クローブの効能や効果的な使い方は?使用時の副作用はあるの?
【管理栄養士監修】クローブとは何か知っていますか?今回は、クローブの栄養成分・効能やダイエット効果に加え、副作用・デメリットも紹介します。効果的な使い方や日常生活への取り入れ方と共に、クローブの代用やおすすめの商品も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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クローブとは?
ここではスパイスの1種であるクローブの概要を紹介します。
クローブはスパイスの1種
クローブはバニラのような甘い刺激的な香りのスパイスで、料理やティー、アロマ、薬等に世界中で用いられ、漢方薬にも使われており丁香(漢名)と呼ばれています。フトモモ科チョウジノキの花蕾を乾燥したもので、形が釘に似ていることから、丁子(和名)の丁には釘の意味があり、西洋でもフランス語のClou(釘)がCloveの語源です。
竹本友里恵
管理栄養士
クローブという香辛料はインドネシアのモルッカ諸島で主に生産され、抗菌・抗炎症作用がある事から、昔は風邪薬や伝染病の薬として使用されていました。香りがとても甘いので、菓子やドリンクの香りづけや、肉の臭み消しにポトフ、ビーフシチュー、豚の角煮、カレーなどに利用できます。ヨーロッパでは昔、金と同じ値段がする程高価な食材として扱われていましたが、現在はお手頃な価格なので様々な調理方法で試してみてください。
クローブの栄養成分と効能は?美容効果ある?
クローブはアーユルヴェーダの古典医学書「チャラカ・サンヒーター」 にも記載がある、様々な効能をもつ万能スパイスです。ここではクローブの栄養成分や効能を紹介します。
①抗酸化作用
クローブの精油に含まれるポリフェノールの1種であるオイゲノールには抗酸化作用があり、生活習慣病の予防やアンチエイジングへの効果が期待できます。クローブは米国農務省と国立老化研究所が開発した抗酸化力の指標であるORAC値(活性酸素吸収能力)が最も高い食材1位として発表されており、美容効果の高いスパイスといえるでしょう。(※1)
②消化の促進
クローブには消化機能を促す作用があり、アーユルヴェーダでは体を温めるスパイスとして使われています。漢方でも丁子は温性で身体の中を温め、昇った気を下ろす働きがあるとされ、健胃芳香剤として冷えが原因の腹痛や消化不良、食欲増進などに用いられます。
③コレステロールを下げる
米国心臓協会によると、クローブにはコレステロール値と中性脂肪値を下げる作用があるとの研究報告があります。1日10gクローブの粉末を食事やティーなどに加えたり、ホールのまま食後に噛むことを続けることで効果が得られ、生活習慣病の予防が期待できます。
④血糖値を下げる
クローブにはインスリンの分泌を促して血糖値を低下させる薬効があることが、アラムカーン博士によって報告されています。クローブの精油に含まれるオイゲノールにはインスリン抵抗性(血糖値を下げるインスリンの効き目が鈍くなっている状態)を改善する働きがあるため、クローブを習慣的に摂取することで、血糖値を良い状態に維持することができるようです。(※2)
⑤呼吸が楽になる
クローブに含まれるオイゲノールには去痰作用があり、抗菌性にも優れています。アーユルヴェーダではクローブは去痰、鎮静、体を温める作用があり、呼吸を楽にし免疫力を高めます。咳が止まらないときはクローブ溶液でうがいをしたり、クローブと黒胡椒のお茶を飲むとよいしょう。