さくらんぼの種に毒性が?致死量は2個?子供が飲み込んだらどうすべき?
さくらんぼの種には毒性があると知っていますか?今回は、さくらんぼの種に含まれる「アミグダリン」が毒な理由や、子供が飲み込んでしまった場合の危険性を致死量とともに紹介します。種の取り方や、さくらんぼ以外の種に毒性がある果物も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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さくらんぼの種に毒性がある?本当?
初夏から夏にかけて旬を迎えるさくらんぼは、種を出して食べるものです。果物の中には種ごと食べるものもあるものの、さくらんぼの種には毒性があると話題になっているのが気になります。ここでは、さくらんぼの種に毒性があるのか否かについて説明します。
さくらんぼの種の成分が毒性の元になる
さくらんぼの種は、毒物だと断言できるものではありません。しかしさくらんぼの種に含まれている成分が、毒性の元になることは事実です。ここでは、さくらんぼの種の毒性について説明します。
成分「アミグダリン」の摂取が危険な理由
さくらんぼの種には、アミグダリンと呼ばれる成分が含まれています。アミグダリンと呼ばれる成分自体には毒性はないものの、さくらんぼの種を誤飲し胃腸で加水分解されることで青酸であるシアン化水素が発生することがあり、注意が必要です。青酸を摂取したことでみられる中毒症状として、以下のものがあげられます。
・頭痛
・嘔吐
・めまい
青酸と聞くとシアン化カリウムである青酸カリを連想する人も多いでしょうが、それ自体にはほとんど毒性はありません。しかし青酸が胃の中で塩酸と反応すると、青酸ガスが発生し毒性が発揮されるので危険だと考えられます。
さくらんぼの種を子供が飲み込んだ…大丈夫?致死量は?
大人であれば、さくらんぼの種を取り除いて食べることは難しくありません。しかし子供は手間を惜しんで誤飲し、青酸の中毒症状があらわれるケースが報告されているようです。ここでは、子供がさくらんぼの種を誤飲するリスクと致死量について説明します。
さくらんぼの種を1個誤飲した程度では問題ない
青酸カリを経口した際の致死量は0.15~0.3gといわれているので、さくらんぼの種を1つ誤飲する程度で中毒症状は起こらないので問題ありません。さくらんぼの種をいくつ食べるかで致死量に達するのか、報告された研究事例はないです。しかし子供がさくらんぼの種を誤飲すると少量でも中毒症状があらわれるリスクが高いので、食べないように注意が必要です。
さくらんぼの種2個をすりつぶして飲んだら死ぬという動画が話題に
2015年にカナダで立ち上がったYouTubeチャンネルにおいて、さくらんぼの種2個をすりつぶして飲んだら死ぬという動画がアップされて話題を集めました。しかし実際には、さくらんぼの種を2個分が、致死量ではないと考えられます。しかし激しい腹痛などの中毒症状があらわれるリスクはあるので、食べない方が無難です。
さくらんぼの種の取り方を知っておこう
さくらんぼの種をとる簡単な方法を2つ、紹介します。
【割り箸を使う方法】
①さくらんぼの軸を取り除く
②軸がついた場所の反対側に、爪楊枝で小さな穴をあける
③さくらんぼの軸がついていた場所に割り箸1本をあてる
④③をそのまま押し出す
【ストローを使う方法】
①ストローの先端を斜め切りにする
②さくらんぼの軸を取り除く
③さくらんぼの軸がついていた場所に①を差し込む
④ストローで③をそのまま一周させる
割り箸でさくらんぼの種を取り除くと、実が崩れることがあります。そのためお菓子にさくらんぼを飾りたい時には、ストローで取り除く方がおすすめです。太めのストローで取り除く方がよりキレイに仕上がるので、試してみてください。