甘栗の栄養素と効能は?食物繊維が豊富?カロリーなど食べ過ぎの注意点も紹介!

【管理栄養士監修】甘栗に含まれる栄養素を知っていますか?実は、栄養が豊富で美容効果やダイエット効果もある甘栗の栄養成分・効能に加え、食べ過ぎの注意点も紹介します。コンビニでも気軽に買える天津甘栗と日本の栗の違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 甘栗はどんな食材?
  2. 甘栗と日本の栗の違い
  3. 甘栗の栄養素と効果・効能
  4. ①食物繊維
  5. ②葉酸
  6. ③カリウム
  7. ④ビタミンB6
  8. ⑤ナイアシン
  9. 甘栗は食べ過ぎに要注意?理由は?
  10. ①逆に下痢・便秘を起こす
  11. ②カロリー・糖質が高いため肥満の原因となる
  12. ③脂質の栄養過多でニキビができる
  13. 甘栗は栄養豊富な食材

甘栗はどんな食材?

私たちが普段口にする甘栗と、日本の栗とは別物です。甘栗がどんな食材なのか、日本の栗と比べながら紹介します。

甘栗と日本の栗の違い

天津甘栗 日本の栗
カロリー 222kcal 164kcal
タンパク質 4.9g 2.8g
糖質 40g 32.7g
食物繊維 8.5g 4.2g
脂質 0.9g 0.5g
(100gあたり)

※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)

甘栗は、シナグリという栗を砂糖と一緒に石焼きしたものです。甘栗のカロリーは222kcalと高めですが、食物繊維は日本の栗の約2倍の数値となっています。

甘栗の栄養素と効果・効能

甘栗に含まれる栄養素と、それらにどういった効能や効果があるのか紹介します。

①食物繊維

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
8.5g 20g 43%

甘栗は、サツマイモの約2倍、ゴボウの約1.5倍の食物繊維が含まれます。100gあたり不溶性食物繊維が7.5gと多く、便のかさを増して腸内を刺激するので便秘解消効果が期待出来ます。また、食物繊維は、ビフィズス菌などの善玉腸内細菌の餌になるので、善玉菌が増えて腸内環境を整えてくれるため、ダイエット効果が期待できます。(※2)

②葉酸

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
440μg 240μg 183%

甘栗には、葉酸も多く含まれており、含有量は100gあたり440μgで、成人の一日摂取目安量の2倍近く含まれています。葉酸はビタミンB群の一つでDNAやRNAを構成する核酸の合成に不可欠であり、赤血球の形成過程にも必要な栄養素です。また、胎児の育成にかかわる重要な栄養素でもあり、厚生労働省は妊婦女性に一日480μgの葉酸摂取を推奨しています。(※3)

③カリウム

含有量(100g) 1日の摂取量の目安 1日の摂取量に占める割合
560mg 2500mg 22%

カリウムは人体に必要なミネラルの一種で、ナトリウムと相互に作用しながら細胞の浸透圧や水分を保持する働きがあります。ナトリウムをバランスよく排出することにより、むくみ解消や高血圧予防、動脈硬化予防の効果が期待できます。甘栗はカリウムの量が100gあたり560㎎と多く、日本の栗の1.5倍にもなるのでよりカリウム摂取に向いています。(※4)

永倉沙織

管理栄養士

外食やコンビニの食事は塩分が多いため、日々カリウムが必要になります。塩分が多い食事の方はこまめにカリウムを含む食材を取り入れましょう!

④ビタミンB6

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