バナナの食べ過ぎは害あり?最悪死亡する?毎日・2本以上は問題ないかなど解説!
【管理栄養士監修】バナナを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?死亡するのは本当でしょうか?今回は、バナナの食べ過ぎによる〈高カリウム血症・尿路結石・太る〉 など害の例を原因とともに紹介します。2本・3本や毎日は食べ過ぎかや、腎臓を患っている人が要注意な理由も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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バナナの食べ過ぎは危険…?
甘くておやつや朝ごはんにも食べられることの多いバナナは、ヘルシーなイメージもあるため、一度に何本も食べる場合もあるかもしれません。しかし、バナナには食べ過ぎによる危険はないのでしょうか。ここからは、バナナの食べ過ぎによる体への影響などについて紹介します。
バナナを食べ過ぎるとどうなる?最悪死亡する?
バナナを食べ過ぎるとどのような害があるのでしょうか。ここでは、バナナの栄養素やカロリーに触れながら、食べ過ぎによって起こる症状などを解説していきます。
①腎臓を患っている人は高カリウム血症になる危険性がある
バナナはカリウムを豊富に含む果物なので、食べ過ぎは高カリウム血症を引き起こす危険性があります。特に腎臓を患っている方は、腎機能の低下によってカリウムの排出能力が弱まっているため高カリウム血症になりやすく、注意が必要です。
高カリウム血症になると、不整脈・脱力感・体の痺れ・知覚過敏・嘔吐などの症状が現れます。これらを単なる疲れや風邪と間違えて放置しておくと、ひどい不整脈になり、最悪の場合は死亡する可能性もあります。特に腎臓を患っている場合には、バナナの量に気を付けましょう。(※1、2)
熊橋麻実
管理栄養士
カリウムはほとんどが腎臓から排泄され、ナトリウムが尿細管から再吸収されるのを防ぎ、尿中への排泄を促します。そこで、カリウムは食塩の取りすぎによる高血圧に対しての降圧作用があります。通常では、身体を整えてくれるミネラルですが、腎機能低下時は、カリウムの摂取に注意が必要です。
②尿結石ができる
バナナには、尿結石の原因となるシュウ酸と呼ばれる成分が豊富に含まれているため、食べ過ぎは尿結石を引き起こす場合があります。尿結石とは、腎臓でできたシュウ酸の塊が尿道へ移動することにより、強烈な痛みを生じる症状です。痛みだけでなく、残尿感やなかなか尿が出てこないなどの症状も重なることが多いですが、病院で治療を受ければすぐに完治します。
命に直接関わる病気ではないものの、日常生活に支障をきたす場合があるため、バナナの食べ過ぎによる尿結石には注意しましょう。(※3)
③カロリーが高く太る一因になる
カロリー | 糖質 | |
バナナ | 86kcal | 21.4g |
ご飯 | 168kcal | 36.8g |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※4)
バナナ100gあたりのカロリーはご飯1/2杯分に相当し、糖質も多く含んでいます。おやつに1本程度食べることは問題ありませんが、食べ過ぎはカロリーオーバーになり、太る原因となるので注意が必要です。ダイエット中は、他の食事や間食のカロリーにも気を付けながら食べるようにしましょう。
④アレルギーになることがある
バナナを毎日繰り返し食べると、アレルギー症状が現れる場合があります。これは後天性アレルギーと呼ばれる現象で、食べた後に口の中や口の周りが痒くなったり、胃がもたれたりといった不快な症状が現れるのが特徴です。
ひどい場合には酷い下痢や呼吸困難・蕁麻疹などの症状が現れる場合もあります。この後天性アレルギーは、同じものを食べ続けると起きやすくなるため、アレルギーを防ぐためにもバナナは頻繁に食べ過ぎないようにしましょう。(※5)
バナナの食べ過ぎは何本から?毎日や2本・3本は危険?
バナナの食べ過ぎは体に不調を及ぼす可能性もありますが、一体何本までなら食べても良いのでしょうか。ここでは、体に害のない本数はどのくらいなのかを解説します。