海苔の消化は日本人しかできないのはデマ?酵素に秘密あり?健康効果や栄養価など紹介!
海苔は消化にいいのかどうか知っていますか?今回は、日本人にしか海苔を消化できないのかや理由、外国人でも食べれる様にする方法を紹介します。赤ちゃんが食べてもいいかや食べ方、栄養価の効果・効能も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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海苔は日本人にしか消化できない?デマ?
私達日本人に馴染みのある海苔ですが、実は日本人にしか消化できないと言われています。その理由と、外国人は海苔をどのようにして食べているのかを詳しく説明します。
海苔(生)が日本人にしか消化できないのは本当
日本の食卓には欠かせない海苔には、生海苔・焼き海苔・味付け海苔・韓国のりなど種類も様々です。海苔は日本人にしか消化できないと言われていますが、この事はフランスで研究され事実として存在しています。日本人は8世紀頃からすでに海苔を食べる文化があり、大昔からの積み重ねで海苔を消化することができる体質を手に入れた様です。
日本人が海苔(生)を消化できる理由
海藻の中でも生海苔にはポルフィラン多糖というとても固い物質の外壁があり、通常の消化液では分解出来ないと言われています。ほとんどの食べ物は胃液で溶かして腸で吸収されますが、腸の中に存在しているほかの様々な菌も消化や分解の役割を果たしています。
生海苔は通常の消化液では分解されませんが、日本人の腸内にある微生物には生海苔の固い細胞壁を分解する酵素が含まれています。これは大昔から海苔を食べ続けている日本人にのみ存在する微生物で、外国人には存在しないため海苔がうまく消化できない様です。
生海苔を加熱すれば外国人でも消化することができる
海苔を消化出来るのは日本人のみと言われていますが、それは固い細胞壁をもつ生海苔に限定されます。実は、焼き海苔や韓国のりなど生海苔を加熱して作られた海苔は細胞壁が壊れているため、誰でも消化することが出来ます。
実際に韓国では韓国のりがよく食べられていますし、外国人でも焼き海苔を使用した海苔巻きや軍艦巻きなどを食べることは出来るので安心してください。
海苔は消化にいい?悪い?
日本人だけが持つ特別な消化酵素が必要な海苔は、消化に良い食べ物なのでしょうか。生海苔の消化について詳しく説明します。
海苔(生)の消化には時間がかかる
海苔や昆布など海藻に含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維と呼ばれるものです。ネバネバとした粘着性があり、胃腸に長くとどまる性質を持っているため腹持ちが良いとも言われますが、消化に時間が掛かる食品とも言えます。
海藻の中でも特に生海苔は胃液では消化できず腸内の微生物により分解されるため、消化の悪い食べ物と言えるでしょう。ただ、一度加熱した焼き海苔などは酵素が破壊されているため、生海苔より消化しやすい様です。(※1)
海苔を赤ちゃんは食べても大丈夫?
日本人なら、赤ちゃんでも海苔を食べても大丈夫なのでしょうか。注意点も含めて、こちらで詳しく説明します。
赤ちゃんは食べない方がいい
日本人の赤ちゃんなら、海苔を食べても問題ないと思いがちですが、それは間違いです。離乳食が始まったばかりの赤ちゃんは、まだ食べ物を消化する働きが未熟でアレルギーも起こしやすいことから、加熱していない生海苔を食べるのは控えましょう。
加熱した焼き海苔は幼児食に移行した1歳半から2歳程度なら問題ありませんが、まだ噛む力が弱い小さな子は海苔を噛みきれずに喉にくっついてしまう事故も考えられます。与える時は、小さく刻んだものを使用するようにしましょう。また、味付け海苔は離乳食や幼児食期には味付けが濃いため不向きです。