トマトの食べ過ぎによる悪影響は?最悪死亡する?1日の適量とともに紹介!
【管理栄養士監修】トマトの食べ過ぎで最悪死亡することもあると知っていましたか?栄養豊富なので美容や健康のために積極的に食べている人も多いトマトですが、今回はトマトの食べ過ぎによる人体への害・影響について紹介します。1日の摂取適量も紹介するので参考にしてみてください。
目次
トマトのカロリーは100gあたり20kcalです。トマトは1個だと100〜150gなので丸々1個食べても30kcalほどで、ミニトマトなら1個10g前後なので10個程度で同じくらいのカロリーになります。食品の中でも低カロリーなので、トマトを食べ過ぎることで摂取カロリーがオーバーすることはないでしょう。
また、糖質は100gあたり5g前後です。これは野菜の中では平均的で、食品の中では少ないほうです。トータル的にトマトは低カロリー・低糖質な食品で太らないといえます。(※5)
(*トマトのカロリー・糖質について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ドレッシングなど調味料には要注意
トマト自体のカロリーや糖質は低いことは分かりましたが、トマトを食べるとき、みなさんはどのように食べることが多いですか?トマトスライスとして食べる場合は問題ありませんが、サラダにドレッシングをかけたり、スープや炒め物などに入れる場合、油などの調味料をプラスして調理しますよね。
リコピンなどトマトに含まれる栄養素は油と一緒に摂取すると吸収率は良くなりますが、その分カロリーは高くなります。トマトは低カロリーだからといって、ドレッシングなどの調味料を考えず用いて食べると太る原因になりうるので要注意です。
鈴木真美
管理栄養士
リコピンは加熱することによって吸収率が高まると言われており、脂質と一緒に摂るとさらにその効果がUPします。 脂質はトマトに含まれる脂溶性ビタミンの吸収も高めてくれます。 油で炒めるだけでなく、トマトスープにオイルをたらす、ベーコンやチーズと組み合わせるなどいろいろと工夫してみて下さいね。
トマトを食べ過ぎると最悪死亡する?
トマトの食べ過ぎることで、最悪死亡することがあるというのを知っていますか?なぜそのようなことをいわれているのか、何が原因なのかを詳しく説明します。
1日に4万トン食べたら死ぬ
トマトには、「トマチン」という成分が含まれています。トマトのヘタや茎、赤くなっていない緑の未熟なものに多く含まれていて、赤く熟した実にも多少含まれています。トマチンは、ジャガイモの芽の毒であるソラニンと同じ天然毒素です。しかし、死亡する可能性があるのは1日に4万トン食べた場合です。
未熟な緑の実だと3.4キロなので、トマト34個分程度と少なく感じますが、それでも1日で食べる量ではなく死亡する前に下痢や腹痛など食中毒のような症状が出ることがほとんどです。トマトの食べ過ぎで死亡すると聞くと怖いですが、実際には死亡量まで食べることはできないので心配ありません。(※6)
トマトの1日の適量は?
食べ過ぎると死亡する可能性もあると聞くと怖いですが、実際にトマトを食べるときは1日にどれくらい食べれば良いのでしょうか。適量を説明していきます。
1日の適量は2〜3個程度だが、子供は食べ過ぎに注意
トマトの適量は、成人であれば、トマト普通サイズのものなら1日の適量は2〜3個で、プチトマトなら10〜15個です。子供は身体が小さいので普通サイズなら1〜2個、プチトマトなら5〜7個までが適量です。大人の半分程度と覚えておくと良いでしょう。
リコピンは1日15〜20mgが良いとされていて、トマトなら500gを2個程度となります。トマトジュースなら500mlです。トマトジュースは手軽にリコピンを摂取できますが、有塩タイプは飲み過ぎると塩分過多になることがあるので注意しましょう。(※7)
トマトは適量食べるようにしよう
美味しくて食べやすく手に入りやすいことから毎日の食卓にトマトが欠かせないという人も多いでしょう。栄養も豊富なので健康にも美容にもおすすめのトマトですが、食べ過ぎで死亡まではいかなくても、身体の不調の元になりかねません。
リコピンやカリウムなど身体に良い栄養があるのも事実ですが、食べ過ぎは身体に悪い影響を与えることがあるので適量を食べるようにしてくださいね。