クローブの効能や効果的な使い方は?使用時の副作用はあるの?
【管理栄養士監修】クローブとは何か知っていますか?今回は、クローブの栄養成分・効能やダイエット効果に加え、副作用・デメリットも紹介します。効果的な使い方や日常生活への取り入れ方と共に、クローブの代用やおすすめの商品も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
クローブには鎮痛・消炎の効果があり筋肉を弛緩させる作用もあるため関節痛に対しても使われます。冷えが原因で、温めると改善するような痛みに対して効果的です。使い方は、患部に直接温めたクローブ粒を布に包んであてがう方法と、お風呂に精油数滴入れる、もしくは潰したクローブを柔らかい布に包んで縛って入れる方法があります。
⑦喉の痛みを抑える
クローブには温める作用と抗菌・抗真菌作用、消炎鎮痛作用があり、喉の痛み・痒みを抑える効果があります。インドの民間療法には、クローブひとつまみ蜂蜜大さじ1を合わせ8時間程寝かせゆっくりと飲み込んでのどをコーティングする方法があります。
⑧リラックス・ストレス解消
クローブの香りは精神的・肉体的疲労を緩和する効果があり、落ち込んだ気分を高揚させることが出来ます。またクローブに含まれる香り成分のオイゲノールには、筋肉を弛緩させ鎮静させる効果があるため、身体をリラックスさせストレスを解消することができます。
⑨ニキビを治す
クローブには抗菌・抗真菌・消炎・鎮静作用があり、ニキビや吹き出物、シミにも効果があります。使い方は、クローブの粉末に蜂蜜、レモン汁を合わせたペーストを患部に塗り20分程度で洗い流す方法や、市販のクリームにエッセンシャルオイル1〜2滴を合わせたものをピンポイントで塗布する方法等があります。
⑩口腔環境を整える
クローブに含まれるオイゲノール(ユージノール)には抗菌作用・抗酸化作用があり、口腔内の細菌の増殖を抑制する効果があるため、古来より口臭対策に用いられてきました。香りの強いスパイスやハーブは口臭や口臭の原因となる歯周病の予防にも効果的です。
⑪歯の痛みを抑える
クローブは「歯医者さんのハーブ」と言われ、香りの源である精油成分の8割はオイゲノール(ユージノール)です。オイゲノールは鎮痙攣作用・鎮痛作用・抗炎症作用に優れ、歯肉炎や歯痛に利用されてきました。現在でも歯科用のセメントや局所麻酔に利用されています。
竹本友里恵
管理栄養士
クローブは身体の内部の冷えからくる不調に対して使用される香辛料で、冷えによる腹痛や、消化不良、しゃっくりなどに対する漢方処方に使用されます。薬膳では冬は身体を温めて腎の養生をする漢方薬が良いと言われており、クローブはまさに冬向きの素材です。漢方薬には、クローブやシナモンのような体を温め、興奮作用がある温性・熱性のものや、消炎・鎮静作用がある寒性・涼性のものがあります。種類によって効果・効能は様々なので、身体の性質や体調に合わせて、飲む漢方薬を選びましょう。
クローブの効果的な使い方は?
様々な効能をもつ価値のあるスパイスであるクローブを、家庭で使うのに効果的な方法を紹介します。
①口臭対策
口臭が気になる方は、ホールのクローブを1〜2粒噛むことを1日2回続けてみてください。またクローブ溶液でうがいをしてもよいでしょう。クローブ溶液の作り方は、数個のクローブを入れた水を数分間沸騰させ2分放置し、冷やし、食後のうがいに用います。
②ゴキブリ対策
クローブでゴキブリ除けスプレーが作れるので、レシピを紹介します。
【精油で作る】
・無水エタノール:小さじ2
・精製水か水道水:大さじ1
・クローブの精油:3滴
【ホールのクローブで作る】
・ホールクローブ:50g
・無水エタノール:250g
携帯用スプレーボトルに材料を入れて振れば完成です。柑橘系の精油を2滴ほど加えてもよいですが、揮発性が高く日持ちしないため少量ずつ作るのがよいでしょう。このスプレーはアロマにも使えます。
ホールで作るなら、ガラス容器に材料を入れ1週間ほど置き、薄く色づいたら完成です。冷暗所で1年程保存でき、使う量だけスプレー容器に入れ数倍の水で薄めて使います。木製の家具や床に原液で用いると変色するため避けてください。クローブの強い香りはゴキブリに忌避効果があるとサウジアラビアの大学で研究発表されています。
最も簡単なのはクローブをそのまま置く方法です。1〜2ヶ月で香りが弱くなったら交換します。精油を数滴垂らした熱湯を排水溝に流してもよいでしょう。