牛乳が危険・体に悪いってデマ?科学的根拠はある?噂の真偽を調査!
牛乳が体に悪い・危険なのはデマなのでしょうか?科学的根拠はあるのか気になりますよね。今回は、牛乳が体に悪い・危険と言われる<乳糖不耐症・アレルギー>などの理由と、その真偽を紹介します。牛乳を飲む効果・効能や、注意点についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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牛乳が体に悪い・危険なのはデマ?科学的根拠はあるの?
私たちの食生活にとても身近な牛乳ですが、牛乳は体に悪い、危険、飲み過ぎるとお腹を壊す、などの噂を聞いたことがあるかもしれません。牛乳に関する多くの噂は本当なのか、デマなのか、また、科学的根拠があるかなどを紹介していきます。
牛乳が危険・体に悪いと言われる理由は?飲まない方が良い?
牛乳を毎日欠かさず飲んでいる、という人も多いのではないでしょうか。丈夫な骨を作る為に飲んだ方が良いという人もいれば、牛乳は危険、体に悪い、などの噂も出回っているのです。今回は、それらの噂に科学的根拠があるのか、本当に危険で飲むのを控えた方が良いのか、などを紹介していきます。
①日本人が牛乳を飲むとお腹を壊しやすい
日本人は牛乳を飲むとお腹を壊しやすい、と耳にしたことはあるかもしれません。日本人の多くは、牛乳や乳製品などで腹痛や下痢、消化不良を起こしやすい乳糖不耐症だと言われています。これは、牛乳に含まれる乳糖を分解する、ラクターゼという分解酵素が欠損、または活性低下していることが原因ですが、体質の問題なので牛乳が体に悪い訳ではありません。
②アレルギーを引き起こす食品の中でも牛乳の割合が高い
牛乳は様々な食物アレルギーの中でも、鶏卵に次いでアレルギーの発症率が高いことが分かっています。牛乳アレルギーの場合、加熱や加工によるアレルギー反応の変化に期待できず、注意が必要です。症状としては、下痢、嘔吐、発疹などでアナフィラキシーなども心配されます。
③牛乳を飲み過ぎると骨粗鬆症になるとの噂
牛乳はカルシウムを多く含むので丈夫な骨を作るイメージですが、一方で飲み過ぎてしまうと骨粗鬆症になる、体に悪い、という噂があります。これは、牛乳を多く飲む北欧などで骨粗鬆症の発症率が高いことなどから出た噂です。しかし、科学的根拠はなく、専門家の間でもこうした報告はされていません。
④牛乳を加熱殺菌すると乳脂肪が酸化する・酵素が死ぬとの噂
牛乳は生乳を加熱殺菌してできるものですが、加熱殺菌する際に乳脂肪が酸化してしまう、酵素が死んでしまうので体に悪い、という可能性はないのでしょうか。牛乳の加熱殺菌は、外気と触れない密閉空間で行われているため、乳脂肪が酸化してしまったり、酵素が死んでしまう可能性はほとんどないと言われています。
⑤牛に投与されるホルモン剤や食べるエサへの不安
乳牛へのホルモン剤の投与や食べているエサについて心配する人も多いかもしれません。日本では乳牛へのホルモン剤の投与は禁止されているため、私たちが手にする牛乳は安全であると言えるでしょう。乳牛が食べるエサについても、抗生物質などを混ぜたエサを与えることはありえません。
これは、「乳等省令」という法律で規制されており、厳しい検査が行われています。但し、乳牛が病気にかかった際などは、治療のために抗生物質などの医薬品が使われることもあるようです。その場合は、一定期間出荷が見送られるよう定められているので、体に悪い物質が含まれる心配はなく、私たちが摂取する牛乳は安心して飲むことができます。
⑥アメリカで牛乳が飲まれなくなっている
近年のアメリカでは牛乳が飲まれなくなっているようです。アメリカでは健康志向がトレンドとなり、植物性ミルクの需要が高まっています。植物性ミルクとは、豆乳、アーモンドミルク、オーツミルクなどで、アメリカの多くのスーパーで牛乳よりも多くの品数が揃っているそうです。
牛乳が危険・体に悪いという噂はデマで科学的根拠はない
ここまで様々な牛乳の噂を紹介してきましたが、いずれも科学的根拠はなく、牛乳が危険、体に悪いということは断言できません。乳糖不耐症やアレルギーなどの心配がなければ安全に美味しく飲むことができそうです。体質にもよりますが、牛乳自体はデメリットの多い飲み物ではないので、安心して摂取していきましょう。