牡蠣を毎日食べると?体に悪い?亜鉛中毒に?効果・副作用を適切な摂取量と紹介!
牡蠣を毎日食べると効果はあるのでしょうか?体に悪いのかも心配ですね。今回は、牡蠣を毎日食べる時の効果・メリットや、〈亜鉛中毒・めまい〉など副作用を、〈塩分・カロリー〉とともに紹介します。牡蠣の適切な摂取量や、〈男性・女性〉の効能も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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牡蠣を毎日食べるとどうなる?体に悪い?
牡蠣は美味しく人気の貝ですが、旬の季節には毎日食べたいという人もいます。さまざまな栄養成分が含まれていることも知られてはいるものの、実際に毎日食べることでどうなるかを説明します。まずは具体的な牡蠣のカロリーを紹介するので、見てみましょう。
牡蠣を毎日食べるとメリット・デメリット共にある
牡蠣は毎日食べると、メリットとデメリットの両方があることが考えられます。牡蠣は体に良い成分が豊富に含まれていますが、どんなに体に良いものでも摂取し過ぎれば体に悪影響です。さまざまな病気の原因にもなるため、適量を守りながら、美味しく食べることをおすすめします。
牡蠣1個のカロリー・亜鉛量・塩分量
1個 | カロリー | 亜鉛量 | 塩分量 |
牡蠣 | 12kcal | 2.64g | 0.26g |
牡蠣1個当たりのカロリーと亜鉛量、塩分量は上記の通りです。牡蠣は亜鉛が豊富に含まれている食材として知られていますが、生で食べるよりも加熱して食べる方が亜鉛の含有量は上がるとされています。カキフライ1個に亜鉛は2.7g含まれていることからも、亜鉛を目的に食べるなら加熱したものを食べた方が良いと言えるでしょう。
ただし、牡蠣にはプリン体も多く尿酸値も高くなりがちなため、食べ過ぎには注意が必要です。
牡蠣を毎日食べると効果・効能は?
ここからは牡蠣に含まれている、栄養成分について紹介します。牡蠣にはさまざまな栄養が含まれており、適度に摂取することで健康的に毎日を過ごせます。健康面や美容面などで悩んでいることがあるなら、牡蠣を食べ続けるのも良いでしょう。
牡蠣を毎日食べると効率よく栄養が摂取できる
牡蠣にはさまざまな栄養成分が含まれており、以下の通りです。
・亜鉛
・鉄分
・ビタミン類
・タウリンなどのアミノ酸
上記の栄養成分は摂取しても、一度に体内に吸収されるのが難しい成分でもあります。サプリメントも多く販売されていますが、牡蠣を毎日食べることで効率よく食材から摂取することになり、健康的に毎日を過ごせるようになります。
栄養①亜鉛
牡蠣には亜鉛が含まれており、食材の中でも非常に多い含有量であることがわかっています。亜鉛は男女ともにさまざまなメリットがあり、男性なら生殖機能の向上に一役買ってくれるため、男性不妊に悩んでいるならおすすめです。女性の場合はアンチエイジングや抗酸化作用もあるうえ、肌や髪のツヤの維持を期待することもできるでしょう。
さらに味覚の正常化や子供の成長、発育にも欠かせません。亜鉛は人間の体内で作りだすことができない成分のため、不足するとさまざまな病気の原因にもなります。牡蠣を毎日食べることで、亜鉛不足からくる体の不調を回避することも可能です。
栄養②鉄分
牡蠣には鉄分が豊富に含まれており、100gあたり1.9mg含まれていると言われています。鉄分が不足することで、貧血や疲労を感じやすくなるなどの、さまざまな不調の原因になります。ヘム鉄は動物性、非ヘム鉄は海藻などの植物性に多く含まれており、どちらもバランスよく摂取する必要があるため、特に貧血を起こしやすい女性には嬉しい食材と言えるでしょう。
鉄分はそのまま摂取しただけでは効率よく体に吸収できないと言われていますが、ビタミンCを一緒に摂取することでキレート反応が起こり、吸収率が高まることがわかっています。鉄分の摂取を目指している場合は、ビタミンCが多く含まれているレモンなどの柑橘類を合わせるのがおすすめです。
栄養③ビタミン
牡蠣にはビタミン類が多く含まれており、以下が挙げられます。
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンB12
