妊娠中のチョコレートは食べてはいけないもの？カフェインが危険？

妊娠初期ごろには、つわりなどで無性に甘いものが食べたくなることがあります。妊娠中は食べ物にも気を遣いますが、チョコレートは食べても大丈夫なのでしょうか。ここでは、妊娠中のチョコレートの摂取がお腹の赤ちゃんに影響を与えるかどうかについて説明します。

妊娠中でも、食べ方に注意すればチョコレートを楽しむことができます。妊娠中はホルモンバランスの変化でストレスがかかりやすくなるため、ストレス軽減にも効果的なGABAが配合されたチョコレートは、妊婦の間食にもおすすめです。

ただし、チョコレートの食べ過ぎは母体にも赤ちゃんにも悪い影響を及ぼします。特に、チョコレート効果などのハイカカオチョコレートには注意が必要です。また、どうしても食べたいからといってチョコレートを主食代わりにしたり、チョコレートのアイスやチョコレートケーキを食べ過ぎたりするのは避けましょう。（※2）

妊娠中のチョコレートの食べ方によっては、妊婦や赤ちゃんに様々な悪影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要です。ここでは、妊娠中にチョコレートを食べる際に注意すべき点について説明します。

チョコレートに含まれるカフェインは、多量に摂取すると赤ちゃんが低体重となるリスクが高まるため、妊婦は控えるべきとされています。しかし、板チョコ1枚に含まれるカフェインは少量なので、チョコレートを普通に楽しむ分には問題ありません。ただし、健康効果が高いハイカカオチョコレートにはカフェインが多く含まれているため、注意が必要です。（※3）

(＊チョコレートのカフェイン含有量について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

ポリフェノールは健康成分として有名ですが、妊娠後期に過剰に摂取すると胎児動脈管早期収縮を引き起こす可能性があります。少量の摂取であれば問題ありませんが、チョコレートにもカカオポリフェノールが含まれているため、チョコレートの過剰摂取は避けるようにしましょう。（※4）

チョコレートには糖質や脂質が多く含まれておりカロリーが高いため、食べ過ぎると太る原因になります。妊娠中は適度な体重増加が望まれますが、太り過ぎは難産などの原因となります。妊娠中は体が栄養を蓄えるために脂肪が付きやすくなっているので、チョコレートを食べ過ぎないように注意してください。（※5、6）

チョコレートは糖質が多く含まれるうえに溶けて口の中に広がるため、虫歯になりやすいお菓子です。また、妊娠中はホルモンバランスの変化で唾液の量が減るため、虫歯になりやすいと言われています。さらに、産後は育児で忙しく歯科治療に通いにくくなります。妊娠中や産後にチョコレートを食べた後は、すぐに歯を磨いて虫歯にならないように注意しましょう。

妊娠中に食べるチョコレートが、胎児のアトピーなどに直接影響することはないとされています。大阪母子保健研究によると、妊娠中の食事は赤ちゃんのアレルギー症状に直接関係しないことが明らかになっています。