豆乳は肝臓に悪い?良い効果もある?他に悪い食べ物は何がある?
豆乳は肝臓に悪いのは本当でしょうか?大豆が原料の豆乳は、牛乳に比べると健康によいイメージがあります。今回は、豆乳が肝臓に悪い影響を与えるとされる理由や、豆乳以外の肝臓に悪い食べ物を紹介します。肝臓に良い食べ物も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
②脂質の多い食べ物
脂質が多い以下のような食べ物も、肝臓に負担をかけます。
・油脂類
・無塩バター
・マヨネーズ(全卵型)
・ピーナッツバター
・牛バラ肉
食べ物の栄養成分は腸で吸収されますが、脂質はその後で肝臓に送られ中性脂肪などに合成されてから体に運ばれるのです。しかし脂質を摂り過ぎると肝臓に中性脂肪が蓄積され、脂肪肝になるリスクを高めます。脂肪肝になると肝臓内の血流が妨げられ、肝機能を低下させてしまうのです。
そのため上記のように脂質が多い食べ物を、摂り過ぎないようにする必要があります。ウインナーやベーコンなどの加工肉も脂質が高く、さらに塩分量も多いので食べ過ぎないよう注意しましょう。
③お酒
お酒が肝臓に負担をかけることは、広く知られています。肝臓には食べ物をエネルギーに変える以外に、老廃物をはじめとする有害物質を解毒する働きもあります。お酒にはアルコールやアセトアルデヒドなどの有害物質が含まれているので、飲むと解毒作用が始まってしまうのです。食べ物のエネルギー産生に解毒作用が加わることで、肝臓に負担がかかってしまいます。
お酒を飲む時に次章で紹介する肝臓の良い食べ物を一緒に摂ると、負担を軽減できます。休肝日を設けるだけでなく、肝臓に良いおつまみを意識して食べるようにしてみてください。(※6)
逆に肝臓に良い食べ物の特徴は?
肝臓に悪い食べ物を避けて暮らすのは難しいので、良い働きをするものと組み合わせて食べるのがおすすめです。肝臓に良い食べ物を意識して摂ると、負担を軽減できます。ここでは肝臓に良い食べ物を、具体例をあげて説明します。
①良質なタンパク質を含む食べ物
肝臓に良い良質なタンパク質を含む食べ物は、以下の通りです。
・青魚
・牡蠣
・レバー
・チーズ
・ヨーグルト
タンパク質には肝臓の幹細胞を修復する働きがあるため、意識して摂取すると機能向上につながります。青魚に含まれているEPAやDHAには中性脂肪や悪玉コレステロールを減少させる働きもあるので、より肝臓に良いといえるでしょう。牡蠣は解毒作用の強化と肝機能の向上、レバーは幹細胞の再生と脂肪肝の減少を促します。
またチーズやヨーグルトなどには肝機能を向上させるアミノ酸が含まれているので、お酒を飲む人は意識して食べるのがおすすめです。(※7)
②食物繊維を含む食べ物
肝臓と関わりの深い腸内環境を整える、以下のような食物繊維を含む食べ物も良いものに分類されます。
・ごぼう
・海藻類
・さつまいも
・切り干し大根
・きのこ類
肝機能を向上させるうえで、便秘解消は大きな鍵を握ります。便秘すると腸内にはアンモニアなどの有毒ガスが発生し、それが血液とともに肝臓に戻され解毒が必要となるからです。食物繊維は便秘解消に欠かせない栄養成分であり、水溶性と不溶性の両方を摂取すると腸内環境が改善されます。(※8)
コーヒー・お茶など肝臓に良い飲み物もある
コーヒーや濃い緑茶など肝臓に良い飲み物を意識して飲むことも、肝機能向上に役立つのでおすすめです。コーヒーに含まれているリン酸カリウムが体内の老廃物の排出を促すので、肝臓にかかる負担が軽減されます。
また緑茶に含まれるカテキンは、肝機能障害や脂肪肝を予防することで知られる栄養成分です。緑茶にはストレス解消効果のあるテアニンも含まれているので、肝臓が過度な活性酸素にさらされるリスクも減少させてくれます。(※9)
豆乳は肝臓に悪い効果も良い効果もある
イソフラボンが豊富な豆乳を過剰摂取すると、健康リスクが高まるのは事実です。しかし豆乳には肝臓に良い効果もあるので、適量を飲むよう心がければ問題ありません。毎日の食事に豆乳を上手に取り入れて、健康維持に役立てましょう。