妊婦にトマトがおすすめ？妊娠中のつわり改善に効く？ジュースでも大丈夫？

(＊トマトの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

妊婦にとっても、トマトは体に良い野菜とわかりましたが、食べるときに気をつけたいことがいくつかあります。妊娠中には免疫力が落ちたり、体調も通常時とは変化するので、特に食べるものには注意しましょう。

トマトを含め、生で食べるものについては食中毒対策のため、しっかりと水洗いする必要があります。特に寄生虫のトキソプラズマによるトキソプラズマ症は、胎盤を通して胎児が感染する恐れがあります。その影響で目や脳などに異常が起きたり、最悪の場合は流産や胎児死亡の可能性もあるので、十分に注意しましょう。（※9）

トマトは体を冷やす働きがあるため、食べ過ぎには注意が必要です。夏など暑い時期には毎日のように冷えたトマトが食べたくなりますが、冷やすことでさらに体を冷やして腸の粘膜を刺激するため、大腸の蠕動運動を活発にします。その影響で腸が水分を十分に吸収できなくなり、下痢が誘発されます。

もともとお腹が弱い人や下痢になりやすい人は、いくら暑くても冷えたトマトばかり食べないよう、注意してください。

(＊トマトの食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

市販のトマトジュースは手軽にトマトの栄養分を摂取できて便利ですが、体を冷やすので飲みすぎないように注意してください。また、トマトジュースの中には塩分を含んでいる加塩タイプと、塩を含まない無塩タイプのものがあります。妊娠中に飲むなら、塩分過多による妊娠高血圧症候群のリスクを回避のためにも、無塩タイプのものを選びましょう。

(＊トマトジュースの飲み過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

トマトを食べるときに塩やドレッシングなどをかけて食べている場合は、塩分過多にならないよう、かける量には注意してください。