妊娠中にオートミールがおすすめ！糖尿病対策・体重管理などメリットを紹介！

妊娠中は体調に様々な変化が起こるので、栄養バランスを考えてオートミールを食べたいと考える人もいるでしょう。妊婦のかたは食べない方がよい食べものもあり、オートミールは問題がないのかが気になるところです。ここでは妊娠中にオートミールを食べてもよいかを説明します。

妊娠中の女性がオートミールを食べるのはおすすめですが、食べ方に注意点もあります。砂糖を多用したオートミールクッキーばかりを食べ続けるなど食べ方に問題があると、体重が増えたり妊娠糖尿病の要因になったりするリスクがあるからです。食べ方の注意点については、後ほど詳しく説明します。

妊娠中はホルモンバランスの変化によって便秘になりやすいですが、オートミールに含まれる食物繊維の働きにより改善効果が期待できます。燕麦（えんばく）を脱穀し調理しやすいように加工したオートミールには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方がバランスよく含まれているからです。

妊婦は1日に18gの食物繊維が必要とされていますが、オートミール1食30gを食べるだけで3.3gが摂取できます。ご飯を1食オートミールに置き換えるだけで良質な食物繊維を摂れて、便秘解消や腸内環境の改善におすすめです。妊娠中の便秘に悩んでいるときは、調理しやすいオートミールを食べてみましょう。（※2）

主食の一部をオートミールに置き換えると、妊娠糖尿病の予防対策にもなります。妊娠糖尿病とは妊娠をきっかけに糖の代謝異常が起こる病気ですが、糖質の摂り過ぎが原因です。本来は血糖値が上がるとインスリンが分泌されて下げる働きを行うのですが、お腹の赤ちゃんもエネルギーが必要になるため、胎盤でインスリンを壊す酵素が作られ下がりにくくなります。

その結果インスリンの働きが妨げられるので、食後に血糖値が上昇してしまうのです。妊娠中に血糖値が上がると赤ちゃんの発育不全が起こるなど、悪影響が及ぶリスクがあります。オートミールは食物繊維が豊富なので血糖値が上がりにくく、妊娠糖尿病予防に効果的です。（※3）

赤ちゃんの健やかな成長と安全な出産に欠かせない体重管理や、産後のダイエットにもオートミールは効果的です。妊娠中の体重管理が重要なのは、妊娠中毒症が起こり赤ちゃんの発育不全や常位胎盤早期剥離などのリスクが高まるからです。

オートミールは食物繊維が豊富なのでGI値が低く、糖質制限が無理なくできます。またタンパク質とアミノ酸が豊富なので、ご飯やパンに置き換えて食べて痩せたと実感する人も数多くいます。食物繊維が豊富なので、満腹感を得やすいメリットもあります。（※4、5）

オートミールには妊娠中の女性には欠かせない、鉄分も豊富に含まれているのもメリットです。妊娠中は1日に19.5mgの鉄分を必要としますが、オートミール100gには3.9mgの鉄分が含まれています。これは玄米の2倍相当にあたるので、主食をオートミールに置き換えて足りない分を他の食材で補うのが、赤ちゃんのためにもおすすめです。（※6）

妊娠中につわりで食欲が落ちている時でも、オートミールは食べやすいと人気です。オートミールは栄養価が高い反面、カロリーが低く調理しやすいように加工されています。オートミールを牛乳や豆乳にひたしたり、お粥や雑炊にすることも可能です。オートミールだけで上記の栄養成分以外にもビタミンやミネラルも摂取でき、お腹の赤ちゃんのためにもなります。