妊婦はハムを食べていい?サンドイッチのロースハムでも危険?
妊婦が妊娠中にハムを食べていいのでしょうか?サラダやサンドイッチで何かと食べることが多いので気になりますよね。今回は、妊婦や妊娠中にハムを食べてもいいのかを、〈加熱済み・非加熱〉別に食べる際の注意点とともに紹介します。妊婦でも安全なハムの選び方や食べてしまった場合の対処法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 妊婦はハムを食べてもいい?サンドイッチに入ってるハムでもNG?
- 妊娠でもロースハムなど加熱済みの場合は食べてOK
- ただし妊娠中は生ハムなど非加熱の製品はNG
- 妊婦が生ハムを食べてしまったらどうなる?
- ①リステリア症に感染する可能性
- ②トキソプラズマ症に感染するリスクもある
- 妊婦や妊娠中に加熱済みのハムを食べる際の注意点は?
- ①妊娠中にハムを食べる量は1日に15gまで
- ②感染リスクが気になる妊婦はハムを加熱するとさらに安全
- 妊婦でも安全なハムの選び方は?
- 個包装・ブロックタイプを選ぶ
- 妊婦がハムを食べてしまった・食べすぎた場合の対処法は?
- 心配な場合は病院に行くのが安心
- 妊婦がハム以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?
- 妊婦は妊娠中のハムには気をつけよう
妊娠中は赤ちゃんへの影響を考えてハムを食べる量は1日2〜3枚、約15gまでにしましょう。ハムなどの加工食品を妊婦が過剰摂取すると、以下のような危険が高まります。
・むくみや、妊娠高血圧症候群のリスク
・血液がドロドロになる
・妊娠中毒症
・妊娠糖尿病
ハムには塩分が多く含まれているため、むくみや妊娠高血圧症候群のリスクが高くなります。飽和脂肪酸によって、血液がドロドロになる危険も否めません。また脂肪分も多く含まれるため過剰摂取によって太りすぎると、妊娠中毒症や妊娠糖尿病のリスクも高まります。(※3)
②感染リスクが気になる妊婦はハムを加熱するとさらに安全
リステリア菌などの細菌への感染リスクが気になる人は、ロースハムでもさらに加熱とより安心です。ハムを沸騰したお湯で15秒ぐらい茹でると食中毒の危険が減り、添加物や塩分を減らす効果もあります。
妊婦でも安全なハムの選び方は?
妊娠中ハムを食べたい時、選ぶ時のポイントはあるでしょうか。ここでは、妊娠中に覚えておきたい、安全なハムの選び方を紹介します。
個包装・ブロックタイプを選ぶ
ロースハムはいろいろなパッケージで販売していますが、個包装で真空パックになっているものを選ぶと安心です。また薄切りタイプはカットする時にスライサーと触れる面が多くなるので、細菌が付着するリスクも高まります。工場やスーパーは一定の衛生管理基準の下にあり安全ですが、気になる人はブロックタイプを選ぶとよいでしょう。
妊婦がハムを食べてしまった・食べすぎた場合の対処法は?
妊娠中にハムを食べ過ぎてしまったり、生ハムと接していた料理をうっかり食べちゃった時は大丈夫でしょうか。ここでは心配な時どうしたらよいのかを解説します。
心配な場合は病院に行くのが安心
どのくらいの量を食べたのかで一体どれくらい感染のリスクがあるのかは実際にはわかりません。心配な場合は病院に行くと、きちんとした検査をしてもらえ安心です。万が一トキソプラズマやリステリア菌に感染していたとしても、お腹の赤ちゃんへの感染を防ぐための薬があります。
妊婦がハム以外にも妊娠中に気を付ける食べ物は?
妊娠中はハム以外にも、以下の食品の摂取に気をつけてください。
・生もの
・水銀の含まれる魚
・辛いもの
・海藻類
・アルコール飲料
まぐろや金目鯛などの水銀を多く含む魚は、食べ過ぎると胎児の発達に影響を与える恐れがあります。辛いものは取り過ぎると胃に負担がかかり、妊婦の体調に影響するので控えめにしましょう。海藻類に豊富に含まれている葉酸は、妊娠中取りすぎると胎児の甲状腺低下につながります。アルコールは、胎児への成長や発達に影響を与える恐れがあるため避けましょう。(※4、5)
(*妊娠中の辛い物について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)