完熟ゴーヤの種・実に毒性はない?食べられる?活用レシピ・食べ方も紹介!
ゴーヤは完熟すると毒性があるのでしょうか?赤い種にオレンジ・黄色の実と食べられるか心配ですね。今回は、ゴーヤが完熟した時の毒性の有無を〈実が黄色&オレンジ・種が赤い〉など見た目別に紹介します。完熟ゴーヤの実や赤い種の美味しい食べ方を紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
完熟ゴーヤは食べられる?実や種に毒性はないの?
ゴーヤはほのかな苦味があり栄養価が高い夏野菜のひとつで、家庭でもよく栽培されています。完熟したゴーヤの実や種には毒性があり、食べられないのでしょうか。ここでは、完熟ゴーヤの実や種の毒性の有無や、食べられるかどうかについて解説します。
ゴーヤがオレンジ・黄色になっても食べられる?毒性はないの?
ゴーヤを栽培したり保存したりしていると、オレンジ色や黄色に変化することがあります。このような色になったゴーヤは毒性はなく、食べられるのでしょうか。ゴーヤがオレンジや黄色に変化する理由のほか、実や種が食べられるか否かを紹介します。
ゴーヤがオレンジ・黄色に変化するのは完熟のサインのため食べてOK
ゴーヤがオレンジや黄色に変化するのは完熟した証拠のため、食べても問題ありません。スーパーで流通している緑色のゴーヤは未熟な状態ですが、収穫の時期が遅くなったり収穫後1週間ほど置いたりすると、次第にオレンジや黄色へと変化します。
このような状態になったゴーヤの実は、加熱せず生のままでも食べることが可能です。未熟なゴーヤは歯ごたえがあり苦味が強いのが特徴ですが、完熟したゴーヤを生食すると柔らかく、ほのかな甘みが感じられます。ただし、生の状態では口当たりが悪くえぐみもあるため、加熱したほうが食べやすいでしょう。
(*ゴーヤが黄色になる原因について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ただゴーヤの実には成分「モモルデシン」が含まれるので食べ過ぎはNG
ゴーヤの実の果皮にはモモルデシンと呼ばれる成分が含まれているため、食べ過ぎには注意してください。この成分を摂り過ぎると、以下のような症状が現れることがあります。
・嘔吐
・下痢
・腹痛
モモルデシンとはゴーヤの苦味成分である食物繊維で、果肉が緑色の未熟なものほど多く含まれています。モモルデシンは便秘の解消や血糖値の上昇を抑制するうえに、胃酸の生成を促して胃腸の粘膜を守り、食欲を増進するほか夏バテの予防にも効果的な栄養素です。さらに、動脈硬化や十二指腸潰瘍、胃潰瘍などの病気の予防効果も期待されています。
ただし、この成分を過剰に摂取すると胃酸の量が増えすぎて胃腸に負荷がかかり、嘔吐や下痢、腹痛などの症状を引き起こす恐れがあります。
(*ゴーヤの食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ゴーヤの種には毒性があって危険?赤い種は完熟してるだけで食べられる?
ゴーヤの実が完熟すると種が赤く色付きますが、この種には毒性があり、食べると危険なのでしょうか。ここでは、完熟したゴーヤの種の毒性の有無や、食べ過ぎによるデメリットを紹介します。
完熟したゴーヤの赤い種は毒性なく食べられる
完熟したゴーヤの赤い種には毒性はないため、食べることができます。ゴーヤは果肉よりも先に種が熟して赤くなるため実が緑色で種が赤い場合もありますが、このような状態のものを食べても問題ありません。未熟のゴーヤの果肉の中にはワタに包まれた白い種が詰まっており、熟すにつれてワタがゼリー状に変化し種は赤く変色するのが特徴です。
ゴーヤの赤い種自体は硬くて食べにくいため、一般的には種の周りに付いたゼリー状になったものが食用とされています。ゴーヤの赤い種に付いたゼリー状のものはぬめりがありほのかな甘みが感じられ、味や食感がカキの種の周りに付いたものに似ているとも言われています。
ただしゴーヤの種には成分「ククルビタシン」が含まれているので食べ過ぎはNG
ゴーヤの種にはククルビタシンと呼ばれる成分が含まれており、食べ過ぎると以下のような症状が起こる可能性があるため、注意が必要です。
・腹痛
・下痢
・嘔吐
・唇の痺れ
ククルビタシンはゴーヤのほかきゅうりなどにも含有される苦味成分で、適量を摂れば免疫力が高まり、風邪などの予防効果が期待できます。ただし、過剰に摂取すると消化器系の食中毒を引き起こし、腹痛や下痢、嘔吐や唇の痺れなどの症状を発症する場合があります。
ククルビタシンは未熟なものほど多く含まれているため、緑色のゴーヤの種を食べるのは避けた方がよいでしょう。なお、ククルビタシンは熱に強く、加熱しても成分が弱まることはありません。(※1)
(*ゴーヤの赤い種について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)