妊婦にトマトがおすすめ?妊娠中のつわり改善に効く?ジュースでも大丈夫?
妊婦(妊娠中)にトマトやトマトジュースを食べる・飲むのは大丈夫なのでしょうか?食べたくなる・飲みたくなることがありますが、栄養や痩せるなどの効果が気になりますよね。今回は、妊婦がトマトを摂取する際の<ビタミンA・トキソプラズマ>など懸念点や、<食べ過ぎ・飲み過ぎ>など注意点を紹介します。妊婦でも安心な<スープ・パスタ・ソース>などおすすめレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- 妊婦(妊娠中)はトマトを食べてもいいの?トマトジュースも大丈夫?
- 妊娠中のトマトやトマトジュースは食べ方・飲み方に気をつければ問題ない
- 妊婦のトマトはつわりの時の食事にむしろおすすめ
- トマトが妊婦におすすめな理由は?栄養素が豊富?
- ①リコピン
- ②ビタミンC
- ③β-カロテン(ビタミンA)
- ④カリウム
- ⑤13オキソODA
- 妊娠中にトマトを食べる場合の注意点・懸念点は?
- ①野菜のトマトは食べる前にしっかりと洗う
- ②トマトを食べ過ぎない
- ③トマトジュースの飲み過ぎ・塩分過多に注意する
- ④塩・ドレッシングなど調味料をかけすぎない
- ⑤缶詰のビスフェノールAが不安な場合はトマト缶を避けよう
- 妊婦でも安心なトマトのおすすめレシピを紹介!
- ①トマトとゴボウ入り生姜風味のスープ
- ②ミニトマトとほうれん草の和風パスタ
- ③ホタテすり身のソテートマトソース添え
- 妊婦がトマト以外にも妊娠中に気を付けるべき食べ物は?
- 妊婦・妊娠中のトマトは食べ方に気をつけよう
妊婦(妊娠中)はトマトを食べてもいいの?トマトジュースも大丈夫?
トマトにはリコピンなどの体に良い栄養素が豊富に含む野菜で、酸味があってさっぱりしているので、妊娠中でも食べやすいといった声を聞きます。そこで、トマトやトマトジュースを妊娠中に摂取することは、母体や胎児に悪影響を与えないのかどうかについて紹介します。
妊娠中のトマトやトマトジュースは食べ方・飲み方に気をつければ問題ない
妊娠中にトマトやトマトジュースを摂取するのは問題ありません。つわりの影響で、トマト以外食事が取れないといった人もおり、日頃それほどトマトが好きでなくてもトマトジュースが無性に飲みたくなる人もいます。しかし、いくら口に入りやすいからといって、そればかり大量に食べたり飲んだりするのはやめましょう。
(*妊娠中のトマトジュースについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
妊婦のトマトはつわりの時の食事にむしろおすすめ
妊娠中のつわりの時期には、食欲が減ってさっぱりとしたものが食べたくなる人が多いようです。そんな時には、胃や口の中がさっぱりし、つわり軽減効果のあるトマトはむしろおすすめの食材です。トマトはつわりの時期でも食べられる食材のランキングで1位にもなっているので、つわりのきつい人はトマトを食事に取り入れてみてください。
トマトが妊婦におすすめな理由は?栄養素が豊富?
妊娠中にトマトは食べやすい食材ですが、それ以外にもトマトが妊婦にとっておすすめな理由は、トマトに含まれる栄養にあります。トマトは妊娠中に積極的に摂取したい栄養素を豊富に含んでいるため、その中から代表的なものを紹介します。
①リコピン
トマトを代表する栄養素の一つのリコピンには、以下のような効果・効能があります。
・抗酸化作用
・血糖値の上昇を緩やかにする
リコピンは妊娠中に限らず体に良いい栄養素ですが、妊婦にとっては上記の効果・効能のおかげで悪玉コレステロールが下がり、妊娠糖尿病の予防に効果的です。妊娠糖尿病は妊娠以前に糖尿病でなかった人が妊娠中になる糖尿病で、胎児の発育に影響が出るので、注意が必要な疾患です。(※1、2)
②ビタミンC
トマトに含まれるビタミンCには、以下のような効果・効能があります。
・美肌
・ストレスの緩和
・抗酸化作用
・鉄の吸収率を上げる
妊娠中はホルモンが通常時とは変化する影響で、シミになりやすく、肌荒れが起こる人もいます。ビタミンCには美肌効果があるので、妊娠中の肌荒れにも効果的です。また、ビタミンCには妊婦にとって大敵なストレスを緩和してくれます。ビタミンCによる抗酸化作用のおかげで風邪も引きづらくなるので、風邪薬を飲みづらい妊婦にとっては大きな味方になります。
また妊娠中には貧血になる人も多いですが、ビタミンCには鉄の吸収率を上げる効果もあるので、貧血の改善にも効果的です。(※3)
③β-カロテン(ビタミンA)
β-カロテンは緑黄色野菜に含まれる栄養素で、抗酸化作用があリます。トマトに含まれるβ-カロテンは、摂取すると体内で必要な分だけがビタミンAに変換されるので、プロビタミンAと呼ばれています。そのため、摂りすぎた分は体外に派出されるので、過剰摂取になりません。
ビタミンAにはβ-カロテンからビタミンAに変換されるものと、もともと食べ物の中にビタミンAとして含まれているものの2種類があります。ビタミンAは胎児が皮膚や臓器などの粘膜を作るのに必要な栄養素ですが、後者のビタミンAは妊娠初期に過剰摂取すると胎児に奇形が見られることもあるので、摂取量には注意が必要です。(※4、5)
④カリウム
トマトに含まれるカリウムには、以下のような効果・効能があります。
・塩分の排出
・むくみの解消
・つわりの緩和
・高血圧の改善
・便秘予防
カリウムは体内の水分を調整する成分で、過剰な水分と塩分を体外に排出します。そのため妊娠中に起こりやすいむくみを改善する効果が高いです。水分とともに塩分も排出される影響で、妊娠高血圧症候群の予防にもなります。
カリウムは胎盤や胎児が取り込むため、妊娠中の母体は不足しやすい状態になります。カリウムが不足するとつわりが増悪するので、その予防のためにも摂取に摂取したい栄養素です。また、カリウムには腸内の筋肉を活発化し、蠕動運動を活発にします。そのため、妊娠中には起こりやすい便秘予防にも効果が期待できます。(※6、7)