いくらを食べ過ぎるとどうなる?プリン体で痛風は嘘?他の病気の可能性も解説!
【管理栄養士監修】いくらを食べ過ぎるとどうなるのでしょうか?痛風になるというのは本当でしょうか?今回は、いくらの食べ過ぎによる〈下痢・気持ち悪い・腹痛〉 など病気・悪影響の例を原因とともに紹介します。いくらを適量食べた場合の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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いくらの食べ過ぎに注意?プリン体で痛風になるって本当?
100gあたり | |
300mg〜 | 極めて多い |
200mg〜300mg | 多い |
50〜100mg | 少ない |
〜50mg | 極めて少ない |
濃厚でねっとりした味わいのいくらは海鮮丼や軍艦巻きでも定番の食材ですが、ビールなどに多く含まれているプリン体が多いというイメージがあります。上記の表は高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインにある、食品100g当たりのプリン体含有量の一覧表で、含有量に応じてプリン体が多いか少ないかを4段階で表しています。
プリン体は旨味成分で食物全般に含まれていますが、通常プリン体は分解され尿酸に変化し体外へ排出されます。しかしプリン体を摂りすぎると尿酸を排出される許容量を超えてしまい、痛風になると言われており、注意が必要です。プリン体の多い食品はレバーなどの内臓類や白子などの魚介、ビールなどに多く含まれています。(※1)
いくらのプリン体は3.7gで他の食品より「極めて少ない」
100gあたり | プリン体含有量 |
いくら | 3.7mg |
明太子 | 159.3mg |
白米 | 25.9mg |
ズワイガニ | 136.4mg |
白子 | 300mg |
ビール | 6~11mg |
いくらは100mgあたり3.7gと明太子や白子に比べると非常に少ないことがわかります。魚卵はプリン体が多いイメージがありますが、いくら自体は前述の高尿酸血症・痛風の治療ガイドラインによると極めて少ないに分類される事になります。アルコール飲料の中ではビールがプリン体が多いと言われています。
いくらを食べ過ぎるとどうなる?病気になる可能性は?
いくらのプリン体含有量が少ないことはわかりましたが、食べすぎるとどうなるのでしょう。ここでは、いくらの食べすぎが招く危険性について説明します。
平島さゆり
管理栄養士
プリン体少なくてよかったですね♪でも、ビールのお供にしやすい白子や明太子など、組み合わせて摂ってしまうと摂取量が増えてしまいます。特にアルコールと一緒に摂るとプリン体の産生を促進して、プリン体の排泄を阻害してしまいます。お野菜や海藻、きのこ、芋類などの食物繊維がプリン体の吸収を阻害してくれますので一緒にお召し上がりくださいね♪
①いくらの食べ過ぎで魚卵アレルギーの症状が出る可能性がある
栄養豊富ないくらですが、食べすぎにより気持ちが悪くなったり、魚卵アレルギーの症状が出る場合があります。いくらは生で食べる事も多い食材で、下痢や腹痛、めまいなど重篤な魚卵アレルギーを引き起こす場合もあります。乳幼児期での摂取により食物アレルギーの発症が多く出る食品なので気をつけて摂取しましょう。(※2)
②塩分過多で高血圧になることも
いくらは塩漬けや醬油漬けにして食べる事も多いので、塩分の取りすぎには気をつけないといけません。塩分過多は高血圧やむくみの原因になりますが、調理するときに塩分を意識して適度にすることで健康管理もしながら美味しく食べることが可能です。(※3)
平島さゆり
管理栄養士
ナトリウム(Na)は、カリウム(K)と一緒に摂取することで体外に排泄しやすくなります。カリウムはお野菜や海藻、芋類に多く含まれますので、一緒に摂ることをお勧めします♪塩分もプリン体も排泄には、お野菜、海藻、芋類の力が必要ですね💪
いくらを適量食べた場合の効果・効能と栄養素は?
何事も食べすぎはよくありませんが、適量を食べると様々な効能があります。ここでは適量のいくらを食べた場合の効能や栄養素を説明します。