弁当にチャーハンを入れると危険?ダメな理由は?安全な詰め方も紹介!
チャーハンを弁当に入れると危険・ダメと言われますが、なぜか知っていますか?今回は、チャーハンの弁当への安全な詰め方のポイント・注意点を、弁当に入れたチャーハンを食べると危険な場合とともに紹介します。弁当のチャーハンを安全に作り置きしたい人向けのレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- チャーハンを弁当に入れるのは危険・ダメ?前日の作り置きはNG?
- 弁当にチャーハンを入れるのが危険・ダメと言われるのは「傷みやすさ」にある
- チャーハンの弁当への安全な詰め方は?ポイント・注意点は?
- ①具材はしっかり加熱する
- ②余熱をしっかり取ってから詰める
- ③雑菌が付着しないように注意する
- ④夏は特に保冷を怠らない
- ⑤抗菌シートの使用や濃い味付けにする
- 弁当に入れたチャーハンを食べると危険な場合とは?加熱すれば大丈夫?
- ①常温に長く放置してしまった
- ②チャーハンがかなり劣化している
- 傷んだチャーハンを食べて食中毒になった場合の症状・対処法
- 弁当のチャーハンを安全に作り置きしたい時は「素」を作るのがおすすめ!
- 作り置きチャーハンを弁当に入れる時は詰め方に注意!
弁当に入れたチャーハンを食べると危険な場合とは?加熱すれば大丈夫?
お弁当に入れたチャーハンが食べられる状態なのか分からない場合は、どのような点で判断すると良いのでしょうか。ここでは、チャーハンを食べると危険な場合や劣化した際の特徴について紹介します。
①常温に長く放置してしまった
調理済みのチャーハンを常温に長時間放置した場合は、食中毒の原因となるセレウス菌が繁殖した危険性が高いので注意が必要です。セレウス菌は熱に強い芽胞を形成するため、100℃で30分加熱しても死滅しません。特に、夏場や温度の高い室内ではセレウス菌が容易に繁殖するため、長時間放置したチャーハンはお弁当に入れないようにしましょう。
②チャーハンがかなり劣化している
チャーハンが劣化すると、以下のような変化が見られます。
・糸を引く
・水っぽい
・調理直後より色が濃い
・異臭がする
チャーハンが腐ると、糸を引いたり水っぽくなったりして、べっとりとした見た目・触感に変化します。また、調理直後よりチャーハンが茶色くなっている場合も、劣化が進み傷み始めたサインです。具材に入れた野菜の切り口のみが茶色い場合は酸化が原因なので食べられますが、チャーハン全体の色が黒ずんだ場合は注意しましょう。
また、酸っぱい匂いや腐敗臭のような異臭を感じた場合も、チャーハンを食べずに廃棄するようにしてください。
傷んだチャーハンを食べて食中毒になった場合の症状・対処法
傷んだチャーハンを食べて食中毒を起こした場合は、以下のような症状が見られます。
・吐き気
・嘔吐
・水溶性の下痢
・腹痛
セレウス菌による食中毒は、嘔吐型と下痢型に症状が分かれます。嘔吐型は潜伏期間が1~5時間ほどで、吐き気や激しい嘔吐などの症状が起こります。一方、下痢型の潜伏期間は8~16時間と長く、腹痛や水溶性の下痢が起こるのが特徴です。
どちらの場合も重症化することは少なく自然回復しますが、幼児や高齢者は重篤な状態に陥ることもあるため注意が必要です。症状が長引く場合は脱水症状を起こすこともあるので、病院で受診しましょう。
弁当のチャーハンを安全に作り置きしたい時は「素」を作るのがおすすめ!
チャーハンの作り置きは危険ですが、お弁当用にチャーハンの素を作っておく方法はおすすめです。チャーハンの素とは、具材だけをあらかじめ調理して冷凍したものです。お弁当に使う際は、ご飯とチャーハンの素を一緒に炒めるだけで簡単に調理することができます。
また、お弁当箱に冷凍ご飯とチャーハンの素をそのまま詰めると、昼頃には自然解凍されて混ぜるだけで食べることができます。
作り置きチャーハンを弁当に入れる時は詰め方に注意!
チャーハンは白飯より水分量が多く、雑菌が繁殖しやすい食品です。特に夏場や温度の高い室内では腐敗が進みやすいので、お弁当に持って行く際は注意しましょう。チャーハンを安全に食べるためには、具材によく火を通したり保冷に気を付けたりするほか、チャーハンの素を活用するのもおすすめです。