米油はオメガ何系?成分や脂肪酸の割合は?リノール酸などの効果も紹介!
米油はオメガ何系なのでしょうか?今回は、米油がオメガ何系なのかや脂肪酸の割合を、<リノール酸>などの成分・効果とともに紹介します。米油の上手な使い方や<トランス脂肪酸>など米油のデメリットも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
米油に含まれる成分には、アンチエイジングや認知症の予防に効果的です。米油に豊富なビタミンEは血管の細胞膜と同じ脂溶性で、更に強力な抗酸化力があるため、血管を健康に保ちアンチエイジングに繋がります。
また、スーパービタミンEと呼ばれるトコトリエノールも豊富に含まれています。抗酸化物質は、酸化ストレスから脳を保護する効果もあるため、認知症予防にもぜひ取り入れたい栄養素です。
④肥満や高血圧の予防
コレステロールを適正に保つことは、肥満や高血圧の予防にも繋がります。悪玉コレステロールが増えると血管壁が狭くなるため、血圧が上がり高血圧の原因になります。植物ステロールやγ-オリザノールのコレステロールの消化吸収を抑える働きは、血圧の正常化にも効果的と言えるでしょう。
またγ-オリザノールには、食欲を抑制する働きがあることも明らかになってきており、肥満リスク低下に役立ちます。
⑤ホルモンバランスを整える
γ-オリザノールは、脳の視床下部に働きかけ、ホルモンの分泌・調整を助ける作用ももちます。自律神経の調整や女性特有の更年期症状であるほてり・のぼせ・不安・動悸・息切れなどを和らげる効果があります。
米油のデメリットは?摂取する際の注意点は?
米油には体に良い成分や効能がたくさんありました。しかし、どの食材にもデメリットや摂取する際の注意点は必ずあります。ここではそれらを詳しく解説していきます。
米油のデメリット
米油のデメリットは以下の通りです。
【米油のデメリット】
・米油を抽出する際、人体に有害な化学物質であるノルマルヘキサンを使用する事がある
・人体に害を及ぼすトランス脂肪酸が含まれる
・価格が高い
1つ目の有害化学物質は、抽出後に高温で蒸発させる事で有害な成分がなくなるので心配ありません。2つ目のトランス脂肪酸は、1日に米油を100g以上摂取しなければ人体に害を及ぼすほどの量にはなりません。油を100g以上摂取する事はほぼあり得ないので、こちらも心配なさそうです。
3つ目の価格については、米油は玄米100kgから抽出できるのが1kgと大量生産が難しい油のため、価格は他の油と比較すると少し高価になります。しかし、その分体にとって良い効能がたくさん含まれているのでコスパは悪くないと言えます。
米油の1日の摂取量目安
健康に良い米油ですが、油なので過剰摂取は健康に害を及ぼします。日本人の食事摂取基準では、脂質は1日40〜60gが摂取量の目安となっています。これは、食品に含まれる脂質も全て合わせての値になるので、調理油では1日あたり12〜24gが目安です。
気になるトランス脂肪酸ですが、WHOで推奨している総エネルギーの1%未満に達するにはかなりの量を摂取しなければいけません。上記の脂質の摂取量の目安を守れば、トランス脂肪酸の過剰摂取になる事はありません。
(*米油のデメリットについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
米油の上手な使い方も知っておこう
米油はクセの少ない油なのでどのような調理にもよく合いますが、使用する上でのコツやポイントがいくつかあります。
【米油の上手な使い方】
・ごま油のように料理にそのままかけるとまろやかになる
・揚げ油として使う時に、こまめに差し油をするとカラっと仕上がる
・ご飯を炊くときに米油を少し垂らすと艶のあるご飯に炊き上がる
・シフォンケーキなどお菓子作りでバターの代わりに使用すると、ふわふわに仕上がる
米油は味に癖がなく、においもあまりない為、揚げ油からお菓子作りまで使い方は多種多様です。また、使い方も複雑ではないので手軽に実践できそうです。米油は体に良いだけではなく、使うことで料理がワンランク上にあがるので、家庭に1本置いておくとよいでしょう。
米油はオメガ9系に属する
米油はオメガ9系に属する油で体に良い栄養が豊富に含まれており、更にクセがなく料理にも使いやすいのが特徴です。買い物に行く際には、ぜひ米油を検討してみてください。