食品添加物のメリット・デメリットを比較!安全性や使用する問題点を紹介!
食品添加物のデメリットを知っていますか?安全性に問題があるイメージですが実際はどうなのでしょうか?今回は、食品添加物を使用するデメリット・問題点やメリット・利点を比較して紹介します。食品添加物の安全性や問題事例も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
味付けや加工が容易になることは、食品添加物のもたらすメリットの一つです。食品添加物を使うことによって、カップ麺やスナック菓子などは味を補強しています。食品添加物は少量で味を変化させることができるので、美味しいものが容易に作れるようになりました。
同じ商品でも、食品添加物を使っているものと無添加のものでは、食品添加物を使っているものの方が安価で手に入りやすくなっています。安くて美味しいものが食べられる要因を食品添加物を担っているのです。
②食品の発色が良くなる
食品添加物を使うことで食品の発色を良くすることもできます。わかりやすい例だと、カラフルなお菓子やジュースなどに使われています。色は食品を美味しく見せるための重要な要素なので、見た目を良くするために使われることが多いです。
③保存期間が伸びる
保存期間が伸びることも、食品添加物がもたらす重要なメリットです。温暖多湿な日本では、食品の腐敗や食中毒が発生しやすいため、保存期間を伸ばす食品添加物は重宝されています。昨今、話題にもなっている廃棄ロス問題に関しても、食品添加物がなければより多くの廃棄ロスが出てしまう恐れもあり、今では欠かせないものとなっているのです。
④食品の栄養バランスを補う
食品の栄養バランスを補うことも、食品添加物は担っています。ビタミンやカルシウムなど、生鮮食品では不足しがちなものを補てんするために使われることもあるのです。案外知らないうちにビタミンやミネラルなどの食品添加物によって、栄養バランスを整えていることもあるかもしれません。
⑤品質が安定する
食品添加物の大きな役割として、品質を安定させることもあります。加工品を作る際の原材料にはばらつきがあるので、品質を安定させるために食品添加物が使われています。いつどんな時でも、私たちが安心して食品を手にすることができるのは、常に一定の品質になるように食品添加物が使われているからなのです。
食品添加物の安全性は向上している?
食品添加物は昔から使われているものですが、現在のものとはどのような違いがあるのでしょうか。最近は食品添加物や無添加といった言葉も浸透してきているなかで、問題事例も起きています。ここでは、食品添加物の安全性は向上しているのかについて紹介していきます。
①メーカーによる情報開示が進んでいる
消費者の食品添加物に対する関心の高まりによって、以下のようなメーカーによる情報開示が進んでいます。
・日本ハム
・カゴメ
・味の素
こちらは食品添加物に関しての情報開示をしているメーカーの一例です。消費者の関心の高まりとともに、メーカーは食の安全を詳しく発信するようになっています。メーカー側も食品添加物の正しい理解を深めてもらおうと努力しているのです。
②天然由来の添加物が増加傾向
食の安全問題が提起されるようになり、添加物を天然由来にする傾向もみられています。色を出すために使われる添加物でも、化学色素が減り安心感のある天然由来の色素を使うことが多いです。代表的な例として、甘味料や着色料にステビアの葉やウコンといったものが使われています。
③一方では問題事例も起きている
食品添加物のイメージがあまり良くなかったことから、「食品添加物=不安なもの」「無添加=安全なもの」と決めつけてしまう問題事例も起きています。食品添加物が入っている食品よりも、無添加食品の方が安全だと示す科学的な根拠はありませんが、消費者の間でそういったイメージができています。
結果として、紛らわしい表示がついた商品を流通させてしまう要因にもなっているのです。
食品添加物はデメリットばかりではない
今回は食品添加物のメリットとデメリットを紹介しました。デメリットばかりが目立ってしまっている食品添加物ですが、実は食の安全や豊かさを守る上で重要な役割を果たしているのです。必要以上に怖がらず、食品添加物についての理解を深めてより楽しい食生活を送りましょう。