いちじくは食べ過ぎNG?下痢・腹痛の原因に?1日何個までか紹介!
【管理栄養士監修】いちじくを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、いちじくの食べ過ぎによる〈太る・消化不良・下痢・腹痛〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。いちじくの食べ過ぎにならない量は1日何個までかや、症状の防止策・対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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いちじくを食べ過ぎNG?注意が必要?
いちじくは不老長寿の果物と称されるほど栄養価の高い果物です。ダイエットや美容にも良いと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。以下では、食べ過ぎによる症状の例を紹介していきます。
いちじくを食べ過ぎNGな理由は?どうなる?
いちじくを大量に食べ過ぎてはいけない理由について、食べ過ぎた際に起こる体調の変化とともに紹介します。
①太る
カロリー | 糖質 | |
いちじく(100g) | 54kcal | 12.4g |
ドライいちじく(100g) | 292kcal | 65.2g |
いちじく(1粒:72g) | 39kcal | 8.93g |
ドライいちじく(1粒:7g) | 20kcal | 4.57g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
乾燥させ水分を抜くことにより、ドライいちじくの糖質量は生のいちじくの5倍以上になります。果物に含まれる果糖は血糖値を上げないため、太りにくい糖質とされていますが、肝臓で代謝されるので果糖を多く摂るほど肝臓に負担をかけ肝脂肪の原因になります。
果糖の取り過ぎは中性脂肪の増加も引き起こすので、1度に摂る果糖の量は15g以下になるようにしましょう。(※2、3)
②下痢・便が水っぽくなる
いちじくには食物繊維が豊富に含まれており、水溶性食物繊維のペクチンは適度であれば便秘解消に効果的ですが、水溶性食物繊維は便を軟らかくするので食べ過ぎると下痢を引き起こします。特に、ドライいちじくには生のいちじくより多くの食物繊維が含まれているため、食べ過ぎに注意しましょう。(※4)
③消化不良による腹痛
いちじくには不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がどちらも含まれており、食物繊維は消化吸収されないため、食べ過ぎるとどんどん腸に溜まってしまいます。腸の動きが悪い方が便秘解消のためにと食物繊維を過剰に摂取すると、排出しきれない繊維により便が硬くなり、かえって便秘や腹痛を招く原因となります。
石川桃子
管理栄養士
便秘の方の中には水分が足りていない場合もあります。食事で取れる水分の他に1.5〜2リットルほどの水分補給が必要です(体重によって変動します)。水分補給はなるべく水でしましょう。白湯にすると体を冷やさずに補給できるのでオススメです。
④嘔吐・吐き気
いちじくの渋みや苦みの成分は、ベストアルデヒドという抗がん物質です。このベストアルデヒドは適量ならがんなどの腫瘍に効果的だと言われていますが、多量に摂取すると嘔吐や胃痛を引き起こす恐れがあります。ベストアルデヒドは特に皮に多く含まれているため、皮をむいて食べるか、皮ごと食べたい場合は茹でるなどの処理をすると良いでしょう。
⑤舌・口の中がチクチクする
いちじくの乳白色の液体には、タンパク質分解酵素のフィシンが含まれています。フィシンを摂取すると胃腸の消化機能が活性化し、消化しきれなかった余分な食べ物が身体に蓄積されるのを防ぐため太りにくくなります。消化が促進されるので、胃もたれや二日酔いなど胃に不快感を感じたときにも有効です。
通常、口腔内の粘膜は唾液によって保護されていますが、唾液が少なくなっている時にタンパク質分解酵素を含む物を食べると、口腔内にかゆみや火傷のような症状が起こることがあります。酵素は熱に弱いので、違和感を感じる方は1度加熱することがおすすめです。
(*「食べ過ぎ」以外で、いちじくを食べてはいけないと言われる理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)