ピーカンナッツの栄養素と効果・効能をくるみと比較!成分豊富な食べ方も紹介!
【管理栄養士監修】ピーカンナッツに含まれる栄養素を知っていますか?くるみとは違うのでしょうか?今回は、ピーカンナッツの栄養成分と効果・効能をくるみと比較しながら一覧で紹介し、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。栄養が摂れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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ピーカンナッツはどんな食材?
ピーカンナッツはペカンナッツとも呼ばれる木の実で、チョコレートのお菓子によく使われていますが、最近では健康に良い食材として注目されているナッツです。ここでは、ピーカンナッツの栄養や体によい効果、効能を紹介します。
ピーカンナッツの旬や選び方
ピーカンナッツは北アメリカ原産のピーカンという木になる木の実で、旬や購入する際の選ぶポイントは以下の通りです。
・旬は秋
・生かローストかを選ぶ
ペカンは春に花が咲き、果実が実る樹木で、現在でもテキサス州やジョージア州が産地です。花が終わると6cmくらいの楕円形の果実ができ、秋に果実が熟したあと褐色の実が収穫できます。ピーカンナッツは生のものとローストしたものがあり、それぞれ食感や味わいが異なります。保存しやすく、食感を味わいたいときはローストされたものを選ぶとよいでしょう。
伊達友美
管理栄養士
生でも、ローストしたものでも、基本的に消化をよくするためには、よく噛んで食べるのがおすすめです。
ピーカンナッツはくるみの仲間
ピーカンナッツはクルミ科に属するので、原産地は違くとも味わいはくるみと似ているところがあります。若干くるみのほうが渋みや苦みがあるところが特徴です。また、どちらも脂肪分やカロリーが高いですが、ピーカンナッツはややあっさりした淡白な風味、くるみはコクのある味わいが感じられます。
(*ピーカンナッツについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ピーカンナッツの栄養素と効果・効能の一覧【くるみと比較】
ピーカンナッツ | くるみ | |
カロリー | 702kcal | 674kcal |
水分 | 1.9g | 3.1g |
タンパク質 | 9.6g | 14.6g |
糖質 | 5.9g | 4.2g |
脂質 | 73.4g | 68.8g |
(炭水化物ー食物繊維=糖質です)
※1日の摂取量は成人男性の目安です。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
ピーカンナッツはくるみによく似たナッツで、脂肪分が高く栄養も豊富です。体によい効果がある栄養分も摂取できるので、子供から大人まで食事に取り入れるとよいでしょう。ここでは、より具体的にピーカンナッツの含まれている栄養や、その効果・効能を紹介します。(※2)
①食物繊維
ピーカンナッツは、ほかのナッツ類と同じく食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は、体内で消化吸収されにくい栄養素で、水分を含むと膨らみ腸の蠕動運動を刺激する効能があります。そのため、腸が活発化して便秘対策の効果が期待できる栄養素です。ほかにも、腸内の善玉菌を増やす効果があるので、腸内環境の改善にも役立ちます。
食物繊維は、体内の不要な物質を排出するのをサポートするのでデトックスにもおすすめ、ダイエット中でも積極的に摂取したい栄養素のひとつです。また、食物繊維が豊富な食材は、血糖値の急激な上昇を抑える効能もあり、糖尿病などの予防にもおすすめです。(※3、4)
伊達友美
管理栄養士
ナッツには水分がほとんど含まれないので、一緒に飲み物を飲むなど水分補給をするのがおすすめです。
②α-リノレン酸
ピーカンナッツは脂肪分が多いナッツで、体によい脂質として注目されている不飽和脂肪酸も少量ですが含んでいます。α-リノレン酸は亜麻仁油やえごま油にも豊富に含まれている多価不飽和脂肪酸という栄養素の1つで、体内で生成することができません。
α-リノレン酸の効果は多岐にわたりますが、摂取すると体内でDHAやEPAに変換され、血中の悪玉コレステロール値を下げる効能があります。生活習慣病の改善をサポートし、動脈硬化の予防や血流促進の効果も期待できるでしょう。ほかにも皮膚を健康に保つ役割があり、美肌やアンチエイジングにも効果的です。(※5)