妊婦・妊娠中は穴子を食べていい?寿司やビタミンAが危険?量はどれくらいまでかも紹介!

妊婦・妊娠中は穴子(あなご)を食べてもいいのでしょうか?ビタミンAなどが心配ですよね。今回は、妊婦が穴子を食べてもいいのかを、<量はどのくらいまで>などの注意点とともに紹介します。妊婦が穴子以外に気をつけるべき食材も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 妊婦・妊娠中は穴子(あなご)を食べてもいいの?
  2. 妊婦・妊娠中の穴子は注意点を守れば大丈夫
  3. 妊婦が穴子を食べる懸念点は?
  4. ①ビタミンAによる胎児への悪影響
  5. ②水銀による胎児への悪影響
  6. ③リステリア菌による食中毒
  7. 妊婦・妊娠中に穴子を食べる際の注意点は?量はどれくらい?
  8. ①食べる量は1日に穴子丼1杯程度を目安にするのが安心
  9. ②寿司などの生食はなるべく避ける
  10. 妊婦が穴子を食べ過ぎた場合の対処法は?
  11. 心配な場合は医師に相談しよう
  12. 妊婦が穴子以外に気を付ける食べ物は?
  13. 妊婦・妊娠中は穴子の食べる量・食べ方に気をつけよう

妊婦・妊娠中は穴子(あなご)を食べてもいいの?

穴子は天ぷらや寿司で人気の魚ですが、妊娠中に食べても良いのでしょうか。ここでは、妊娠中に穴子を食べても良いのかどうかについて紹介します。

妊婦・妊娠中の穴子は注意点を守れば大丈夫

妊娠中でも注意点を守れば、穴子を食べても問題ありません。穴子にはビタミンAやEPA、DHAなどの様々な栄養が含まれており、妊娠中の栄養補給にも役立つ魚です。妊娠中に穴子を食べることに関しては次の項目でより詳しく説明するので、妊婦や妊娠中の人がいる家族は、参考にしてください。(※1、2、3)

妊婦が穴子を食べる懸念点は?

穴子は広く親しまれている人気の魚ですが、妊娠中に穴子を食べた場合、どのような心配があるのでしょうか。ここでは、穴子に含まれる栄養成分を踏まえて、妊婦が穴子を食べた場合の懸念点を紹介します。

①ビタミンAによる胎児への悪影響

穴子に含まれているビタミンAには、以下のような悪影響が指摘されています。

・胎児の先天性障害
・胎児の奇形
・妊婦の嘔吐や腹痛
・妊婦の食欲不振

穴子には動物性ビタミンであるビタミンAが豊富に含まれており、妊婦の粘膜の健康を維持したり、赤ちゃんの成長を促したりするのに役立ちます。穴子に含まれているビタミンAはレチノールと呼ばれる成分で、妊娠初期に過剰に摂取すると様々な悪影響を及ぼします。

妊娠1ヶ月~4ヶ月までに摂取しすぎると、胎児に先天性の異常が起きるリスクが高まるので注意が必要です。また、胎児だけでなく、妊婦の腹痛や食欲不振などにつながる恐れもあります。特に、サプリメントなどを飲んでいる人は、穴子の食べ過ぎによるビタミンAの過剰摂取に気を付けてください。

②水銀による胎児への悪影響

穴子などの魚介類に含まれている水銀による、胎児への悪影響は以下の通りです。

・感覚障害
・運動失調
・視野狭窄
・聴力障害

水銀は食物連鎖の過程で魚の体内に蓄積されるもので、妊婦が魚を食べて水銀を摂取すると、胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。代表的な水銀による影響は運動失調や聴力障害、感覚障害などの中枢神経の障害です。

ただし穴子に含まれている水銀はごく微量で、厚生労働省が公表している水銀に注意すべき魚にも含まれていません。そのため、穴子を食べることで水銀が妊婦や胎児へ悪影響を及ぼすことは考えにくいでしょう。(※4)

③リステリア菌による食中毒

妊娠中に穴子を食べた場合、リステリア菌による食中毒で、以下のような症状が出る恐れがあります。

・悪寒
・発熱
・筋肉痛や関節痛
・敗血症
・髄膜炎
・胎内感染

リステリア菌は自然界に広く分布している細菌で、健康な人はあまり感染する心配はありません。しかし、妊娠中は免疫力が低下しているため、感染しやすくなっています。リステリア菌に妊婦が感染すると、悪寒や発熱などの症状が出る場合もあります。

さらに、胎児が感染すると敗血症や髄膜炎のほか、流産や子宮内死亡につながる可能性も高いです。リステリア菌は70度以上の加熱によって死滅させられるので、加熱調理すれば食中毒のリスクを下げられます。穴子を生で食べる機会は少ないので、リステリア菌による食中毒に関しては過度な要りません。(※5)

妊婦・妊娠中に穴子を食べる際の注意点は?量はどれくらい?

妊娠中に穴子を食べる場合は、どのような点に注意をすればよいでしょうか。ここでは、妊婦が穴子を食べる際の注意点や適切な量を紹介するので、妊娠中の食事の参考にしてください。

①食べる量は1日に穴子丼1杯程度を目安にするのが安心

妊婦が穴子を食べる場合は、1日当たり穴子丼1杯分を目安にすると安心です。妊婦が穴子を食べる時は、ビタミンAの量に着目する必要があります。妊娠中に関わらず、成人女性の1日当たりのビタミンAの推奨摂取量は650~700μgRAEで、上限は2700μgRAEです。

蒸した穴子100g当たりに含まれているレチノールの量はおよそ890μgRAEとなり、穴子1尾を約60gとすると、ちょうど1日のビタミンAの推奨摂取量と同じくらいになります。他の食品からもビタミンAを摂取することを踏まえると、妊娠中は穴子1尾が乗った穴子丼を1杯程度に留めるとよいでしょう。

②寿司などの生食はなるべく避ける

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