自家製「パンチェッタ」は食中毒の危険あり?腐る・失敗を防ぐ作り方・保存方法を紹介!
自家製「パンチェッタ」は食中毒の危険があると知っていますか?今回は、自家製「パンチェッタ」の食中毒になる危険性を、腐る・失敗する原因とともに紹介します。パンチェッタでの食中毒を防ぐ保存方法・作り方も〈塩分濃度〉などポイントと紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
自家製パンチェッタが腐る・失敗するのは、何か原因があるのでしょうか。ここでは、自家製パンチェッタが腐ってしまう原因を2つ紹介します。
①塩分濃度が低い
豚肉の重さに対して塩分濃度が低すぎると、乾燥や保存している最中に菌が増えて腐敗に繋がります。豚肉を適切な塩分濃度で塩漬けにして乾燥させることで、微生物の繁殖を抑えて長期間の保存が可能です。自家製パンチェッタの塩分濃度の目安は豚肉の重さに対して5%以上で、10%程度で塩漬けを行うとより保存性が高くなります。
②熟成期間が長い・環境が悪い
自家製パンチェッタは、熟成期間が長かったり熟成中の環境が悪かったりすると失敗します。パンチェッタは通常1ヶ月ほど熟成させて作りますが、熟成期間が長すぎると、その間に微生物が繁殖して腐敗することがあります。
自家製パンチェッタは、市販品とは違い徹底した衛生環境の中で作ることは難しいので、手や調理器具のこまめな消毒を心掛けてください。熟成期間が長いほど管理が難しくなるので、初めて自家製パンチェッタを作る場合は、2週間ほどで完成するレシピを選ぶのがおすすめです。
また、自家製パンチェッタは10度以上の環境に置くと微生物の繁殖が活発になるため、必ず冷蔵庫で保存することが大切です。完成後の自家製パンチェッタを冷蔵保存した場合の賞味期限の目安は1週間ほどなので、期限切れになったら食べないようにしましょう。
自家製「パンチェッタ」で食中毒・腐るのを防ぐ作り方は?
自家製パンチェッタは、どのようにして作れば食中毒や腐るのを防げるのでしょうか。ここからは、自家製パンチェッタ作りに必要な材料や作り方をポイントとともに紹介するので参考にしてください。
材料
・豚バラブロック肉
・粗塩や岩塩
・黒胡椒やハーブ(好みで)
作り方・ポイント
自家製パンチェッタの作り方とポイントを紹介します。
1、豚肉の表面全体をフォークで刺す
2、塩をまぶして塩漬けにした豚肉をキッチンペーパーで包む
3、キッチンペーパーで包んだ塩漬けの豚肉を冷蔵庫で寝かせる
4、塩漬けの豚肉から出た水分を捨てる
5、塩漬けにした豚肉の塩抜きをする
6、キッチンペーパーで豚肉を包んで冷蔵庫で乾燥させる
塩漬けの期間は3日~1週間を目安にし、キッチンペーパーがドリップで濡れた場合は取り替えてください。塩漬けにしている間にドリップが出ない場合は塩分濃度が低い可能性があるので、塩を足してしっかりと脱水を行います。塩抜きに掛かる時間は、塩分濃度によって異なります。
乾燥させるとやや味が濃くなるので、加熱して何も付けずにそのまま食べられるくらいになるまで塩抜きするのがおすすめです。塩抜き後、乾燥させる前に好みでハーブや黒胡椒をまぶすと、香り付けとともに乾燥しすぎを防ぐことができます。乾燥中は豚肉全体が満遍なく乾くように、向きを変えてください。
自家製「パンチェッタ」で食中毒・腐るのを防ぐ保存方法も!
自家製のパンチェッタは、適切な方法で作っても保存方法を間違えると腐ってしまうことがあります。ここでは、食中毒や腐るのを防ぐための適切な保存方法を紹介するので参考にしてください。
1週間程度であれば冷蔵保存でOK
自家製パンチェッタは、乾燥後1週間程度であれば冷蔵での保存が可能です。乾燥後に冷蔵庫で保存する場合は、1食分ずつ切り分けてラップで包んで密閉できる袋や容器に入れます。
また、食中毒や腐るのを防ぐためにも、常温で保存することは絶対に避けてください。ほとんどの微生物は、10度以下で保存することで繁殖を抑制することが可能です。自家製のパンチェッタは、衛生上の観点から生でそのまま食べることはできないので、必ず加熱してから食べましょう。
長期保存は冷凍がおすすめ
1週間以内で食べ切れない場合は、冷凍での保存がおすすめです。自家製パンチェッタを、冷凍庫で長期保存する際のポイントを紹介するので参考にしてください。
・使う分ずつ小分けにする
・ラップで包んで密閉できる袋や容器に入れる
・1ヵ月を目安に使い切る
完成したパンチェッタを何度も触ったり、冷蔵庫や冷凍庫から取り出したりを繰り返すと雑菌が増えて食中毒に罹るリスクや腐るリスクが上がります。そのため、使う分量ごとに小分けにしてラップで包んで冷凍するのがおすすめです。
他の食品の臭いが移ったり空気に触れたりしないように、密閉できる袋や容器に入れることも大切です。自家製パンチェッタは市販品と違って腐るリスクが高いため、冷凍保存する場合は1ヵ月を目安に使い切りましょう。
冷凍保存をしていても、保存方法や環境が悪いと腐ってしまうことがあります。変な臭いがしたり、緑色や白色のカビが現れたりした場合は食べないでください。