きゅうりの食べ過ぎは健康に害あり?太る?ダイエットへの正しい取り入れ方を解説!
【管理栄養士監修】きゅうりを食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、きゅうりの食べ過ぎによる〈太る・下痢・腹痛〉 など健康への害例を症状・原因とともに紹介します。きゅうりの食べ過ぎになる量の目安や、ダイエットへの正しい取り入れ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
水分がその成分のほとんどを占めるきゅうりは「最もカロリーの低い果実」としてギネスにも登録されているほど低カロリーなので、食べ過ぎても太る心配はほとんどありません。
しかし、きゅうりはマヨネーズを付けて食べるとカロリーが大幅に増加し、食べ過ぎると太る可能性があるので注意が必要です。ダイエット中の方はマヨネーズなどの高カロリーな調味料は控えめにして、低カロリーな塩や味噌などをつけて食べると良いでしょう。
きゅうりの食べ過ぎにならない量は?1日何本まで?
きゅうりの食べ過ぎは健康を害する場合もあるため、食べ過ぎには注意が必要です。ここでは、きゅうりの食べ過ぎにならない量を紹介します。
1日2〜3本まで
男性(女性) | |
含有量(きゅうり1本) | 216mg |
1日の摂取量の目安 | 2000mg(1600mg) |
1日の摂取量の目安に占める割合 | 11%(16%) |
上の表は、きゅうりに含まれるカリウムの量と、カリウムの1日の摂取量の目安などを示した表です。きゅうりにはカリウムが豊富に含まれていますが、1日2〜3本までなら食べ過ぎにはなりません。ただし、カリウムは野菜以外にも肉・魚などあらゆる食材に含まれているため、きゅうり以外の食材も含めて過剰摂取に気を付ける必要があります。
カリウムは過剰摂取しても余剰分が尿から排出されるので、心配しすぎる必要はありませんが、摂り過ぎはなるべく避けるようにしましょう。
また、きゅうりには水分が多く含まれるため、一度にたくさんの量を食べるとお腹を壊すこともあります。きゅうりを食べる場合は、一度に2〜3本食べるのではなく、数回に分けて食べるようにしましょう。
妊娠中は味付けに要注意
妊娠中は水分の代謝が悪くなるため、体がむくみやすくなります。きゅうりに含まれるカリウムはむくみの改善に役立つため、妊娠中にむくみが気になる方はきゅうりを食べてみるのもおすすめです。ただし、きゅうりに味噌やマヨネーズをたっぷり付けて食べたり、きゅうりの漬物を食べたりすると塩分の過剰摂取につながる場合があります。
妊娠中に塩分を過剰摂取すると、妊娠高血圧症候群などのトラブルの原因にもなるので、味付けや調味料には注意しましょう。
住吉彩
管理栄養士
カロリーが低いと言われているからといって、食べ過ぎには注意が必要です。痩せるためには、様々な栄養素を取り入れなければ代謝がうまく回らないので痩せにくくなってしまいます。そのためきゅうり以外の野菜からも栄養素を取るようにしましょう。
きゅうりを食べ過ぎずにダイエットへの取り入れる方法
ダイエットにも効果的なきゅうりですが、食べ過ぎずにダイエットに取り入れるにはどのような方法が良いのでしょうか。ここからは、ダイエット中におすすめのきゅうりの食べ方を紹介します。
生で様々な野菜とスムージーにして食べる
きゅうりには、脂肪を分解する作用を持つホスホリパーゼと呼ばれる酵素が豊富に含まれています。きゅうりはすりおろすことで細胞膜が破壊され、ホスホリパーゼをより吸収しやすくなるため、ダイエット中はスムージーなどにして食べるのがおすすめです。他の野菜との相性も良いので、色々な組み合わせを試してみるのも良いでしょう。
また、きゅうりを使用したスムージーは、むくみがちな方にもぴったりです。体がむくむと血流やリンパの流れを妨げられるため、老廃物の排出が滞ったり代謝が悪くなったりして太りやすくなる場合があります。きゅうり入りのスムージーを飲むことで、きゅうりに含まれるカリウムがむくみの解消に役立つため、痩せやすい体づくりに役立つでしょう。
きゅうりの食べ過ぎ以外の懸念点は?
きゅうりは食べ過ぎると健康を害する場合がありますが、それ以外の懸念点はあるのでしょうか。ここでは、食べ過ぎ以外の懸念点について解説します。
ビタミンCを破壊すると言われている
きゅうりには、「アスコルビナーゼ」と呼ばれる酵素が含まれています。アスコルビナーゼはにんじんやかぼちゃなどにも含まれ、ビタミンCを還元型ビタミンCから酸化型ビタミンCに変換させる働きを持っています。食品に含まれるビタミンCの質を変化させることから、「きゅうりを食べると一緒に摂取した食品のビタミンCが破壊される」と言われてきました。
しかし、近年の研究では酸化型ビタミンCを摂取すると、体内で再び還元型ビタミンCに変わるため栄養面では問題ないと言われています。
アスコルビナーゼは酸に弱いため、レモン汁や酢と一緒に摂ることで、その働きを抑えることができます。アスコルビナーゼによるビタミンCの変質が気になる場合は、レモン汁や酢を使ったドレッシングをかけて食べると良いでしょう。(※6)