ツワブキに毒性はある?危険?食べるメリット・効能や活用レシピも紹介!
ツワブキに毒性はあるのでしょうか?食べて大丈夫か心配ですね。今回は、ツワブキの毒性とその消し方や、<漢方薬・食材>別に期待できる効能をそれぞれ紹介します。ツワブキを使ったおすすめレシピ・食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ツワブキには毒性がある?食べて大丈夫?
黄色い花を咲かせ、道端などで咲いているのがよくみられるツワブキには毒性はあるのでしょうか。今回は、植物や山菜を食用として食べることはありますが、ツワブキは食べても大丈夫なのか紹介していきます。
ツワブキには天然の毒性「ピロリジンアルカロイド」が含まれる
ツワブキに含まれる毒性による症状には、以下のようなものがあります。
・肝臓障害
・発がん性
ふきによく似た見た目をしているツワブキは、ふきと同様に山菜として食べられることも多い食用の植物です。しかし、ツワブキにはピロリジンアルカロイドと呼ばれる天然の毒性があります。そんなピロリジンアルカロイドには多くの種類が存在していて、中には特に強力な毒性を持つ種類があり、肝臓障害を引き起こす危険性があるので注意が必要です。
肝臓障害の他にも、動物実験においては発がん性があることがわかっており、人間の体内に取り入れると深刻な事態を招く恐れがあります。(※1)
ツワブキは毒性をアク抜きすれば問題なく食べられる
ツワブキから毒性を取り除く、アク抜きの方法は以下の通りです。
①水1Lに対して重曹を小さじ1/2と塩小さじ1を加える
②火にかけ、沸騰させる
③沸騰したらツワブキを入れ、3分ほど茹でて完成
ツワブキは、毒性のピロリジンアルカロイドをアク抜きすれば問題なく食べることができます。ツワブキの葉も茎も共に食用として食べることができ、茹でた後、茎の部分は皮を剥いて食べるのが一般的です。今回紹介したアク抜きの方法では重曹を使用していますが、ただの加熱処理でのアク抜きでは、ピロリジジンアルカロイドはアク抜きできず食用できません。
ツワブキに含まれるピロリジジンアルカロイドは、毒性のある成分の中でも熱に強い成分なので、アク抜きをする際には十分注意して行いましょう。
ツワブキは毒性だけでなく漢方薬としての効能もある?
ツワブキは人間の身体にとって害のある毒性のピロリジジンアルカロイドばかりが注目されがちですが、健康に良い効果はあるのでしょうか。ここでは、ツワブキに含まれる効能には漢方薬としての効果もあるのか紹介します。
①葉|抗菌作用
ピロリジジンアルカロイド毒性だけでなく、葉の部分にはヘキセナールと呼ばれる薬理作用を豊富に含んでいます。ヘキセナールは抗菌作用があり、腫れもの、切り傷、ものもらいに効果的です。
②根茎|健胃・食中毒・下痢に有効
根茎は健胃や食中毒、下痢に対して有効であることがわかっており、生薬タクゴと呼ばれるツワブキの根茎を乾燥したものを服用します。生薬タクゴは、10~20gを400mlの水で煎じて3回に分けて摂取するのが良いとされており、昔から伝わる方法です。
ツワブキの食材としての効能は?
ツワブキに含まれる栄養素は、以下の通りです。
・カリウム
・カルシウム
・ビタミンK
・カロテン
・鉄
・食物繊維
・葉酸
ツワブキには、人間の身体にとって嬉しい栄養素を葉にも茎にも多く含んでいます。ふきと似ているため栄養素も同じだと思われがちですが、ふきよりもカロテンを始めとするビタミンを多く含んでおり、美肌や美髪に効果があるのでおすすめです。
①カリウム|血圧上昇の抑制・むくみ改善
ツワブキに含まれる、カリウムによる効果は以下の通りです。
・血圧上昇を抑える
・むくみの改善
・筋肉や心筋の働きをサポートする
人間の体内においてカリウムは、主にナトリウムと呼ばれる塩分の排出を促進する働きを担っています。現代ではナトリウムの過剰摂取傾向が問題視されており、そこで注目されているのが、ツワブキに含まれているカリウムです。ナトリウムは過剰摂取によって高血圧を招いたり、水分を溜め込みやすくするためむくみやすくなったりします。
カリウムを摂取することで、ナトリウムの体内でのバランスが整い、高血圧予防やむくみの改善につながります。また、活動的な生活に欠かせない、筋肉や心筋の働きにも必要不可欠な栄養素です。(※2、3)