パプリカの栄養素と効能は?ピーマンや赤・黄・オレンジで色別に比較して紹介!
【管理栄養士監修】パプリカはピーマンより栄養豊富な野菜だと知っていますか?今回は、パプリカの栄養素・効能をピーマンや赤・黄・オレンジなど色別に比較して紹介します。色ごとに栄養素が違ったら驚きですよね。栄養を逃さない調理法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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パプリカはどんな野菜?
日本がパプリカの輸入を解禁したのは1993年のことで、戦後に本格的に広まったピーマンに比べるとかなり最近入ってきた野菜です。韓国などから輸入されたものが多いですが、最近では日本でも作っているところがあります。赤、黄色、オレンジとカラフルなパプリカとはどんな野菜なのでしょうか。
パプリカの旬
パプリカは唐辛子の仲間で、ピーマンに似ていますが違う品種で肉厚なのが特徴です。ピーマンも収穫せずにいると赤くなっていきます。完熟してから収穫されるので、旬の時期も7月から10月とピーマンよりも少し遅い時期に旬になります。栽培費も育てる時間が長いパプリカの方がかかるので、価格もパプリカの方が高価となっています。
(*パプリカとピーマンの違いについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
新鮮なパプリカの選び方
パプリカを購入するときはどのようなものが新鮮なのでしょうか。以下のような特徴に注意して購入しましょう。
・肉厚でずっしり重い
・色むらがない
・つやがあってしわがない
・ヘタがしっかりしていて発色がいい
・切り口がみずみずしく、黒ずんでいない
パプリカはヘタが長いものが多いですよね。これは鮮度を見分けるのにも役立ちます。可食部分を見るのも当然ながら、ヘタを見ることでも新鮮かどうかがわかります。野菜は時期でいうと旬が一番栄養価が高く、また、新鮮さと栄養価の高さは比例するため、野菜の旬と鮮度の見分け方を知っておくのは大切ですね。
パプリカの栄養素・効能は?【ピーマンと比較】
パプリカとピーマンの栄養素を比較してみましょう。サイズも値段も違うパプリカとピーマンですが、栄養素は違うのでしょうか。100gあたりの栄養量は以下の通りになります。
栄養素 | パプリカ | ピーマン |
カロリー | 30kcal | 22kcal |
水分 | 91.1g | 93.4g |
たんぱく質 | 1.0g | 0.9g |
糖質 | 5.1g | 2.8g |
食物繊維 | 2.1g | 1.7g |
脂質 | 0.3g | 0.05g |
(*パプリカのカロリーや糖質について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
①βカロテン
野菜 | 含有量(100g) | 1日の必要な摂取量 | 1日の摂取量に占める割合 |
パプリカ | 157μg | 900μg | 17.4% |
ピーマン | 18μg | 900μg | 2% |
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれる栄養素で、体内に入るとビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚や粘膜を丈夫にし、がん予防や免疫力の強化にも使われ、視力の維持にも役立っています。また、抗酸化作用も働きかけるのでアンチエイジングにも効果的です。
このビタミンAは動物性と植物性がありますが、妊娠中に動物性のビタミンAを摂取するのは良くないと言われています。しかし、植物性のビタミンAは必要な栄養素なので適度に摂取しましょう。
荻田 愛可
管理栄養士
βカロテンはプロビタミンAというビタミンAの前駆体の一つです。 ビタミンAが不足すると、必要な分だけプロビタミンAからビタミンAが作られるので、プロビタミンAはたくさん摂取したとしても、過剰摂取にはなりません。