ビタミンB1やB2は疲労回復に効果が高く、豚肉にも含まれています。しかし、豚肉は脂質が高いため、カロリーを気にするなら牡蠣を食べる方が良いと言えるでしょう。特にビタミンB1は糖質を代謝させる効果があるため、体を動かすことが多いなら欠かせない栄養成分です。ダイエットに効果的な成分でもあるため、意識的に摂取するとよいでしょう。
ビタミンB12は赤いビタミンとも呼ばれており、造血作用があるのが特徴です。牡蠣には鉄分も含まれていることからも、同時に摂取することでより効率的に血液の製造が可能になります。
栄養④アミノ酸
牡蠣にはアミノ酸が多く含まれており、その栄養価の高さからも、海のミルクとも呼ばれています。アミノ酸はいくつか種類がありますが、牡蠣には8種類も含まれており、特にタウリンが多く含まれています。タウリンは体の細胞を正常に保つ役割があり、脂肪の消化吸収の促進に一役買ってくれます。
血液中のコレステロールの上昇を抑える効果もあるため、タウリンはダイエットには欠かすことのできない成分と言えるでしょう。タウリン以外にも血糖値の上昇を抑制させるグリコーゲン、便秘の解消にも効果的なマグネシウムなど、非常に多くの栄養成分が含まれていることがわかります。
アミノ酸はどれか一つ欠けてもうまく機能しないため、バランスよく含まれている牡蠣は健康には嬉しい食材と言えます。
(*牡蠣の栄養について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
牡蠣を毎日食べると副作用・デメリットはある?
牡蠣を食べることで、亜鉛やタウリンなどのさまざまな健康に良い成分を摂取できることがわかりましたが、牡蠣を毎日食べることでの副作用やデメリットもあります。牡蠣を毎日食べるなら、メリットのほかにデメリットも覚えておきましょう。
①頭痛・下痢
牡蠣は薬膳の面では便秘を解消する働きがあるとされますが、食べ過ぎることで、頭痛や下痢などの症状を起こすことがあります。症状の理由はさまざまですが、頭痛がある場合は貝毒が考えられます。マヒ性貝毒の場合はしびれやめまい嘔吐もあるほか、場合によっては死に至ることもあるため、症状が出た場合には速やかに診察を受けるようにしてください。
貝毒を持った牡蠣は毒性を持ったプランクトンが発生する4月から5月に多く見られます。この時期に牡蠣を食べるときには、十分に注意しましょう。
②亜鉛中毒
牡蠣に含まれる亜鉛は、体への良い影響もある反面摂取し過ぎることで中毒症状を引き起こします。亜鉛を過剰に摂取することで、貧血や神経障害、HDLコレステロール低下などの原因にもなります。貧血は女性が多くなりやすいですが、前立腺がんのリスクもあるため、男性も注意が必要です。
さらに亜鉛を摂取することで、銅が不足してしまう原因にもなることから、血液の異常を引き起こすこともあるようです。
③痛風
牡蠣を食べ過ぎることで、痛風と呼ばれる病気になることがあります。牡蠣には痛風の原因になるプリン体が多く含まれており、過剰摂取することで痛風へのリスクが高くなります。痛風は尿酸が血中に溶けきれなくなると、針のような形の結晶化ができ手足の関節に蓄積され、排除しようとした白血球が破壊されることで激痛が起こる病気です。
プリン体は肝臓でも作られているため、必要以上に外から摂取することで、尿酸値がより高くなり痛風の症状が酷くなるリスクがあります。健康診断で尿酸値が高いと言われた場合には、医師と相談しながら牡蠣を食べてください。
④食中毒になる
牡蠣には食中毒に繋がるさまざまな菌が付着しており、感染すると嘔吐や下痢、腹痛などの症状が起こります。最も知られている食中毒の原因になる菌はノロウイルスが挙げられますが、他にも腸炎ビブリオやA型肝炎ウイルスも感染リスクが高くなっています。
どれだけ新鮮なものであっても、加熱用を生食することは避けてしっかり加熱して食べるようにしてください。
⑤食物アレルギーを引き起こす可能性がある
牡蠣は食べ過ぎることで、食物アレルギーを引き起こすことがあり、場合によってはアナフィラキシーショックで呼吸困難になることもあります。牡蠣によるアレルギー反応は、腹痛や吐き気もあるため、食中毒にもよく似ています。発疹やじんましんが起こることもあるため、特に子供が食べる場合には充分に注意して与えるようにしてください。
(*牡蠣の食べ過ぎによる悪影響について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
牡蠣を毎日食べる時の適切な摂取量は?
