わさびを食べ過ぎるとどうなる?下痢や病気に?1日の適量や効能なども紹介!
【管理栄養士監修】わさびを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?病気になるのでしょうか?今回は、わさびの食べ過ぎによる〈下痢・腹痛・味覚障害・気持ち悪い〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。わさびの食べ過ぎになる量・致死量の目安や、適量食べた時の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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わさびの食べ過ぎに注意?
刺身やお寿司に欠かせない香辛料であるわさびを、一度に大量に食べる機会は少ないでしょう。しかし、辛い物が好きな人であれば多めに使う場合があるかもしれません。わさびの食べ過ぎには注意した方がよいのでしょうか。次章以降でわさびを食べ過ぎた場合に現れる症状や、食べ過ぎない方がよい理由について説明します。
わさびを食べ過ぎるとどうなる?病気に?
辛味成分であるわさびは、適量を食べる分には健康によいとされています。しかしわさびを食べ過ぎると、その辛味成分の刺激によって様々な弊害が出るのも事実です。ここでは、わさびを食べ過ぎた時に体に起こる症状を紹介します。
①下痢・腹痛・胃痛で気持ち悪い
わさびを食べ過ぎることで下痢や腹痛、胃痛、吐き気、頭痛が起こることがあるので注意が必要です。中でも腹痛や胃痛、下痢はわさびに含まれている辛味成分である、硫化アリルの副作用として起こります。適量を超えて食べ過ぎると刺激が強すぎるため、腎臓に負担をかけるリスクもあります。
伊達友美
管理栄養士
元々胃の弱いタイプの方や頭痛持ちの方は、少量から試してみるようにしましょう。
②味覚障害になる
わさびだけでなく唐辛子など辛味成分を食べ過ぎると、その刺激によって舌の表面は荒れて味覚障害を発症するケースもあるようです。味覚を感じにくくなると糖分や塩分の摂り過ぎに繋がり、糖尿病や高血圧を引き起こす危険性もあります。苦痛を伴わず気づきにくいため、知らず知らずのうちに悪化したといったことにならないよう注意しましょう。(※1)
③心筋症を引き起こす
2019年9月に医学雑誌でイスラエル人の女性がアボカドとわさびを間違えて大量摂取したことで、失恋症候群とも呼ばれるたこつぼ心筋症を発症した事例を発表しました。失恋症候群とは心理的または物理的なストレスにより、心臓のポンプ機能が一時的に中断することをさします。
この女性は食物消費単独と呼ばれる症例に分類され、わさびを食べ過ぎた事例として報告されたのです。食べ過ぎによってわさびの刺激が強すぎると、心筋症になるリスクがあると覚えておきましょう。
わさびの食べ過ぎにならない量の目安は?
わさびを食べ過ぎると腹痛や下痢が起こることはわかっても、適量がどの程度かを知らなければ食べ過ぎてしまう可能性もあります。それを避けるためには、わさびを食べる適量を知っておきたいところです。ここでは食べ過ぎにはあたらない、わさびの適量を説明します。
わさびの致死量は600g
わさびの致死量は体重によって変動しますが、50kgの人で600g程度といわれています。600gのわさびを一度に食べると危険ですが、市販のチューブ入りのわさび1本は40g程度で、ティースプーン1杯は3~5gのため、普通にわさびを使っている分には問題ありません。