するめの栄養素と効能は?亜鉛が豊富?塩分など食べ過ぎの注意点も紹介!
【管理栄養士監修】するめに含まれる栄養素を知っていますか?するめはつまみという印象があるかもしれません。今回は、〈亜鉛・ビタミンE〉など、するめの栄養成分・効能に加え、食べ過ぎの注意点も紹介します。さきいかとの違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
④ナイアシン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
14.1mg | 15mg | 94% |
タンパク質、糖質、脂質から、細胞でエネルギーを生成するときに補酵素として働き、粘膜や皮膚の健康維持をします。ナイアシンの欠乏症はペラグラ(手足などに皮膚炎ができる病気)などを引き起こす恐れがあります。(※5)
⑤タンパク質
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
69.2mg | 60mg | 115% |
タンパク質は主に血液、筋肉など体の構成に使われている三大栄養素の1つです。筋肉量が増えることで、基礎代謝が上がるため、ダイエットにも欠かせません。
タンパク質はアミノ酸が連結してできており、その中で体内で合成できないものを必須アミノ酸と呼んでいます。必須アミノ酸は食べ物から摂取する必要があるため、ささみ・大豆など高タンパクな食材から効率的に摂取するのがおすすめです。(※6)
竹本友里恵
管理栄養士
イカに含まれるタンパク質はアミノ酸スコアがとても高いです。アミノ酸スコアは人体で合成することができない必須アミノ酸の必要量を、実際に食品に含まれるタンパク質の量で比較した物で、値が100に近づくほどタンパク質の栄養価が優れていることになります。イカのアミノ酸スコアは100を切っていますが、不足しているバリンというアミノ酸は、日本人の主食である米に多く含まれているので、ご飯と一緒に食べれば100に近い値が期待できます。イカは歯応えがあるので、”消化しにくい・胃もたれの原因になる”と思われがちですが、他の魚類と大差ないほど消化率が良く、胃腸への負担は少ないといえます。
⑥マグネシウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
170mg | 340mg | 50% |
歯や骨をつくるために必要な栄養素です。マグネシウムはほとんど骨に含まれており、欠乏すると骨から出て、血圧の維持、エネルギー合成の補助、神経の興奮抑制などに利用されます。(※7)
⑦DHA(ドコサヘキサエン)
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
620mg | 1000mg | 62% |
DHAは体内で合成できないので、食べ物から摂らなければなりません。1日に1~1.5gを目安に食べることをおすすめします。特に青魚に多く含まれ、血液をさらさらにする効果があり、動脈硬化を防止し、血液中の中性脂肪を下げる働きがあります。(※8)
⑧タウリン
魚介類に多く含まれ、消化管の中でコレステロールの吸収を抑える働きがある。人間の様々な組織や臓器に広く含まれ、生命の維持に必要な成分となっています。タウリンは高血圧予防、インスリン分泌促進、視力回復、肝臓や心臓の機能を高める効果があります。(※9)
するめの食べ過ぎはに注意?理由は?
するめは様々な栄養素を含んでいますが、食べ過ぎには気を付けなければなりません。食べ過ぎによって体にもたらす影響や気をつける点を詳しく説明していきます。
①塩分の過剰摂取
するめ100gあたりに含まれる食塩相当量は2.3g、さきいかは6.9gとなります。食塩の摂取量の目安はは1日8g程度になるため、するめで29%、さきいかで86%の占めてしまします。するめ100gは1個丸々のするめがおよそ5~6枚にあたる量で、大量に食べ過ぎると塩分の過剰摂取につながるため、適量を食べるようにしましょう。