りんごのカロリー・糖質は高い?太る?ダイエット効果や食べ方のおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】りんごのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、りんご(1個)のカロリー・糖質量を他の果物と比較しながら紹介します。りんごのダイエット効果や、効果的な食べ方に加えて、毎日食べたら太るのかについても紹介するので、参考にしてくださいね。
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りんごのカロリー・糖質量は高い?【写真】
りんごは古くより旧約聖書に出てくる禁断の果実や、ニュートンの万有引力の発見など様々な所で登場する身近な果物です。ですが、カロリーや健康面の効果まで知っている人は少ないかもしれません。ここでは重さや他の果物とも比較しながら紹介していきます。
りんご(1個)のカロリー・糖質【写真】
カロリー | 糖質 | 食物繊維 | 1日のカロリー摂取量に占める割合 | |
りんご(大1個:400g) | 216kcal | 52.4g | 6g | 8% |
りんご(中1個:250g) | 135kcal | 32.75g | 3.75g | 5% |
りんご(小1個:150g) | 81kcal | 19.65g | 2.25g | 3% |
りんご(小の半分) | 41kcal | 9.82g | 1.13g | 2% |
りんご(小の1/4個) | 20kcal | 4.92g | 0.56g | 1% |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記はりんごの重量別に比較した表です。大きいサイズのりんごをみても、カロリーは216kcalとそれほど高くはなく、糖質量も52.4gと1日1玉食べても大丈夫そうです。
しかし、アップルパイやリンゴジャムなど、煮詰めたり他の材料と一緒に合わせた料理は、その分カロリーや糖質量が上がり太る原因になるので、りんごだからカロリーや糖質量を気にしないでいいわけではありません。
りんご(100g)のカロリー・糖質量を果物類と比較
カロリー | 糖質 | |
バナナ | 86kcal | 21.4g |
ぶどう | 59kcal | 15.2g |
りんご | 54kcal | 13.1g |
みかん | 45kcal | 11.1g |
もも | 40kcal | 8.9g |
果物別に比較すると、カロリー、糖質量ともにバナナよりは低く桃よりも高めです。果物は低カロリーで健康的な食材ですが、果糖が含まれ、糖質が少々高めになっているので、食事と間食を含めた全体量で調整しましょう。
りんごの栄養価と効能は?ダイエットに効果ある?
りんごは他の果物と同じように低カロリーな食材という事が分かりましたが、栄養面ではどうでしょうか?ダイエット効果も含めて紹介します。
竹本友里恵
管理栄養士
”1日1個のりんごは医者をいらず”という言葉があるほど、りんごは他のフルーツと比較してもカルシウムや食物繊維・カリウムを多く含みます。100度以上加熱すると、生のりんご以上に食物繊維であるペクチンが6〜9倍に増加、またエイジングケアに欠かせない抗酸化作用も8〜9倍に上昇します。りんごは他の食品のビタミンCを破壊してしまう、アスコルビナーゼという酵素が含まれています。しかしりんごは吸収された後、体内のビタミンCの量を増加させる良い性質もある事から、食べ合わせる食品に気をつけるようにしましょう。
①食物繊維|整腸効果・便秘解消
りんごは砂糖と合わせて煮詰めるだけでジャムになりますが、これはりんごに食物繊維に含まれるペクチンの効果です。食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、その内、ペクチンは水溶性食物繊維です。ジャムのように水分に溶けるとゲル化し、腸内で糖質の吸収を抑えて血糖値を上がりにくくしたり、硬い便を柔らかくする働きがあります。
また不溶性食物繊維も多く、腸内のデトックスをし、水分を吸収して大きく膨らむため、腸を刺激して便通を良くしてくれます。どちらも腸内細菌のエサになり腸内環境を整え、便秘の解消に効果的です。(※2)
②カリウム|むくみ解消
りんごに含まれるカリウムには、むくみを解消する効果があります。体がむくんでしまうのは、体内の塩分濃度が高くなると、正常に戻すために水分量を増やすためですが、カリウムには体内の塩分を排出する効果があるので、結果むくみを解消してくれます。(※3)
③ポリフェノール|脂肪の燃焼
ポリフェノールは、ほとんどの植物がもっている栄養素で、その種類は5000種類以上とも言われていますが、りんごに含まれる主なポリフェノールは、プロシアニジンと呼ばれる栄養素です。プロシアニジンには取り込んだ脂肪の吸収を妨げる効果があり、また体内の脂肪を燃焼させる酵素の分泌も促してくれるので、肥満の解消につながります。
りんごは、他にも抗酸化作用や血糖値を下げるポリフェノールも含まれており、複数の健康効果を持つ果物ですが、このポリフェノールはりんごの皮の部分にも含まれています。(※4)