バナナの食べ過ぎは害あり?最悪死亡する?毎日・2本以上は問題ないかなど解説!
【管理栄養士監修】バナナを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?死亡するのは本当でしょうか?今回は、バナナの食べ過ぎによる〈高カリウム血症・尿路結石・太る〉 など害の例を原因とともに紹介します。2本・3本や毎日は食べ過ぎかや、腎臓を患っている人が要注意な理由も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
1日に1〜2本程度であれば毎日食べても問題ない
1日の成人のカリウムの摂取目安は2000mg以下とされています。バナナ1本には約400mgのカリウムが含まれるため、5本以上食べるとカリウムの過剰摂取につながります。カリウムはさまざまな食材に含まれているため、他の食事からもカリウムを摂取することを考えて、バナナを食べる量は1日に1~2本を目安とするとよいでしょう。
また、バナナに含まれるシュウ酸は尿結石の原因になりますが、2本程度であれば毎日食べても問題ないでしょう。
乳幼児は1日に1本以下で抑える
乳幼児の1日のカリウムの摂取量の目安は、0~5ヶ月の子どもで400mg、6~11ヶ月の子どもで700mgです。バナナ1本には約400mgのカリウムか含まれているので、1本以上与えるとカリウムの摂取量が過剰となり、身体に悪影響を及ぼす可能性があります。
バナナは離乳食の食材としても便利ですが、過剰摂取を防ぐためにも乳幼児に与える量は1日1本以下を目安にしましょう。
バナナを食べ過ぎた場合の対処法は?
バナナの食べ過ぎは健康を害する恐れがありますが、万が一食べ過ぎてしまった場合はどうしたらよいのでしょうか?ここでは、バナナを食べ過ぎた場合の対処法を紹介します。
①乳製品と一緒に食べる
バナナの食べ過ぎは、シュウ酸の過剰摂取による尿結石を引き起こす場合がありまが、その発症を防ぐためにはバナナと一緒に乳製品を食べるのがおすすめです。乳製品を一緒に食べることで、乳製品に含まれるカルシウムがシュウ酸と結合するため、腸内でのシュウ酸の吸収を抑えることができます。
なお、バナナを食べ過ぎたからと言って、必ずしも尿結石を発症するわけではありません。食べ過ぎても特に症状がない場合は、翌日からバナナを食べる量を減らして様子を見ましょう。
バナナを適度に食べた時の効能は?
バナナの食べ過ぎは健康に悪影響を及ぼす場合がありますが、適量であれば体に嬉しいさまざまな効能を得ることができます。ここからは、バナナを適度に食べた時の効能について紹介しましょう。
①便秘解消・整腸効果
バナナには、水に溶けて便を柔らかくする水溶性食物繊維と、便の量を増やして腸の動きを活発化する不溶性食物繊維が含まれます。バナナを食べると、これらの食物繊維の作用によって下痢の緩和や便秘解消などの整腸効果を得ることができます。
食物繊維は、特に食前などの空腹時に摂取すると効果的です。便秘解消や整腸効果を目的としてバナナを食べる場合は、食べるタイミングを工夫するのもおすすめです。
②むくみ予防
バナナに含まれるカリウムには、体内の余分な塩分を排出させて体のむくみを改善する効果があります。食事から塩分を摂り過ぎた時や体のむくみが気になる場合は、適量のバナナを食べてみると良いでしょう。
熊橋麻実
管理栄養士
バナナは食べてすぐエネルギーとなり、それが長く持続するのが特徴です。カリウム・マグネシウムなどのミネラル、ビタミンB群も多く、良質な栄養を手軽に摂れる果物です。
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