ひよこ豆は体に悪い?毒性あり?食べ過ぎる危険性と1日の摂取量を紹介!
ひよこ豆は体に悪いのでしょうか?食べ過ぎは禁物です。今回は、ひよこ豆の食べ過ぎが体に悪いと言われる理由や、ひよこ豆の一日の摂取量の目安を紹介します。ひよこ豆を適量食べた場合の効能や、ひよこ豆のダイエットにもおすすめのレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ひよこ豆は体に悪いの?
ひよこ豆は、ガルバンゾーや栗豆とも呼ばれるさっぱりとした味わいとほくほくとした食感が美味しい豆ですが、体に悪いといった噂もあるようです。ここからは、ひよこ豆が本当に体に悪いかどうかについて、その噂の真偽を詳しく解説します。
ひよこ豆は体に悪いと言われる理由は?食べ過ぎに注意?
ひよこ豆が体に悪いと言われるのには、含まれる栄養などに起因するいくつかの理由があります。ここでは、ひよこ豆が体に悪いと言われる理由や食べ過ぎによる影響について解説しましょう。
①消化不良による下痢・腹痛
ひよこ豆は、食べ過ぎると消化不良を起こして下痢や腹痛になると言われています。ひよこ豆はその全栄養成分の1割以上が食物繊維で占められており、腸内環境の改善に効果を発揮します。
しかし、その一方で食物繊維の過剰摂取は、便が柔らかくなり過ぎて軟便や下痢を起こすことに注意が必要です。特に胃腸の調子が悪い時や腸が弱い場合には下痢や腹痛を起こしやすいので食べ過ぎないようにしましょう。(※1)
②糖質が高め
100gあたり | カロリー | 糖質 |
ひよこ豆(乾燥) | 374kcal | 45.2g |
大豆(乾燥) | 422kcal | 29.5g |
いんげん豆(乾燥) | 333kcal | 36.8g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※2)
上記はひよこ豆と大豆・いんげん豆のカロリーと糖質を比較した表ですが、ひよこ豆は他の豆類に比べると糖質を多く含んでいます。大豆と比べるとカロリーは低いものの糖質量は非常に多いことから、糖質制限ダイエットには不向きな食材です。
糖質の摂り過ぎは肥満につながるほか、メタボリックシンドロームや脂肪肝などの原因になるので注意しましょう。(※3)
③残留農薬の危険性
ひよこ豆はヘルシーな食材として人気ですが、その一方で近年では残留農薬の危険性が示唆されています。米国の非営利団体「エンビロンメンタル・ワーキング・グループ」が乾燥豆・缶詰など37種類のひよこ豆の商品を独自に調査したところ、実に9割から残留農薬が検出されたそうです。
したがって、ひよこ豆を食べ過ぎればその分残留農薬による影響をより強く受けてしまうことになります。残留農薬の危険性を回避したいのであれば、オーガニック表示の商品を選んだ方が無難と言えるでしょう。
④自然由来の毒性が含まれる
ひよこ豆に限らず、豆類には以下のような自然由来の生物毒が含まれています。
・レクチン
・フィチン酸
レクチンは豆類や穀物に含まれる毒性を持ったタンパク質の一種で、体の細胞にダメージを与えることが知られています。リッキーガット症候群と呼ばれる、腸を保護するバリア機能がなくなって未消化の食物や毒素がそのまま吸収されてしまう疾患との関連性も示唆されている毒素です。
ひよこ豆にもレクチンが含まれていますが、15分以上加熱すればレクチンの毒性はなくなるため、生で食べなければ基本的には問題ありません。また、フィチン酸もひよこ豆に含まれる生物毒で、鉄やカルシウムなどのミネラルと結びつくことでミネラル不足を引き起こすとされています。
そのため、ひよこ豆を食べ過ぎることでミネラル不足による症状が出る恐れがあることから、食べ過ぎは健康を害する恐れがあると言えるでしょう。(※4、5)
⑤ホルモンバランスが崩れる
大豆には大豆イソフラボンが豊富なことが知られていますが、実はひよこ豆もイソフラボンが豊富な豆類のため、食べ過ぎるとホルモンバランスが崩れることがあります。イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをすることから、適量であれば更年期障害の改善や美肌などに効果を発揮します。
しかし、イソフラボンの過剰摂取はホルモンバランスを乱し、子宮内膜症や乳がんの発症リスクを高める可能性が示唆されているのです。イソフラボンは適量であれば健康や美容に良い影響を持つ物質なので、ひよこ豆も食べ過ぎに注意しながら上手に取り入れましょう。(※6)