大根の食べ過ぎに要注意?下痢・胃痛の原因に?1日の適量や対処法など紹介!
【管理栄養士監修】大根を食べ過ぎるとどうなるか知っていますか?今回は、大根の食べ過ぎによる〈下痢・胃痛〉 など悪影響の例を原因とともに紹介します。大根の食べ過ぎになる量の目安や、適量食べた場合の栄養価・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
① 大根おろしだと小盛り程度
焼き魚の添えやカツ煮などさっぱりとした風味を加える大根おろしですが、生食の場合は小盛り程度が適正量です。代謝を促進する成分のイソチオシアネートは揮発性なので食べる直前におろすのがポイントです。
おおよその大きさで示すと、大根により太さは異なりますが一般的な青首大根で6~8センチ程が一日の適正摂取量となります。これはおおよそ300g程になります。
大根の食べ過ぎによる症状の対処法・防止策は?
大根をどのように食べれば食べ過ぎによる症状を防ぐことができるか挙げていきます。適正量を守るとともに下記の調理方法も併せて注意してください。
① 加熱して食べる
大根にはジアスターゼという消化酵素が含まれていますが、これは熱に弱い特徴をもっています。多めに摂取する場合は加熱することでジアスターゼの働きを弱め、胃痛などの症状を防ぐことができます。
② 空腹状態で食べない
空腹であるということは胃が空(から)になっている状態です。空腹状態で食事をすると、胃は新しく入ってきた食物に対して消化をするため活発に動き出します。大根に含まれている酵素により更に消化活動を促進してしまうため刺激が強くなり、胃痛や下痢を引き起こしやすくなります。特に生の大根を摂取する場合は刺激が強いので注意しましょう。
③ 体を温めるスープなどと食べる
大根は冷たい状態で食べると身体を冷やしてしまうため、たくさん食べれば下痢になってしまうこともあります。身体全体の代謝を高めるためにもスープや味噌汁などの温かい料理にして食べましょう。おでんなど煮物もおすすめです。
石川桃子
管理栄養士
夏などは大根おろしに合う涼しげな料理が並びますね。冬に大根おろしを体を冷やさずに食べるにはお鍋がオススメです。スープまでいただけるように締めはおじやが良いでしょう。
大根を適量食べた場合の栄養価・効果は?
食べ過ぎた場合のデメリットだけでなく、適度に摂取した場合の効果はどのようなものでしょうか。酵素に加え、イソチオシアネートやビタミンCの栄養成分についても見ていきましょう。
① 便秘解消・整腸効果
気になるのがダイエット効果です。大根には消化酵素が含まれているため、炭水化物や脂質の消化を促進します。一方で動脈硬化やコレステロール値を下げるビタミンやミネラルと、食物繊維も豊富に含まれています。
食物繊維は腸内の有毒物質を排出し、腸内細菌のエサにもなるので、免疫細胞の7割が集まる腸の中の環境を整え、便秘の予防・解消に効果的です。お通じが良くなることで太るのを防止し、ダイエットにはぴったりの食材です。
② 代謝の向上
大根に含まれるイソチオシアネートが代謝を向上させ癌の発生を抑制すると言われています。大根以外にもブロッコリーやキャベツに含まれている成分です。イソチオシアネートは揮発性があるため、大根おろしにする場合は食べる直前にするようにしましょう。生食でも加熱しても食べることができるため、毎日の食事に手軽に取り入れたいですね。(※4)