麦茶の栄養やカロリー・糖質は?ミネラル豊富?カフェイン・グルテンなど懸念点も紹介!
麦茶のカロリーや栄養価について知っていますか?今回は、麦茶のカロリー・糖質を他のお茶を比較しつつ、栄養成分や効果・効能を紹介します。〈グルテン・カフェイン〉が気になる方への情報についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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麦茶のカロリー・糖質量は?
普段何気なく飲んでいる身近な飲み物である麦茶ですが、カロリーや糖質量などはどのくらいあるのでしょうか。カロリーゼロをうたっている麦茶もありますが、本当のところはどうなのかを見てみましょう。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。
カロリーゼロではない
カロリー | 糖質 | |
麦茶(100ml:100g) | 1kcal | 0.3g |
麦茶(1杯:200ml) | 2kcal | 0.6g |
麦茶はカロリーゼロではなく、上記の通りカロリーや糖質が含まれています。よく販売されている麦茶を見るとカロリーゼロという表記を見かけますが、これは消費者庁のガイドラインで「100gあたり5kcal未満の熱量は0kcalと表示できる」とされているためです。
ただ、非常に微量のカロリーと糖質になるので、ダイエットなどで厳密に摂取量を気にする人以外はほとんど気にしなくてもよいでしょう。
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
麦茶のカロリー・糖質量を他のお茶と比較
カロリー | 糖質 | |
麦茶 | 1kcal | 0.3g |
玄米茶 | 0kcal | 0g |
ほうじ茶 | 0kcal | 0.1g |
烏龍茶 | 0kcal | 0.1g |
上記は麦茶のカロリーと糖質を他のお茶と比較した表ですが、麦茶のみわずかながらカロリーがあり、他のお茶のカロリーは0でした。糖質もほうじ茶や烏龍茶にも微量に含まれるものの、麦茶が一番多い含有量でした。他のお茶と比較すると、麦茶はカロリーも糖質も持っているお茶であると言えます。もっとも、含まれるのは微量のため、ダイエットなどに影響はありません。
麦茶の栄養素と効能
麦茶は麦から抽出されたお茶であり、ダイエットなどに影響はないものの微量ながらカロリーや糖質があります。一方、体に効能があるとされる栄養成分もたくさん含まれています。
①ミネラル
■ナトリウム:人体に必要なミネラルの一種で浸透圧の調整などの働きをする
■カリウム :塩分の摂り過ぎを調節する
■カルシウム:骨や歯を形成したり筋肉の興奮性を抑える働きもする
■リン:人体に必要なミネラルの一種で骨や歯を形成したり細胞膜や核酸の構成要素ともなる
■亜鉛:さまざまな酵素の構成要素となっている
麦茶から摂取できるミネラルは身体にとって大切な働きをしています。ナトリウムやカリウム、リンといった成分は通常の食生活でも摂取できますが、発汗や下痢などで体内の水分が失われるとこれらのミネラルも体外へ排出されてしまいます。夏場に麦茶を飲むことというのは、理にかなっていると言えるでしょう。(※2)
➁アルキルピラジン
麦茶を飲むと香ばしい香りがしますが、この香りに含まれるアルキルピラジンが血液をサラサラにする、という研究結果をカゴメ株式会社総合研究所が発表しています。麦茶とミネラルウォーターを飲んだ場合を比較したところ、麦茶を飲んだ場合、血液の流れが良くなることが認められた、とのことです。
なお、この作用は約90分間継続するとのことなので、日々飲み続けることが血液をサラサラに保つポイントでしょう。
③ポリフェノール
赤ワインに含まれていることでおなじみのポリフェノールは、麦茶にも含まれています。このポリフェノールには動脈硬化やがん・老化・免疫機能の低下の原因となる活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。麦茶に含まれるカテコールやゲンチシン酸といったポリフェノールによって、活性酸素が抑制される効果があり健康維持に一役買ってくれます。(※3)
④GABA
また麦茶にはGABAが含まれています。GABA(Gamma-Amino Butyric Acid)はγ(ガンマ)-アミノ酪酸というアミノ酸の一種で、摂取すると血液中の酸素を増やして脳を活性化させる効能があり、うつ病予防やストレス低減などが期待できるほか、ナトリウムの排出効果もあり、高血圧の予防や中性脂肪の抑制にも効果が期待できます。
⑤カフェインはゼロ
茶葉を原料にした緑茶や烏龍茶、紅茶などのお茶はカフェインが入っていますが、麦茶は麦を原料としているためカフェインは含まれていません。妊娠中の女性や子どもも安心して飲むことができます。
(*麦茶のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
麦茶のグルテンは大丈夫?
麦茶は大麦から抽出されるお茶なので、小麦アレルギーの人が気にするグルテンについても含有量は0です。しかし、小麦アレルギーの人は注意しなければなりません。
グルテンアレルギーの人は避けるのが無難
大麦には、グルテンと分子構造がよく似ているホルデインというたんぱく質が含まれています。このホルデインがアレルギー症状を引き起こす可能性があるため、小麦アレルギーの人は控えたほうが無難です。
麦茶は栄養豊富な飲み物
今回は麦茶にはダイエットには影響がない程度の微量のカロリーや糖質が含まれることと、体に良い栄養素が多く含まれていることを紹介しました。麦茶は単純にのどの渇きを潤すだけでなく、からだにも良い健康飲料なので、今回の記事をぜひ参考にしてください。