トンテキのカロリーは高い?太る?ダイエット向けにカロリーオフする方法を紹介!
【管理栄養士監修】トンテキのカロリー・糖質量を知っていますか?今回は、トンテキ(単品・定食)のカロリーや糖質量を〈ステーキ・チキングリル〉など他の肉料理と比較しながら紹介します。トンテキ(1人前)のカロリーを消費するのに必要な運動量や、ダイエット向きにカロリーオフする方法も紹介するので、参考にしてくださいね。
目次
これはトンテキ定食のカロリー915kcalを消費するための運動量です。一番短い自転車でも129分とかなりの運動量が必要となっています。トンテキ定食は高カロリーで太りやすい食事なので、カロリーが気になる人はカロリーオフした食べ方を工夫しましょう。
トンテキの栄養価と効能は?
トンテキに使われている豚肉をはじめ、にんにくや香味野菜には様々な栄養が含まれています。ダイエットに必要な栄養もあるので、詳しく見てみましょう。
①ビタミンB1
ビタミンB1には糖質の代謝を助けて、エネルギーに変換する効能があります。ほかにも疲労物質の乳酸の代謝を良くしたり、脳神経の伝達物質を合成するためにも使われています。ダイエット効果はもちろん、疲労回復や集中力・記憶力アップ、むくみ解消の効能もあるので、疲れやすい人にもおすすめです。
さらに、トンテキにはビタミンB1と相性の良いにんにく、ネギなどが入っているので、ビタミンB1の摂取効率を良くして、効能をより高めてくれます。(※2)
②ナイアシン
ナイアシンは必須ビタミンと呼ばれていて、コレステロール値を下げながら、善玉コレステロール値を上げる効能があります。さらにうつ病や統合失調症などにも効果的と言われているので、近年では精神病への治療薬としても注目を集めています。
ナイアシンは水溶性ビタミンに分類されていて、茹でる、洗うなどの工程で栄養が逃げてしまう恐れがあるので、トンテキのように焼くことでナイアシンを保ったまま食べることができます。(※3)
竹本友里恵
管理栄養士
トンテキなど豚肉をおいしく焼くには下処理が大事です。豚肉は冷蔵庫から出した直後の冷たいまま調理すると、火の通りにムラが出てしまうので、室温に戻してから調理をしましょう。時間に余裕があれば10~15分は室内に置いておきます。筋繊維の塊である肉は火を通すと水分が飛んで縮んでしまうので、赤身と脂肪の境にある筋に切り込みを入れ、筋切りをします。身が縮んでしまい、硬い食感になるのを防ぐことができます。また、トンテキの脂の部分は焦げ目がつくまで火を通し、油を抜くことで食感が良くなります。肉のタンパク質は65度を超えると肉汁が流れ出てしまうので、中心温度が65度を超えないくらいで調理ができると美味しく仕上がります。
③リン
リンの働きは主に骨や歯を構成することにあります。ほかにも筋組織や皮膚などの細胞などにも消費しています。リンには心臓や腎臓の機能維持や代謝促進などの効能もあるので、不足すると糖尿病や高血圧、メタボリックシンドロームなどの発症リスクが高まります。
リンやカルシウムの吸収効率を上げるためには、ビタミンDを摂取すると良いと言われており、豚肉にはビタミンDが含まれているので、リンとの相性は抜群です。(※4)
④カリウム
カリウムはミネラルの一種で血液やリンパ液などの体液に含まれている成分です。神経や筋肉の制御、塩分の過剰摂取を調節するなど、人体には欠かせない栄養となっています。高血圧の予防、治療にも期待できる栄養素です。
トンテキでは豚肉はもちろん、付け合わせのキャベツにも多く含まれているので、血圧が気になる人にはぴったりの料理で、ソースを減らせばさらに効果が期待できます。(※5)
⑤セレン
セレンはたんぱく質に結合していて、たんぱく質と同時に吸収されるとされています。抗酸化作用があり、皮膚や筋肉の状態維持に大きく役立っています。しかし、必要量と中毒量の差が小さいため、サプリメントなどから過剰摂取すると、下痢や疲労感、脱毛などの発症リスクもあるので注意してください。
⑥たんぱく質
たんぱく質は筋肉を構成するうえで必要な栄養素です。糖質と摂取することでさらに、筋肉増加を望むことができます。しかし、糖質とたんぱく質のバランスを間違えると脂肪がつく原因にもなるので、ダイエットをしている人は注意が必要です。
たんぱく質はアミノ酸に分解された後、再度たんぱく質に合成されます。たんぱく質から摂取できるアミノ酸は、どれも必要不可欠なものばかりなので、日常的に摂取すると良いでしょう。トンテキには糖質、たんぱく質ともに多く含まれています。(※6)
トンテキをカロリーオフにして作るには?
カロリーの高いトンテキですが、健康的に食べるためにカロリーを抑えてトンテキを食べる方法を紹介します。