パプリカの栄養素と効能は?ピーマンや赤・黄・オレンジで色別に比較して紹介!

【管理栄養士監修】パプリカはピーマンより栄養豊富な野菜だと知っていますか?今回は、パプリカの栄養素・効能をピーマンや赤・黄・オレンジなど色別に比較して紹介します。色ごとに栄養素が違ったら驚きですよね。栄養を逃さない調理法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 荻田 愛可
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ミセス・インターナショナル2017ファイナリスト トップ10で、管理栄養士です。美と健康の為に食からアプローチし、多くの方々に食の大切さを伝えたいと思い、日々取り組んでおります。 私生活では2人の女子高生の母、そして、時々モデルと好奇心旺盛で、多様な顔を持つ40代です。

目次

  1. パプリカはどんな野菜?
  2. パプリカの旬
  3. 新鮮なパプリカの選び方
  4. パプリカの栄養素・効能は?【ピーマンと比較】
  5. ①βカロテン
  6. ②ビタミンC
  7. ③ビタミンE
  8. ④カリウム
  9. ⑤葉酸
  10. パプリカの栄養価は色によって違う?
  11. 赤パプリカの栄養素・効能
  12. 黄パプリカの栄養素・効能
  13. オレンジ色のパプリカの栄養素・効能
  14. パプリカの栄養素を逃さない食べ方は?
  15. 加熱調理にしても問題にない
  16. 油調理がおすすめ
  17. パプリカは栄養豊富な野菜
野菜 含有量(100g) 1日の必要な摂取量 1日の摂取量に占める割合
パプリカ 127.7mg 100mg 127.7%
ピーマン 80.4mg 100mg 80.4%

ビタミンCは風邪の予防によく聞きますね。美白効果もあります。そのほかには骨などを結合しているコラーゲンを作る成分の一つでもあります。動脈硬化やがんの予防も有効で、高齢者もぜひ摂りたい栄養の一つです。

ビタミンCは人間が生きるのには必ず必要な成分ですが、体内で作ることができません。毎日こまめに摂取するのが大切です。

③ビタミンE

野菜 含有量(100g) 1日の必要な摂取量 1日の摂取量に占める割合
パプリカ 1.37mg 6.5mg 21.1%
ピーマン 0.37mg 6.5mg 5.7%

主に血管の健康に一役買ってくれるビタミンEは赤血球が破壊されるのを防ぎ、血管そのものの健康にも役立っています。脂溶性で抗酸化作用が非常に強く、LDLコレステロールの酸化を予防し、老化も防止します。体の細い血管を広げるので、血行が良くなるので冷え性にも効果的です。

また、パプリカやピーマンにはピラジンと呼ばれる成分があり、血液をサラサラにする効果があるのですが、そのピラジンと合わせて取ることになりますから、薄毛の予防も期待できます。

④カリウム

野菜 含有量(100g) 1日の必要な摂取量 1日の摂取量に占める割合
パプリカ 211mg 2500mg 8.4%
ピーマン 175mg 2500mg 7%

夏野菜に多く含まれるカリウムはむくみに効果的です。むくみはそのまま放置しておくと、老廃物が溜まり、セルライトという脂肪になって取れなくなってしまいます。塩分を多く摂りすぎている場合にも効果的で、腎臓でのナトリウムの吸収を抑えて尿と一緒に排出させる効果もあります。

血圧も下げる効果もあるので高血圧の方はぜひ摂りましょう。水分も一緒に摂ることで効果も上がって脱水も防げます。

⑤葉酸

野菜 含有量(100g) 1日の必要な摂取量 1日の摂取量に占める割合
パプリカ 46μg 240μg 19.2%
ピーマン 10μg 240μg 4.2%

妊娠中や妊娠を希望している女性に欠かせないのが葉酸です。葉酸は細胞を作るための促進や再生を助けるので、胎児の成長に非常に重要な役割を果たすからです。先天性異常の神経管閉鎖障害のリスクも減らします。細胞分裂や体の発育も促すので子供にも必要な栄養素になります。

また、赤血球を作るのを助ける働きがあるので貧血を予防します。代謝が良くなるほか、動脈硬化の原因になる成分をコレステロールを低下させる成分に変換する作用もあると最近の結果で分かってきています。

パプリカの栄養価は色によって違う?

スーパーに行くと色とりどりのパプリカが並んでいますが、色によって栄養価は違うのでしょうか。含んでいる量がそれぞれ違うなら、選ぶ時にも参考になりそうですね。日本で主に売られているのは、赤、黄、オレンジです。それぞれの栄養素や効能をチェックしましょう。

栄養素 赤パプリカ 黄パプリカ
βカロテン 1100μg 200μg
ビタミンC 170mg 150mg
ビタミンE 4.3mg 2.4mg
カリウム 210mg 200mg
葉酸 68mg 54mg

赤パプリカの栄養素・効能

パプリカの栄養量を紹介しましたが、βカロテンを非常に多く含んでいます。黄色のパプリカの約5倍以上ですね。ビタミンEも倍以上多いです。

酸味と甘みのバランスがいいのも赤いパプリカの特徴です。パプリカの赤い色はカプサンチンの色です。辛くない品種が日本では出回っていますが、カプサイシンの効果は得られます。

カプサンチンは、血行を良くして冷え性を改善するのにくわえ、コレステロールもケアしてくれるため、ダイエットにも効果があります。抗酸化作用があるβカロテンを多く含みますが、カプサイシンはさらに抗酸化作用の効果が強いため、老化予防にとても効果的な色のパプリカと言うことになりますね。

赤パプリカでもう一つ注目したいのはトマトと同じリコピンを含んでいることです。こちらも脂肪細胞を抑制してくれるのでダイエットにもおすすめです。健康に関する悩みなら赤パプリカがいいでしょう。

荻田 愛可

管理栄養士

抗酸化作用をもつ赤色色素であるカプサンチンと唐辛子の辛味成分であるカプサイシンは別物です。 カプサンチンはポリフェノールを多く含む食品と一緒に摂ると抗酸化作用がさらに強くなります。

黄パプリカの栄養素・効能

鮮やかな黄色が美しい黄パプリカ、黄色の色素の一つにルテインが含まれています。ルテインは抗酸化作用やアンチエイジングの他に目の健康にも効果的です。蛍光灯やスマートフォンなどの強い光を浴び続け、目へのダメージが多い現代では嬉しい効果です。

苦みが少し強いのですが、この苦みの正体はピラジンです。ピラジンは血行を良くして動脈硬化の予防ができます。また薄毛の予防にも効果的なので男性にも嬉しい成分となります。

赤いピーマンには栄養成分は全体的に劣るものの、ビタミンCやカリウムが豊富です。美容に関する悩みは黄色いパプリカが向いていると言えるでしょう。

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