アボカドに毒性がある?動物には猛毒?なぜ人間は影響されないの?
アボカドに毒性はあるのでしょうか?今回は、アボカドの毒性の有無を人間や〈犬・猫・鳥〉など動物別に、症状とともに紹介します。アボカドの毒性に人間がなぜ影響を受けないかや、食べ過ぎによる危険性も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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アボカドに毒性はあるって本当?実は食べると危険?
クリーミーな口当たりで人気が高い食材であるアボカドが、毒性を持っているという説があります。日常的に食べる人も多いアボカドには本当に毒性があるのか、ここから解説していきます。
アボカドは人間以外の動物には毒性がある
アボカドを人間以外の動物が摂取した場合は、以下のような症状が現れます。
・下痢
・嘔吐
・呼吸困難
・けいれん
・乳腺炎
アボカドは人間には害がありませんが、犬や猫、鳥、ウサギ、猿、牛、馬など動物が摂取すると上記のような症状を引き起こします。軽い症状で済む場合もありますが、鳥類は呼吸停止から死に至るなど、動物によっては重篤な状態になる可能性もあります。
動物には個体差もあるため、動物に対するアボカドの致死量はわかっていません。しかし、アボカドを多く食べるほどに症状は重くなる傾向にあります。ペットがいる家庭では、目を離した隙にペットがアボカドを食べてしまわないように、食卓に料理を置きっぱなしにしないなど気をつけましょう。
アボカドの毒性に人間はなぜ影響されないの?
アボカドは人間には無害ですが、動物には毒性を持ち、悪影響をもたらします。ここからは、なぜアボカドの毒性は人間には効力を持たないのかを解説します。
人間はアボカドの毒性『ペルシン』を無毒化できる
アボカドには、ペルシンという毒成分が含まれています。動物には有害な成分であるペルシンを、人間は体内で無毒化することができると言われています。ペルシンは近年発見された成分なので、詳細な研究がまだ進んでいません。そのため人間がペルシンを無毒化するメカニズムや、動物におけるペルシンの致死量は不明となっています。
アボカド以外で人間には無害・動物には有害の食べ物
アボカド以外で人間には無害ですが、動物には有害となる食べ物は、以下の通りです。
・マカダミアナッツ
・トマト
・玉ねぎ
・チョコレート
マカダミアナッツは、犬や猫が食べると嘔吐・下痢・けいれんを起こすと言われています。熟したトマトは問題ありませんが、未熟な青いトマトに含まれているトマチンという成分は、犬や猫に嘔吐・下痢・血便などの胃腸障害をもたらします。
玉ねぎの硫化アリルもアボカドのペルシン同様、人間は無毒化できますが動物には有害となる成分です。硫化アリルは動物の赤血球を破壊し、貧血を引き起こします。チョコレートに含まれる有害成分は、原料のカカオに由来するテオブロミンです。テオブロミンを動物が摂取すると、中枢神経を刺激して嘔吐や下痢を起こし、重症の場合は死に至ることもあります。
アボカドに毒性はないが食べ過ぎは危険?適量は?
動物にとって有害なアボカドも、人間は無毒化することができるので安心して食べられます。しかしアボカドを食べ過ぎると、健康に悪影響をもたらすので注意が必要です。ここからはアボカドの食べ過ぎによるデメリットや、アボカドの適正量について解説します。
①太る
アボカドは別名で森のバターと言われるほど、脂質が多く含まれている高カロリーな食材です。アボカド1個分120gあたり211kcal、脂質は21g含まれています。茶碗1杯のご飯で234kcalとなるので、アボカド1個とほぼ同じとなります。
クリーミーで口当たりがよいアボカドは、ついたくさん食べてしまうこともありますが、食べ過ぎると太る原因となるので気をつけましょう。
(*アボカドのカロリーについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②ニキビができる
アボカドには脂質が多く含まれているため、食べ過ぎるとニキビができやすくなります。ニキビは毛穴に皮脂がたまることで起こるので、脂質を摂りすぎると皮脂の分泌が促されてニキビにつながります。
ニキビの原因となりやすいのは、肉などの動物性食品に多く含まれている飽和脂肪酸という脂質です。アボカドに含まれる脂質は不飽和脂肪酸と呼ばれるものなので、比較的ニキビになりにくいと言えます。しかし過剰摂取すればニキビの発生につながるので、食べ過ぎないようにしてください。