妊娠中・妊婦は辛いものNG?つわりで食べたくなる?下痢など懸念点も紹介!
妊婦(妊娠中)は辛いものを食べても大丈夫か知っていますか?つわりの影響で食べたくなることがあります。今回は、妊婦(妊娠中)に食べても大丈夫なのかを、食べる際の注意点や<腹痛・下痢・胎児への影響>などの懸念点とともに紹介します。妊婦が辛いものを食べるメリットも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
妊婦が辛いものを食べたくなった時でも、過度に食べ過ぎないように気をつけることが大切です。基本的に、妊娠中に辛いものを食べても妊婦や赤ちゃんに大きな影響はありません。ただし、刺激の強い成分が含まれているので、過剰に食べ過ぎると腹痛や下痢など体調を崩す起こす恐れがあります。食べる量に注意して、妊娠中に体調を崩さないようにしましょう。
②激辛の食べ物は避ける
妊娠中に辛いものを食べても、大きな問題はありませんが、以下のような激辛の製品は避ける方が無難です。
・辛ラーメン
・蒙古タンメン
・激辛ペヤング
・坦々麺
有名な韓国のインスタントラーメンである辛ラーメンや、人気のインスタント食品の激辛ペヤングや蒙古タンメンなどの市販の激辛製品は、特に刺激が強い食品です。また、唐辛子を多く使う担々麺なども刺激が強い激辛料理にあたり、腹痛や下痢などの症状を起こしやすくなるので、妊娠中はあまり食べないようにしてください。
③香辛料のハーブには妊婦に悪影響を与えるものもある
以下に紹介する香辛料やハーブは、妊婦や赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性があるので食べる時に注意が必要です。
・シナモン
・サフラン
・ウコン
・ナツメグ
・フェンネル
・セージ
シナモンには、子宮収縮作用があるシンナムアルデヒドが含まれています。少量であれば問題ありませんが、過剰に摂取すると妊婦にも赤ちゃんにも良くないので気をつけてください。また、パエリアなどでよく使われるサフランも、漢方薬のようにたくさん摂取する使い方をすると、流産のリスクを高めます。
ほかにも、ウコンの過剰摂取は消化器官障害を起こす場合があり、ナツメグの過剰摂取は呼吸困難につながる懸念が指摘されています。さらに、フェンネルやセージにも子宮収縮作用があるので、料理に少し使う程度であれば問題ありませんが大量に摂取しないよう注意してください。
④塩辛い食べ物による塩分過多にも注意
辛い食べ物には、カプサイシンなどの刺激の強い成分のほか、塩分が多い食品がたくさんあります。味付けの濃い食べ物が多く、辛いものが食べたいからと言って食べ過ぎると、塩分過多になりやすいです。妊婦が塩分を摂りすぎると高血圧やむくみを招き、妊娠中毒症にもつながります。
妊娠中に辛いものを食べて体調を崩さなくても、塩分量に気を付けて、適度に食べるようにしてください。
妊婦は食べ過ぎなければ辛いものを食べるメリットも?
妊娠中に辛いものを食べ過ぎると、体調を崩したり、塩分の摂り過ぎにつながったりすることがありますが、以下のようなメリットもあります。
・食欲増進
・消化促進
・減塩効果
・冷え性対策
辛いものに含まれる香辛料の香りは、食欲を増進させたり、消化を促進させたりする効果が期待できます。つわりなどで食欲が減退する時期でも、辛いものを食べることで食欲を刺激し、消化を促すメリットがあります。また、辛い食べ物は塩気が少なくても満足しやすいので、減塩につながるところもメリットです。
市販の辛い食べ物は味付けが濃いものが多いですが、自分で調理するときは、塩の代わりに香辛料で風味をつけることで美味しく塩を減らせます。さらに香辛料の中には血行を促進させる効果を持つものも多く、冷え性の対策にも辛い食べ物が役立ちます。
妊婦が辛いもの以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?
辛いもののほかに、妊婦が妊娠中に気を付けなくてはいけない代表的な食べ物は以下の通りです。
・生もの
・アルコール
・コーヒーなどのカフェインを多く含むもの
・インスタント食品
・海藻類
妊婦は免疫力が下がっている場合が多く、生ものを食べることでリステリアによる食中毒を起こすリスクが高くなります。また、アルコールは血液を通じて胎児に届くので、赤ちゃんの発達に悪影響を及ぼす恐れがあります。ほかにも、カフェインの摂り過ぎは胎児の発育不良につながる恐れがあるので、カフェインを多く含む飲食物には注意が必要です。
また、海藻類に含まれヨウ素は、過剰摂取すると赤ちゃんの甲状腺機能の低下につながります。インスタント食品は塩分が多く、食べ過ぎると高血圧やむくみ、妊娠中毒症などの原因になるので気を付けてください。(※4、5、6、7)
(*妊娠中のもずくについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
妊婦や妊娠中の辛いものは食べ方に気をつけよう
妊娠中に辛いものが食べたくなった時も、適度に楽しめば問題ありません。しかし、辛いものによる刺激で体調を崩す場合もあるので激辛食品や辛いものの食べ過ぎはおすすめできません。辛いものも上手に取り入れればメリットもあるので、適度に楽しみましょう。