オクラアレルギーはある?手がかゆいのは?症状や原因・対策を解説!

オクラアレルギーがあるのか知っていますか?今回は、オクラを食べると<蕁麻疹・腹痛・吐き気・下痢・湿疹・発疹>などのアレルギー症状がでる原因を紹介します。オクラに触れると<手がかゆい・皮膚がかぶれる>などの症状が出るのはアレルギーが原因なのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. オクラアレルギーって存在するの?
  2. オクラに触れると皮膚や手がかゆいのはアレルギーが原因?
  3. オクラアレルギーの症状が出た場合の対処方法は?
  4. オクラアレルギーの可能性はある

オクラアレルギーって存在するの?

果物や穀物が原因の食物アレルギーは知る機会が多い一方、野菜を触れたり食べたりすることで起こるアレルギーについて、あまり多く耳にすることはありません。ここでは、オクラが原因でアレルギー症状が起こるかについて解説します。

オクラアレルギーの可能性は0ではない

オクラによってアレルギー反応が起きることは稀ですが、全くないとは言い切れません。果物や穀物が原因でアレルギーの症状が現れるように、オクラをはじめとする野菜にもアレルギーを発症する可能性があるためです。

特にオクラの生産者や調理・販売する人と、家庭菜園でオクラに触れる機会が多い人は、オクラによるアレルギーの発症リスクが高まります。また、手にアトピー性皮膚炎や湿疹などの疾患がある場合も、オクラのアレルギー発症リスクを高める可能性があるため注意が必要です。(※1)

アトピー素因を持っている、手荒れがひどい状態で野菜を扱う、趣味の家庭菜園など、農業従事者や調理師でなくても野菜アレルギーを発症してしまう可能性があります。ご注意ください。

野菜アレルギー (皮膚科情報) | 札幌市中央区の皮膚科 宮の森スキンケア診療室

オクラが口腔アレルギーの原因の可能性も

オクラを食べて数分で唇・舌・口の中にかゆみや痺れなどの症状が起きる場合、口腔アレルギーの可能性があります。口腔アレルギーは、オクラに含まれる原因物質のアレルゲンが口内の粘膜に触れることで起こる症状です。口腔アレルギーは全身に反応が現れることがありますが、症状の多くは口の中だけに留まり、食後の時間経過によって回復します。(※2)

果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。それが口腔アレルギー症候群(OAS)。

口腔アレルギー症候群は、果物や生野菜に含まれるアレルギーを起こす原因物質(アレルゲン)が、口の中の粘膜に触れて起こるアレルギー反応で、体内のIgE抗体(アレルギー物質に対する抗体)が関係しています。

症状を引き起こすアレルゲンは、植物が病原菌の感染や傷害、ストレスから身を守るための生体防御として誘導されるタンパク質です。このアレルゲンは小腸に到達する前に壊れるため、主に口の中だけで反応が起きます。

オクラアレルギーの症状

オクラアレルギーの症状は皮膚から消化器系、口内や喉の粘膜に至るまで多岐に及びます。皮膚はかゆみや発疹・蕁麻疹の他に唇の腫れ、消化器では吐き気と腹痛や下痢など、粘膜は目の充血が主な症状例です。しかし重症化すると、粘膜以外に皮膚に同じ症状や呼吸器にせきなどが同時に現れる、アナフィラキシーショックが起こる恐れがあります。(※3、4)

口腔アレルギー症候群は、新鮮な果物・野菜・ナッツ類を摂取した後に口の中やのどの粘膜のかゆみや腫れなどを起こす疾患で、シラカバを中心とした花粉症の患者さんに多くみられます。

症状は、原因食物の摂取後15分以内に、食物の触れたくちびる、口の中、喉の粘膜にかゆみやヒリヒリ・イガイガ感などが出現します。鼻づまり、鼻水などの鼻アレルギー、目の充血、涙が出るなどの眼アレルギーの症状が現れることもあり。

他にも、じんましんをはじめ、腹痛、嘔吐、下痢などの消化器症状、のどの閉塞感、喘息などの症状や、重症の場合には、アナフィラキシーと呼ばれる血圧低下、意識消失などが出現し生命の危険に至ることもあります。

医療トピックス 口腔アレルギー症候群|中野区医師会

オクラに触れると皮膚や手がかゆいのはアレルギーが原因?

口腔アレルギーの他に、オクラの産毛や液体に触れると皮膚や手にかゆみが出ることがあります。これはオクラの産毛やアレルギー原因物質のアレルゲンの影響なのでしょうか。ここではオクラに触れると手にかゆみが出たり、かぶれたりする原因と対策について解説します。

オクラに触れるとかゆみが出る・かぶれる原因

オクラに触れるとかゆみが出たりかぶれたりする原因は、以下の2つによる可能性が挙げられます。

・刺激性接触皮膚炎
・アレルギー性接触皮膚炎

皮膚に備わっているバリア機能を超え、強い刺激を受けると起こる炎症が刺激性接触皮膚炎です。これはオクラに含まれる物質による一次刺激作用のため、アレルギー有無に関係なく誰にでも発症する恐れがあります。オクラに触れて数分で症状が出ることが多いものの、オクラの刺激が低い場合は繰り返し触れることで、症状が出始めることも少なくありません。

もう1つは、オクラに含まれるアレルゲン物質が皮膚に触れ、免疫が有害な物質と判断した際に起こるアレルギー性接触皮膚炎です。これはオクラのアレルゲンにアレルギー反応がある場合にのみ起こり、アレルギーが成立する期間は2週間〜半年ほどで人によって異なります。(※5)

オクラ栽培に起因する皮膚障害について, 鹿児島県南部のオクラ栽培地帯における実態を現地調査した。

オクラ栽培作業者89名のうち48名 (53.9%) がオクラによる皮膚障害を経験している。障害部位は, 腕 (43.8%), 手背 (35.4%), 首 (33.3%), 手指 (29.2%) など皮膚の露出部位に生じやすい。これらは, 適切な予防措置を講じない場合にはほぼ全員に発症し, またその発症は作業開始後まもなく出現する。

オクラ爽果成分の皮膚貼付試験では, オクラ群 (12.4%) が非オクラ群 (3.4%) に比べ陽性率が若干高い傾向がみられた。これらの成績から, オクラ栽培に伴う皮膚障害は主にオクラの一次刺激作用によるものと考えられるが, オクラ成分によるアレルギー性接触皮膚炎の可能性も示唆された。

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