パスタは消化にいい?悪い?消化時間を早める茹で方やレシピのおすすめも紹介!

【管理栄養士監修】パスタが消化に良いか悪いか知っていますか?どれくらい時間がかかるのでしょうか?今回は、パスタの消化に悪い理由や消化に良い・悪い茹で方や食べ方を紹介します。消化不良時の症状や、レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |管理栄養士・栄養士 熊橋麻実
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管理栄養士。保育園での管理栄養士経験8年、その他、社員食堂・タワーマンション内カフェ・料理教室などにも従事。現在、レシピ提供や講師・...
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管理栄養士。保育園での管理栄養士経験8年、その他、社員食堂・タワーマンション内カフェ・料理教室などにも従事。現在、レシピ提供や講師・記事執筆などの活動をしながら、現役で園児の給食管理を行っています。これまでの経験を活かし、栄養学の知識をわかりやすくお伝えできればと思います。

目次

  1. パスタは消化にいい?悪い?
  2. パスタは原料のグルテンにより消化に悪い
  3. パスタの消化にかかる時間を他の麺類と比較
  4. パスタを消化よくするには?
  5. ①アルデンテ程度かそれより柔らかい状態まで茹でる
  6. ②よく噛む
  7. ③消化を助ける食材を一緒に摂る
  8. ④水分を摂りすぎない
  9. パスタの消化が悪くなる原因・注意点
  10. ①低温のお湯で茹でる
  11. ②一度茹でたパスタを冷ます
  12. ③消化に悪い具材と一緒に食べる
  13. ④必要以上に長時間茹でる
  14. 消化に悪いパスタを食べるとどうなる?
  15. 胃痛などの症状がでることがある
  16. 消化不良による症状ではない場合もあるので注意
  17. パスタの消化にいい茹で方・手順
  18. パスタの消化がいいレシピ
  19. ①ボンゴレ・ロッソ
  20. ②レモンとキャベツのパスタ
  21. ③レモンとサーモンのアボカドクリームパスタ
  22. ④梅おろしパスタ
  23. ⑤ヨーグルトクリームパスタ
  24. パスタを消化によく食べてみよう

パスタは、以下のような消化を助ける食材と一緒に食べるのもおすすめです。

・レモン
・ヨーグルト
・玉ねぎ
・にんにく

レモンに含まれるリモネンには、唾液の分泌を促すはたらきがあり、ヨーグルトは整腸作用によって胃腸のはたらきを促します。また、玉ねぎやニンニクに含まれる硫化アリルは、胃酸の分泌を促進する効果があると言われています。上記のような食材を具材やソースとして加えることで、パスタを消化しやすいメニューに変えることができるでしょう。(※3)

④水分を摂りすぎない

食事中に過度に水分を摂ると、消化液が薄まって十分な消化が行えず、胃腸のはたらきが悪くなってしまうことがあります。ただし、水分には胃腸の働きを良くする側面もあるため、適度な水分補給を心がけることが大切です。

パスタの消化が悪くなる原因・注意点

パスタの消化が悪くなる原因は何でしょうか。ここでは、パスタの消化が悪くなる原因と、消化が悪くなるのを防ぐ方法を紹介します。

①低温のお湯で茹でる

パスタに含まれるでんぷんは、熱を加えることにより糊化(こか)し、人が消化しやすい状態になります。しかし、低温のお湯で茹でた場合には、でんぷんが十分に糊化されずに消化が悪くなってしまいます。

なお、パスタはたっぷりのお湯で茹でると良いといわれますが、これはパスタを入れた際にお湯の温度が下がるのを防ぐためです。少ないお湯で茹でると消化が悪くなる可能性があるので、茹でる際のお湯の量には注意しましょう。

②一度茹でたパスタを冷ます

一度茹でたパスタを冷ますと、グルテンの周りにあるでんぷんが固まってしまい、でんぷん同士の結合が強くなってしまいます。そのような状態になると、グルテンが体内の消化酵素と十分に混ざらず消化が悪くなってしまうので注意が必要です。

さらに、一度冷めてしまったパスタは再度温めても消化の悪さが変わらないので、冷めないうちに食べるようにしましょう。

③消化に悪い具材と一緒に食べる

消化に悪い具材を使用することも、パスタの消化が悪くなる一因です。以下のような食材は、消化が悪いので気を付けましょう。

・ばら肉
・ベーコン
・ナッツ類
・たこ
・イカ
・生卵
・セロリ
・きのこ類
・海藻類


ばら肉のように脂肪分が多い食材や、きのこ類などのように繊維質の多い食材は、胃の中に留まる時間が長く消化に時間がかかります。いか・たこに関しては脂肪分は少ないですが、よく噛まずに飲み込んでしまうと消化に時間がかかってしまうので注意が必要です。ただし、調理を工夫したりよく噛むことを意識すれば胃腸への負担は減らすことができるでしょう。

卵に関しては、加熱加減によって消化の良さが異なるので、胃腸への負担を避けたい時は消化に良い半熟で食べるのがおすすめです。また、調理をする際にはオリーブ油などがよく使われますが、油分も消化に悪いので使いすぎには気を付けましょう。

熊橋麻実

管理栄養士

パスタには油分が不可欠となり、その組み合わせで消化はさらに悪くなってしまいます。消化を良くしたい時は、油をなるべく使わずに作るスープパスタやトマト缶を使ったソースのパスタなどがオススメです。

④必要以上に長時間茹でる

パスタを柔らかく茹でると消化が良くなりますが、一方で茹ですぎてしまうと逆に消化が悪くなってしまいます。これは長時間茹でることによってでんぷん同士の結合が弱まって、ゆで汁の中に溶けだし、グルテンのみが残ってしまうためです。

グルテンのみが残ったパスタは消化が悪いので、茹でる際はアルデンテか、それより少し柔らかい状態がおすすめです。柔らかめに仕上げたい場合は、表示時間を5分は超えない範囲で茹で時間を調整しましょう。なお、ゆで汁が白く濁ってとろみが出ているのはでんぷんが溶け出しているサインなので注意してください。

消化に悪いパスタを食べるとどうなる?

消化に悪いパスタを食べると、人によってさまざまな不調が現れる場合があります。また、人によっては消化の良し悪しにかかわらず、体質が原因で症状が出てしまう場合もあるため注意が必要です。ここでは、消化に悪いパスタを食べた時の症状について解説します。

胃痛などの症状がでることがある

消化に悪いパスタを食べると、以下のような症状を起こす場合があります。

・胃痛
・食欲不振
・嘔吐
・下痢
・疲労感やだるさ


上記は、消化不良の代表的な症状です。グルテン等の消化に時間がかかると、食べ物が胃腸の中に長く滞まることになります。その影響で、胃がもたれる・お腹が張る感じがするなどの胃腸の不快感につながり、上記のような症状を感じることがあるでしょう。

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