魚の食べ過ぎは害あり?太る・病気や体臭の原因に?1日の適量も紹介!
魚を食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、魚の食べ過ぎによる〈太る・痛風・下痢・体臭・水銀による害・気持ち悪い〉 など病気や体への悪影響を紹介します。魚の食べ過ぎにならない1日の摂取量の目安や、食べ過ぎなくても健康被害がでる魚についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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魚の食べ過ぎに注意?
魚は栄養価が非常に高く、毎日の食事に取り入れると健康に良いとされています。しかし、ぶりを食べすぎると太ると言われていたり、妊婦がまぐろの刺身を食べすぎると胎児に影響があるなどと言われていたりします。今回は魚の過剰摂取によってあらわれる、健康への害を紹介します。
魚を食べ過ぎるとどうなる?太る・病気になるって本当?
魚の食べ過ぎ、いわゆる過剰摂取による健康へのリスクは様々です。魚を食べ過ぎると太ったり病気になったりするとも言われていますが、本当なのでしょうか。ここでは、魚を食べ過ぎることで起こるリスクを解説します。(※1)
①プリン体による痛風・尿路結石のリスク
白身魚の食べ過ぎると、プリン体によって痛風・尿路結石になるリスクがあります。プリン体の多い魚と少ない魚介類はそれぞれ以下の通りです。
プリン体の多い魚介類
・いわし
・あじ
・あなご
・うなぎ
・かつお
プリン体の少ない魚介類
・ぶり
・さけ
・あゆ
・ひらめ
・すずき
消費できなかったプリン体は体内で尿酸になり、尿といっしょに排出されます。しかし、体内に残った尿酸は一定量血液に溶けますが、多すぎると溶かすことができません。その尿酸が結晶化すると痛風や尿路結石の原因となります。(※2、3)
②セレンによる下痢・腹痛の恐れ
魚に含まれる栄養素セレンを過剰摂取すると下痢や腹痛の恐れがあります。セレンを多く含んでいる魚はマグロ、イワシ、ワカサギ、タラなどです。適量を摂取すると抗酸化作用や血栓症の予防の作用もある栄養なので、食べ過ぎに気をつけましょう。(※4)
③体臭がキツくなることもある
魚の食べ過ぎにより体臭がキツくなることもあります。それは、体内に大量のトリメチルアミンが発生して汗に混じって出てくるからです。また、体臭だけでなく、口臭にも影響することもあります。トリメチルアミンは腐った魚の臭いがする気体で、魚臭症とも呼ばれています。
④ヒスタミン中毒のリスク
魚に含まれているヒスチジンという成分を摂取し過ぎると、ヒスタミン中毒という食中毒になるリスクがあります。ヒスチジンを多く含む魚と、ヒスタミン中毒は以下のとおりです。
ヒスチジンを多く含む魚
・まぐろ
・ぶり
・さんま
・さば
・いわし
ヒスタミン中毒の症状
・顔、特に口の周りや耳が赤くなる
・気持ち悪くなる
・頭痛
・じんましん
・発熱
食事の後の1時間以内に症状が現れますが、重症化することはありません。また、発症したときは抗ヒスタミン剤が有効です。顔などに症状や違和感があらわれたり、気持ち悪いと感じたりした場合には、病院など医療機関に行くことをおすすめします。
⑤太る
魚の名前 | カロリー | 重さ | 脂質 |
マグロ(トロ) | 344kcal | 100g | 29.1g |
サンマ | 310kcal | 100g | 0.7g |
サケ | 139kcal | 100g | 3.8g |
マグロ(赤身) | 125kcal | 100g | 6g |
カレイ | 95kcal | 100g | 1.3g |
魚は種類によりカロリーに差があり、太りやすい魚・太りにくい魚にわかれます。上記の表は魚100gあたりのカロリーを表にしたものです。マグロのトロはカレイの3倍以上のカロリーもありとても高カロリーです。同じ量を食べるにしても、カロリーの低いカレイを食べたほうが太る可能性は低いと言え、逆にカロリーの高い魚は太る原因と言えます。(※5)
⑥生物濃縮した水銀による妊婦や胎児への影響
魚の中に蓄積されているメチル水銀を過剰に摂取してしまうと、次のような症状が起きる可能性があります。
・震え
・不眠
・記憶喪失
・頭痛
・認知・運動機能障害など
大型の魚のマグロ、キンメダイ、メカジキなどは食物連鎖の関係でメチル水銀を多く含んでいますので、食べ過ぎにに注意してください。妊婦の人は胎児への影響が出やすいので、本マグロの刺身は週に80gまでが適量と厚生労働省は発表しています。(※6)
水銀に関する近年の研究報告において、低濃度の水銀摂取が胎児に影響を与える可能性を懸念する報告がなされていることを踏まえ、妊娠中の魚介類の摂食について以下の注意事項を公表しているところです。