです。また、乙類は香りや味がしっかりしているため美味しく飲めます。低カロリーで美味しく飲めるため、ダイエット中には芋焼酎や麦焼酎といった乙類焼酎が特におすすめです。
④寝る直前には飲まない
寝る直前は、代謝が落ちるので飲まないようにしましょう。代謝が落ちるとカロリーがそのまま脂肪として体に蓄積される確率が高まります。さらに、寝る前に焼酎などのお酒を飲むと、脳が覚醒して睡眠不足になります。あまりいいことがないようなので、寝る前のお酒は控えましょう。(※2)
焼酎のダイエット向きのおつまみの選び方
焼酎だけでなく、お酒を飲むときにはおつまみが欠かせません。ただし、ダイエット中であれば、おつまみのカロリー・糖質も気にする必要があります。では焼酎でダイエットをしている方向けのおつまみについて、選び方を2つ紹介します。
①シンプルな味付け
1つ目は、塩やレモンなどでシンプルに味付けしたおつまみです。例を挙げると、以下のようなものがあります。
・枝豆
・野菜スティック
・焼き鳥
・軟骨
・冷奴
焼き鳥などの肉料理は、タレをかけるとどうしても糖質をたくさんとってしまいます。そのため、塩やレモンでシンプルに楽しみましょう。
②野菜など食物繊維を含む食材を選ぶ
2つ目は、野菜などの食物繊維を多く含む食材です。食物繊維は第6の栄養素といわれ、生活習慣病の予防や整腸作用、高血圧の予防などのこうかがあります。食物繊維の多い食材を使ったおつまみの例を挙げると、以下のようなものがあります。
・塩キャベツ
・たたきごぼう
・ほうれん草のお浸し
・トマトサラダ
・海藻サラダ
これらは食物繊維を豊富に含むので、ダイエット中のおつまみに特におすすめの食材です。(※3)
焼酎は飲み方に気をつけよう
今回は焼酎がダイエットに向いている理由と、効果的な飲み方について紹介しました。焼酎は低カロリーで糖質ゼロのため、ダイエット向きのお酒です。また焼酎の中でも、芋焼酎や麦焼酎といった乙類焼酎は低カロリーのため、特におすすめです。ダイエットしたいけどお酒も飲みたいという方は、焼酎を飲んでみてはいかがでしょうか。