鯛の白子は危険？生食はあたる？症状や下処理方法・レシピも紹介！

白子とは、魚類の精巣を食材とする際の総称です。その中でも鯛の白子は、危険で生食は出来ないと言う噂がありますが、本当なのでしょうか。ここでは、鯛の白子の危険性の有無や生食できるかどうかについて紹介します。

鯛の白子は、食べ方に注意すれば危険ではありません。鯛の白子とは、雄の鯛をさばいた時に出てくる白い内臓のことを指します。鯛の白子は希少部位で春から初夏の時期に流通し、クリーミィな味わいが特徴です。

鯛に限らず白子の生食は、基本的におすすめしません。白子には寄生虫がいる可能性が高く、食中毒になる可能性があるため、生食は避けたほうが良いでしょう。白子を生で食べた場合に、どのような危険性があるのかは以下の項目で紹介します。

鯛の白子の生食は危険性があるため避けたほうが良いと言われていますが、生食した場合は具体的にどのような事が起こるのでしょうか。鯛の白子を生食した場合の、危険性について紹介します。

鯛の白子を生食してしまうと、アニサキスという寄生虫による健康被害が懸念されます。アニサキスは体長2～3cm程で、人の体内に入ってしまうと消化管の壁に食いつき、激しい腹痛・吐き気・嘔吐などの症状が現れます。白子を生食した後に腹痛などの症状が出たら、すぐに消化器内科を受診してください。

（＊白子に付いている寄生虫について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

鯛の白子は生食してしまうと、食中毒やアニサキスの危険性があります。鯛の白子はどうすれば安全に食べる事ができるのでしょうか。鯛の白子を、安全に食べる事が出来る調理方法を紹介します。

鯛の白子を生食したい場合、スーパーなどで生食用と記載のある商品を買うと、安心して食べることが出来ます。生食用と記載されている商品は、既に下茹でなどの下処理が済んでいる商品です。

アニサキスや食中毒の予防の為に下処理を行った鯛の白子は、どのように調理すれば美味しく食べる事が出来るのでしょうか。下処理した鯛の白子を美味しく食べられる人気レシピを3つ紹介します。

新鮮な雄の鯛をさばいて取れた白子とたまごを、酒とみりんと砂糖で甘辛く煮付けたレシピです。甘辛い味付けが、クリーミーな味わいの白子とたまごによく合います。鯛をさばく時には、白子とたまごを傷つけないように慎重に包丁を入れるのがポイントです。

一般的な胡瓜より太い加賀太胡瓜と鯛の白子を下茹でし、とろみのついたあんかけを回しかけたレシピです。仕上げにゆずの千切りを乗せる事で、さっぱりした味わいになります。出来たてを食べるのも美味しいですが、冷やしてから食べても美味しい一品になっています。

鯛の白子を塩麹に一晩漬け込んだ後に、トースターで焼き目が付くまで焼き上げたレシピです。火が通るまではアルミホイルで包み焼きを行い、火が通った後にアルミホイルを開いて、後から焼き目をつけるのがポイントです。

鯛の白子を食べる場合、生食してしまうとアニサキスやアレルギーのリスクがあります。鯛の白子を食べる前には必ず、加熱処理若しくは冷凍処理を行ってください。この記事を参考に、さっぱりとした品の良い味わいの鯛の白子を、安全に美味しく食べましょう。