ここまで牡蠣が体に及ぼすメリットとデメリットについて紹介しましたが、牡蠣を毎日食べるときの適切な摂取量はどれくらいなのかを知っておきましょう。適切な量を摂取することで、効率的な栄養摂取が可能で、体への悪影響も回避できます。
牡蠣の適切な摂取量は1日10個以下
牡蠣を毎日食べる時は、1日10個以下にするようにしましょう。牡蠣を食べ過ぎることで食中毒のリスクが高くなるほか、プリン体を多く摂取し過ぎるため、尿酸値が高くなり痛風などの原因になります。プリン体の1日の摂取量の目安は400mgと言われており、牡蠣1個あたりのプリン体の量は37mgです。
また、亜鉛も多く含まれていますが、1日の適正量は35~45mg以下と言われています。牡蠣1個あたりの亜鉛の含有量は2.64mgのため、10個以下が目安と言えるでしょう。ただし牡蠣だけではなく、他の食材を食べることも考えれば、10個以下では多い可能性もあります。
牡蠣を毎日食べる時に注意すべきこと
牡蠣を毎日食べるときは、以下の点についても注意しましょう。
・塩分の過剰摂取
・しっかり加熱して食べる
・調理前にしっかり手を洗う
・調理器具や調理台は清潔にしておく
・体調が優れない時には食べない
購入してきた牡蠣は、基本的に加熱用で生食には向きません。ノロウイルスや腸炎ビブリオなどの食中毒の原因になる、さまざまな菌が付着していることがあります。そのため調理するときには、中心部が90度前後になるように、しっかり加熱してから食べるようにしてください。
調理するときには手や調理器具などを清潔にし、生の状態で牡蠣が触れた部分はしっかり洗うようにしましょう。また、体調が優れない時には免疫も弱っており、食中毒を引き起こしやすくなるため、食べるのは避けた方が無難です。
牡蠣を毎日食べる時のおすすめレシピ3選!
牡蠣を毎日食べるときの、おすすめのレシピをいくつか紹介します。牡蠣は旬の季節にしか食べることができないため、レパートリーがなかなか増えず、同じものになりがちです。さまざまな味わいで食べることで、飽きることなく美味しく食べられます。
①佃煮
牡蠣の佃煮は甘辛い味わいに、牡蠣の旨味を感じることができるご飯の進む一品です。牡蠣は火を通しすぎると小さく固くなってしまうため、手早く調理することが大切です。残った汁は炊き込みご飯に使っても美味しく食べられるため、無駄なく食べていきましょう。
②炊き込みご飯
ふっくらとした牡蠣の風味や濃厚な旨味とともにご飯が食べられる、贅沢な炊き込みご飯は、昆布茶を使ってより美味しく仕上げています。牡蠣を洗う時はできるだけ素早く行うのがポイントで、旨味が逃げることなく、美味しさをそのまま摂取することができます。
③南蛮漬け
甘酢の味が牡蠣に染みこんだ南蛮漬けは、お酢とともにタウリンを含んだ牡蠣が食べられるため、疲労回復を促したい時にはおすすめです。他に肉料理があるときにもおすすめのレシピで、お酒にも良く合います。
牡蠣を毎日食べる時の効果・副作用を知ろう
牡蠣は亜鉛だけではなく、タウリンやビタミンなどのさまざまな栄養成分が含まれているようですが、食べ過ぎることで病気への原因にもなるようです。適度に食べれば毎日を健康的に過ごすこともできるため、ポイントや注意点を抑えたうえで、牡蠣料理を楽しむようにしてください。