ピーカンナッツの栄養素と効果・効能をくるみと比較!成分豊富な食べ方も紹介!
【管理栄養士監修】ピーカンナッツに含まれる栄養素を知っていますか?くるみとは違うのでしょうか?今回は、ピーカンナッツの栄養成分と効果・効能をくるみと比較しながら一覧で紹介し、栄養成分を効率的に摂れる食べ方も紹介します。栄養が摂れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
ピーカンナッツには、水溶性のビタミンB群の一種であるパントテン酸と呼ばれる栄養素も含まれています。パントテン酸の18歳以上の男性の推奨摂取量は、1日で5mgです。摂取すると脂質の代謝を促すHDLコレステロールを増やし、体内のエネルギー代謝を助ける役割があります。
体内の腸内細菌によって作ることもできますが、食事で摂取できれば、より効率よく体内で活用できます。パントテン酸には、ほかにもストレスを和らげる副腎皮質ホルモンの合成に関係しており、ストレス緩和にも効果的です。卵や牛乳、鶏ささみなど身近な食材にも含まれている栄養素ですが、心身の健康を保ちます。(※6)
④銅
銅は栄養素というより金属素材としてよく知られていますが、人間の体内の骨や筋肉、肝臓などにたくさん存在しています。代表的な効能には、鉄を赤血球の構成成分であるヘモグロビンと合体できる形に変える働きが知られています。
ほかにも、骨や筋肉を作るのをサポートする役割があり、不足すると貧血や動脈硬化、骨の異常が起こる場合もあり、積極的に摂取したいミネラル成分と言えるでしょう。銅は体内の活性酸素が増えるのを抑える効能もあり、アンチエイジングや老化防止にも効果的です。
牡蠣やレバーなども豊富ですが、100gあたりのピーカンナッツには0.84mgも含まれていて、体内で働く酵素の働きを活性化させるなど、いろいろな効能があります。(※7)
⑤カリウム
ピーカンナッツは銅以外のミネラル分も豊富で、体内の塩分濃度鵜や水分量の調節にかかわるカリウムの含有量も高いです。カリウムは体内の細胞内の浸透圧を調整することで、塩分濃度や水分量を適切に保つ栄養素なので、むくみの予防にも役立ちます。体内の過剰なナトリウムを排出する働きもあるので、高血圧の予防にもおすすめです。
ほかにも神経刺激の伝達や筋肉の収縮、細胞内の酵素反応の調節にもかかわっていて、不足するとむくみや倦怠感などが起きやすくなります。(※8、9)
⑥マンガン
ピーカンナッツ | くるみ | |
含有量(100g) | 4.37g | 3.44g |
1日の摂取量の目安 | 成人男性4mg(成人女性3.5mg) | 成人男性4mg(成人女性3.5mg) |
1日の摂取量に占める割合 | 109% | 86% |
※1日の摂取量の目安の最小値で計算
ピーカンナッツには銅やカリウムなど、ミネラル分が豊富に含まれていることはわかりましたが、ほかにもマンガンが豊富です。マンガンは身近な植物性食品に広く含まれている栄養素なので、不足が心配されることは稀ですが、体内で重要な役割を果たす栄養素です。体内の代謝にかかわり、酵素の働きを活性化し、インスリンの合成もサポートします。
そのため、マンガンが不足すると糖尿病になりやすくなります。また、神経刺激の伝達に役立ち、活性酸素の増加を抑えるのにも効果的です。活性酸素は体内の老化にかかわるので、マンガンが豊富なピーカンナッツはアンチエイジングや老化予防にもおすすめです。
ピーカンナッツを100g摂取すれば、1日の推奨摂取量がカバーできるほど豊富に含まれているので、アンチエイジングに興味がある人は積極的に摂取するとよいでしょう。(※10、11)
ピーカンナッツの栄養成分を効率よく摂れる食べ方は?
ピーカンナッツには、食物繊維や各種ミネラルやビタミンなど栄養が豊富に含まれていることが分かりました。ここでは、ピーカンナッツからより効率よく栄養を摂取するにはどのような食べ方がよいのかを紹介します。
ピーカンナッツは生で食べるのがおすすめ
ピーカンナッツは生とローストの両方で食べられますが、よりたくさん栄養を摂取したいときは生で食べるのがおすすめです。各ビタミン類やミネラル、食物繊維や脂質などの栄養素はローストすると含有量が減ってしまいます。また、ローストするとカロリーも高くなってしまうので、ダイエットが気になる人も生で食べるほうが向いています。
伊達友美
管理栄養士
さらに現代人が不足しがちな食物酵素も摂ることができます。栄養素ではありませんが、消化をサポートして胃腸の負担を軽減することにつながります。
ピーカンナッツの栄養が摂れる・生でも美味しいレシピのおすすめ
ピーカンナッツはローストすると香ばしくなり、食感もよくなりますが、栄養を効率よく摂取するにはローストせずに生で食べるほうがおすすめです。ここでは生でピーカンナッツを食べたいときのおすすめのレシピを紹介するので参考にしてください。
①ナッツサラダ
食物繊維やビタミンなど、栄養豊富なピーカンナッツをキュウリやニンジンなどの野菜と一緒にサラダで食べるレシピで、ナッツのコクや甘みが野菜のおいしさも引き立てます。