トマトの食べ過ぎによる悪影響は?最悪死亡する?1日の適量とともに紹介!
【管理栄養士監修】トマトの食べ過ぎで最悪死亡することもあると知っていましたか?栄養豊富なので美容や健康のために積極的に食べている人も多いトマトですが、今回はトマトの食べ過ぎによる人体への害・影響について紹介します。1日の摂取適量も紹介するので参考にしてみてください。
目次
トマトの食べ過ぎによる影響は?
赤い野菜であるトマトはリコピンやカリウム、ビタミンなど栄養価が高くて健康や美容に良いので積極的に食べている人も多いでしょう。しかし、トマトを食べ過ぎることで身体へ悪い影響もあるので詳しく説明していきます。
①結石ができる
トマトには「シュウ酸」というアクが含まれています。このシュウ酸は本来ならカルシウムと結合した後、体外へ排出されますが、過剰摂取してしまうと排出機能が追いつきません。シュウ酸が体内に溜まることで尿中のシュウ酸濃度が高まり結石の原因となります。
シュウ酸はトマト以外にもホウレン草、ブロッコリー、ナスなどの野菜やバナナ、紅茶、チョコレートにも含まれています。脂っこいものや塩分、糖分の食べ過ぎも結石の原因となるので、上記の野菜などを食べる時には特に注意しましょう。(※1)
鈴木真美
管理栄養士
以前は結石にはカルシウムが良くないとされていましたが、シュウ酸とカルシウムが結合することによって吸収するシュウ酸を減らすことができることがわかってきました。乳製品や小魚などカルシウムを含む食品を積極的に摂るようにしましょう。
②下痢になる
冷たく冷やしたトマトをたくさん食べると、腹痛や下痢を引き起こす場合があります。せっかく摂ったトマトの栄養素を排出してしまうことにもなりかねないので、お腹が弱い方や体調がすぐれない方は、常温や加熱調理したものを食べるようにしてみてください。
また、腎機能が低下している場合には、本来排出されやすいカリウムが体内に残り、「高カリウム症」になってしまいます。嘔吐・痺れ・脱力感などの症状が現れますので要注意です。(※2)
③肌が黄色に変色する
みかんなど柑橘系の果物を食べ過ぎると肌が黄色く変色することを「柑皮症(かんぴしょう)」といいます。これは、「カロテン」というみかんに含まれる成分の摂り過ぎによって起こるものですが、実はトマトにもこのカロテンが含まれています。
そのため、トマトの食べ過ぎで肌が黄色に変色する柑皮症になる可能性もあります。しかし、柑皮症は原因になっている食品を控えると徐々に肌の色は元に戻ってくるため、トマトの食べ過ぎで肌が黄色くなってきたと感じたらしばらく食べるのを控えるようにしましょう。(※3)
④消化不良による腹痛
トマトを食べ過ぎることで腹痛を起こすことがあります。トマトは水分が多いので消化に良さそうな印象ですが、実は皮は固いため消化にはあまり良くないとされています。
トマトを食べ過ぎると皮を食べる量も自然と増えてしまうため、胃で消化されにくく消化不良を起こして腹痛に繋がります。もちろん食べ過ぎなければ問題ありませんが、普段からたくさんトマトを食べるようなら湯むきをして皮を取り除いたり、加熱調理で柔らかくして消化に良い状態にして食べるようにしましょう。
⑤胃酸が逆流する可能性がある
トマトを食べすぎると、胃酸が逆流して食道の粘膜を傷つけてしまう「逆流性食道炎」になる可能性があります。日常的な不快感やそれによる寝不足などが起こるため毎日の生活に支障をきたすこともあります。(※4)
(*トマトを適量食べた場合の効果・効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
トマトを食べ過ぎると太る?
美容や健康に良いトマトを意識的に食べている人も多いですよね。トマトのカロリーや糖質はどれくらいなのか、食べ過ぎることで太ることはあるのかなど詳しく説明していきます。